スポンサーリンク

セリエA第30節:ボローニャ(H) 希望を繋ぐ為の一戦

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

AS Roma Sunday, 11. April 2021 Bologna FC
1:0
goals
1 : 0 Borja Mayoral 44. / right-footed shot

ボローニャが強度を出して戦うのは分かってはいたので、この試合はローマが押されであろうことはある程度予測できた。そこでフォンセカ監督は、主力をベンチに置き、リザーブでスタメンを組んだ。もちろん木曜日のELの為である。
花瓶の水でいっぱいにする為になにも溢れるまで水を注ぐ必要はない。半分まで水を入れて、45分後にもう半分を足せばいいだけだ。なので、前半のローマが酷かったのかといえば、確かに内容そのものは酷いが、質よりも結果が重要であり、この45分だけ切り取って批判をするならば、まさに木を見て森を見ずと言える。
得点は前半43分。最終ラインからのフィードを競り勝ったマジョラルが、飛び出して来たキーパーの鼻先でボールを浮かせて、無人のゴールに落ち着いて蹴り込んだ。その後披露したマシンガンパフォーマンスは本当にかっこいい。

後半に入り、ローマはミキ、ヴェレトゥ、ペッレグリーニといった主力を投入してゲームクローズに入った。ここでトドメを刺しきれないのは課題ではあるが、かなりクリエイティブな攻撃も出来ていたように思う。さりげなくパストーレがシド・ヴィシャスみたいなヘアスタイルで復帰したのは個人的にたまらない。
ただ、ああいったセリエAでももうほとんど見かけない絶滅危惧種のファンタジスタは、スタメン起用に加えて「君を信頼しているよ」という監督の言葉などで、ガンガンにモチベーションを上げてあげないと輝かない。ゆえに彼には恩師とのスポ根みたいなエピソードがたくさんあるのだけれども、もう30過ぎた選手に熱血指導とはなかなかいかないだろう。余談だが、かつてアンテ・チョリッチが練習でパストーレの股を抜いて謝りに行った話を思いだした。

試合に話を戻すと、前半の見どころはMLSから鳴り物入りでやってきたブライアン・レイノルズ。誰もが彼のプレーに注目をしていたが、得意技ぽいスプリントアクションを披露しようとするも、その前にコンタクトされて走らせてすら貰えない。ほろ苦いデビューとなったが現在位置は見えたはず。宿題を自宅に持ち帰る、とはイタリアメディアの的を射る選手評。とにかくがんばれ。


ぼくのはじめてのきゃぷてんまーくの巻

マンチーニ「ローマのキャプテンになるのは、ぼくがローマ人でないとしても独特の感情、大きな満足感でしたね。試合の前はちょっとナーバスになっていたと思います。もし上手くいかなかったらトラウマになっていたかもです。次はアヤックスです。ヨーロッパリーグは素晴らしい大会で、ファーストレグで良い試合をして、今夜はセカンドレグの準備も出来ました。準決勝に進出したいと思っています」

コメント

  1. tatti より:

    パストーレのカルスドルプへのスルーパス、コースといいスピードといい痺れましたね。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました