ローマのカピターノ、ロレンツォ・ペッレグリーニは、アル・イテハドとアル・ナスルから高額年俸のオファーを受け取っていた。そのうち片方は１シーズン、2000万ユーロを約束したとのこと。日本円にして31億円、親族も含めて未来永劫不自由なく暮らせる金額だ。アル・イテハドにはカンテとベンゼマ、アル・ナスリにはクリスティアーノ・ロナウドが所属しており、どちらもこの夏のサウジアラビアによるヨーロッパ移籍市場大量買い付けの火付け役である。
その話は数週間前、ペッレグリーニがトスカーナの避暑地フォルテ・ディ・マルミとイビザで夏休みを満喫中に舞い込んだ。しかしこのオファーをペッレグリーニは即座に辞退したという。昨シーズン、ディバラの台頭により、ペッレグリーニは攻撃面でキャラクターを失ってしまった。彼はこの悔しさを晴らそうとしている。
ローマは現在PSGからレナト・サンチェスのレンタル移籍を望んでいる。この夏多くのオファーを受け取るサンチェスだが、同じポルトガル人であるモウリーニョ監督の薫陶を受けたいと考えているかもしれない。また、ローマとPSGは会長同士が友人であることから友好的な関係を築いている。これがどのように作用するか楽しみだ。この移籍が実現すると、ペッレグリーニの直接的なライバルとなると現地のローマ系メディアは報じている。それでもペッレグリーニは残るだろう。
中東のメガオファーよりも熾烈な競争の中でローマのカピターノでいることを選ぶからこそ、ペッレグリーニはこのクラブの求心力である続ける。
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