FFPによりがんじがらめのローマにとって、この夏の移籍市場の狙いは明確です。パラメトリ・ゼロ（移籍金なし）のフリートランスファーで最高の才能を獲得することが重要であり、そのプロジェクトは今回もピントGMによって果たされました。それがフセム・アワールです。
1年前からローマはアワールと接触を続けてきました。その変わらぬ信頼に応えるべく、アワールはリヨンとの契約を更新しないことを決め、2028年までローマとの契約を結びました。現在のローマの経済的条件で24歳のアワールの獲得は大きなチャンスであり、これは実際に多くのヨーロッパクラブを出し抜いた形です。
出身地
フセム・エッディン・シャーバン・アワールは、1998年6月30日にフランス、リヨンのヴィルボンヌ地区のル・トンキンで生まれました。彼の両親はアルジェリア出身で、ホーセムは二つの国籍を持っています。、以前はフランス代表として1試合だけフレンドリーマッチに出場していましたが、現在はアルジェリア代表を選んでいます。
幼少期
ヴィルボンヌ・ユナイテッド・フットボールクラブでキャリアをスタートさせた後、11歳の時にリヨンのユースアカデミーに入団しました。彼はすぐに頭角を現し、16歳の時にはU-17のカンピオナートで25ゴール16アシストを決めました。リヨンでは、ラ・ペピット（＝金塊）というニックネームがつけられました。
トップチームデビュー
2017年2月16日に行われたリヨンのUEFAヨーロッパリーグラウンド32のAZアルクマール戦で果たしました。その後、リーグアンのリヨンで233試合に出場し、41ゴール36アシストを記録しています。
アワールが最も注目されたのは2019-2020シーズンで、リュディ・ガルシア監督の指揮下でリヨンをUEFAチャンピオンズリーグの準決勝まで導き、8試合での6アシスト（ユヴェントスとマンチェスターシティ戦で4アシスト）と1得点により、大会のベストイレブンに選出されたときです。、シーズン通じて41試合で9得点と10アシストを記録し、これが彼のキャリアで最も好成績のシーズンとなりました。
ポジションと背番号
アウアールは右利きの攻撃的ミッドフィールダーです。リヨン時代は8番をつけてプレーしています。これはコランタン・トリッソの8番を引き継いだものです。それ以前の8番はクラブの黄金期を築いたFKの名手、ジュニーニョ・ペルナンプカーノが着用していました。ローマでは昨シーズンまでザニオーロがつけていた22番を選択しています。
プレースタイル
アワールは、高い技術力、個性、そして柔軟性を兼ね備えた選手であり、実質的には中盤のほとんどのポジションをこなすことができます。ディフェンシブミッドフィールダー、サイドハーフ、トレクアルティスタ、さらには1列上げた攻撃ポジションでもプレーできます。
ボールを運ぶドリブルや縦パス、スルーパスに特徴のある選手で、ゴールへの鋭い嗅覚も活かせます。逆に、守備面やフィジカルでは改善の余地がありますが、マティッチやクリスタンテと組むことで良いパフォーマンスが期待できます。ですが、おそらくモウリーニョ監督が最も期待しているのは、トップ下、シャドーとしてのプレーかもしれません。ペッレグリーニ、ディバラのような攻撃的ポジションで戦術眼を発揮するでしょう。
オフ・ザ・ピッチ
アワールはASP（Aider Son Prochain）という団体と協力し、病気の子供や困難を抱える人々を支援しています。数ヶ月前、フセムは公式SNSに次のように書きました。「私たちは子供たちについて考えなければなりません。私たちの行動や彼らと過ごす時間を通じて、彼らを笑顔にしようとしなければならないのです」
ローマに在籍したフランス人選手
アワールローマでプレーするためにフランスで生まれた17人目の選手です。その中にはモロッコ国籍を持つ2選手も含まれています。
過去在籍選手：ベナティア、カンデラ、ダクール、デフレル、ディニェ、ファティ、ジュリ、ゴナロン、グルニエ、カルジャ、メネズ、メクシェス、ンゾンジ、ヴァンケール、ヴェレトゥ、ゼビナ
※ローマ公式では、このリストにヤンガ=エンビワを含めていません。彼はフランス代表キャップはありますが、アフリカのバンギで生まれた為です。
お母さんが大好き
アワールは20歳まで母と一緒に暮らしていました。彼は以前のインタビューで次のように説明しています。
「ぼくにとって、母は非常に大切な存在です。母はぼくのためにあらゆることをしてくれましたから。私がサッカーをできているのは、母のおかげなんです。母親と家族と一緒にいることは私を幸せにします。だから一人暮らしの必要を感じませんね（笑）」
ちなみに、アワールは、2017年2月23日のUEFAヨーロッパリーグラウンド16のAZアルクマール戦で、初めて決めたプロ初ゴールを母親に捧げました。
子供時代の夢
アワールの母は子供に医者になってほしかっ、彼たのですが、アワール自身は違う考えを持っていました。もしプロのサッカー選手になれなかったら、スポーツジャーナリストになりたかったと言います。それならボールは蹴れなくてもいつもサッカーに関わることができるからです。
アワールがこれからもローマで長くプレーできることを期待しましょう！
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