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【監督コメント付】セリエA第6節 エンポリ 1-2 ローマ

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Empoli FC Monday, 12. September 2022 AS Roma
1:2
goals
0 : 1 Paulo Dybala 17. / left-footed shot
1 : 1 Filippo Bandinelli 43. / header  (Petar Stojanović)
1 : 2 Tammy Abraham 71. / right-footed shot  (Paulo Dybala)

ザレウスキ、カルスドルプが故障で離脱する今節、いよいよサイドの選手層の薄さが気になり始めたこの試合は、序盤から両チームがしっかり試合に入り、攻守にメリハリの利いた展開。ただビジターチームであるローマは、明らかにプラスアルファの負荷を掛けなければ得点できそうにないが、この試合でもエイブラハムの動きはやや緩慢で鈍い。

しかし先制は16分ローマ。アタッキングサードに入ったマンチーニが、ボックスのエイブラハムを狙って低く速いクロスを入れる。相手DFに防がれたボールが、ペナルティアークでフリーになっていたディバラの前に転がると、それを足裏で優しく落ち着けて、鋭く左足を振りネットを揺らした。敵地の難しさを感じる状況で、個で打破できるのは今のローマの強みだ。しかし、前半のうちにアーリークロスからバンディネッリの鋭いヘディングで同点に追いつかれてしまう。

ローマの逆転は後半72分。
ペナルティボックス右からディバラがクロスを上げると、ファーサイドのエイブラハムが右足のインサイドで合わせた。ホーム、エンポリは勝利を目指して諦めない攻撃姿勢を見せていたが、ローマに更なるチャンス。エリア内でイバニェスに足を掛けてリゴーレ献上。蹴るのは名手ペッレグリーニ。GKと駆け引きをしない、ゴール左隅を狙った強気のキックは、その気概は良いが惜しくもバーに当たって外れてしまった。

これで運を味方につけたかに見えたエンポリだったが、87分にアクパ・アクプロがスモーリングを蹴り上げて退場。ローマはアディショナルタイム7分を耐えしのぎ、どうにか勝利を手繰り寄せた。

感想
ザニオーロを失ってからローマはクオリティを失っているが、逆に言うと一騎当千の選手を多く擁しているとも考えたい。つまり、チームをベースアップするプレイヤーが不在で同じクオリティなど保てるはずがないという状況で、アウェイ3連戦は相当過酷だった。

ザニオーロが不在でもっとも煽りを食らっているのがタミー・エイブラハムで、ペッレグリーニ、ディバラと自己完結型の選手と共存して、ボールが全く引き出せない。コンデョションの不調もどこかメンタルに由来しているように見える。彼の逆転弾を見る限り、完全なるフィニッシャータイプで、ローマの戦術に適応するにはやるべきことが多い。

というよりもディバラのあの守備貢献度、豊富な運動量と比較すると、タミーはシンプルにもっと走らなければならない。ローマは割と献身的な選手で成り立っているので、守備意識が低いフォワードはロマニスタから歓迎されにくいところがある。昨シーズンのタミーは得点を重ねているとき、自陣まで戻って守備をしていた。

あとは余談だけど、エンポリの9番マルティン・サトリアーノは結構良かった。スルーパスへの抜け出しや、DFから消える動きもローマにはいないタイプ。インテルって近年下部組織から攻撃の良い選手多く輩出しているなと思う。ザニオーロもそうだし、それこそ昨シーズン、エンポリで13ゴール決めたピナモンティも良い。

試合後の監督インタビュー

DAZNのマイク

どのような勝利だとお考えですか?

モウリーニョ監督「今夜はディバラという素晴らしい選手のおかげで私たちの試合は変化した。ザニオーロのようにスペースを突いて、デュエルできる選手が居なければ戦い方は変わってしまう。今はペッレグリーニのポジションを変えて対応している。確かにペッレグリーニはあらゆるポジションでプレーできるが、ひとり欠けるとこのチームでは攻撃のダイナミクスを生み出すのが難しいんだ。それに3点目を逃したのも心理面で痛かった。エンポリは質の高いチームで、1-2の後にPKの他にもいくつかの決めきれない決定機があった。アディショナルタイム7分はまるで永遠のように感じたよ。ただし勝つことが重要だ。すぐに切り替えて木曜日の試合の準備を始める」

タミー・エイブラハムについてお聞かせください。

モウリーニョ監督「私たちはカンファレンスリーグで優勝したことで精神的にも成長できた。つまり私たちは困難を乗り越える術を知っている。しかし、ローマは経済的に恵まれたクラブではない。通常このクラスのクラブには来ない選手を獲得したことできな期待を寄せられていると思うね。ディバラだってもっとフィジカルコンディションが良ければここにはいなかっただろうね。今は全員で更なる成長が必要だ。チーム内でポジション争いも必要だろう。それを受け入れない選手もいるかもしれないが、私たちはレベルを上げていかねばならない。というよりも良いチームにはそれが必要なんだ。現在私たちはヨーロッパリーグを戦っているが、明らかにカンファレンスリーグよりも難しい。3日おきの試合はタフで、マネジメントも複雑だ。5,6人の負傷者がいればなおさらだろうね。例えばザニオーロは今日ベンチに入るために獣のように遮二無二にあらゆる努力をした。そして1-1の時でさえ、怪我のリスクがあるのにプレーする気満々だった。これが私が必要だと思うメンタリティの例だ。エイブラハムはベロッティとの共存を学ばなければならない。長いマラソンを走るには、複数のオプションを持つことが不可欠なんだよ」

ディバラはまだ成長しますか?

モウリーニョ監督「選手はチームと共に成長するもの。今急激に個人になにかを望むのは間違いだろう」


ROMATVのマイク

モウリーニョ監督「今日は勝利したこと、そして勝利するという意思、さらに難しい状況でのチームの姿勢が気に入った。相手は組織力と質があり、またGKも褒めなければならない。最後は試合を終えるために自分たちとの戦いになった。アディショナルタイムの7分間を管理するのは簡単ではなかったが、自己犠牲精神でやり遂げたんだ。順位を分析するのはまだ早いが、簡単な感想を述べるのであれば、ここまで6試合は4勝1分1敗、かなりうまく行ったと思うね」

<了>

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