ロングインタビュー後編：レオナルド・スピナッツォーラ

ルカ・ペッレグリーニ（出っ歯）と交換でやってきたサイドバック、スピナッツォーラがこれまた出っ歯で、結局出っ歯同士の交換となったこの移籍ですが、彼にはフェイスの事よりもプレーで認知されるように頑張って頂きたい（もうされてるか）。ということでイタリアのニューザンブロッタ、レオナルド・スピナッツォーラのロングインタビュー後編です。

前編はこちら。

――キャリアを通じて思い出深い試合は？

スピナッツォーラ「重要性を考えると、昨シーズンのチャンピオンズリーグのリターンレグでアトレティコを撃破した試合だと思う。3-0で勝ったやつだね。俺にとってキャリア最高のパフォーマンスとはいかなかったけどさ。どちらかというと、アタランタ時代のほうが個人的には良いプレーをしてた。思い出深いと言えば、2018年2月のジグナル・イドゥナ・パルクのドルトムント戦は忘れない。生まれて初めてのヨーロッパの大会だったんだよ」

――親友はいますか？

スピナッツォーラ「マルコ、ルカ、ディーノの3人の親友がいるよ。俺たちは子供の頃ヴィルトゥス・フォリーニョで一緒にプレーしていて、いまでも本当に仲が良いんだ。どこに暮らしていてもみんな俺に会いに来てくれるよ。ローマに移籍して家が近くなったから、これからはもっと頻繁に会えると思う」

――サッカー界では？

スピナッツォーラ「ラファエウ・トロイとジャンルカ・マンチーニかな。特にマンチーニはベルガモとペルージャで一緒にプレーしてたからね。ウンブリア（ペルージャ）で凄く仲良くなって、アタランタ時代は遠征の時同じ部屋だった。彼がローマに来たのは正直凄く嬉しかったよ」

――オフの時は何をして過ごしますか？

スピナッツォーラ「前はプレステだったね。すっげーやってた。でも今は妻もいるから、あまりそればっかりってわけにもいかないだろ？だから2人でテレビドラマを観たり、音楽を聴いたりしてる。ミラノまでビヨンセを観に行ったりもしたよ。本当に凄かったな。圧倒されたね。息子のマッティアはまだ14ヵ月だけどテレビの前で踊ってるんだよ」

――父性はあなたに何を与えましたか？

スピナッツォーラ「とても多くのものだ。それまでは子供じみた言い訳ばかりしてたけど、子供が生まれて、もうひとつ上の責任感を感じたんだ」

――タトゥーは幾つあるのですか？

スピナッツォーラ「無限のシンボルを妻と一緒に入れた。右腕のはマオリ族のタトゥーで、家族、愛、強さ、幸運を象徴している。チビが生まれたから、次は左になにか入れようと考えてるんだ」

――あなたはこれまでイタリア代表として7回プレーしました。そのシャツの意味とは？

スピナッツォーラ「子供の頃、テレビで観た代表チームに夢中になった。今は逆の立場で、イタリア人がテレビの向こうで俺を見ていると思うと何とも言えない気分になる。特にアムステルダムでオランダに勝ったデビュー戦は特別だったよ。あれは俺に更なる自信を与えてくれたんだ」

――そうしてあなたはローマに到達しました。それはあなたにとってどのような意味を持ちますか？

スピナッツォーラ「俺は昔からローマに対して、凄い選手たちのハイクォリティグループで、素晴らしいクラブ、素晴らしい挑戦の場だと考えていた。オリンピコでプレーするのは本当に素晴らしい。今はキャリアにおける重要な時期だと感じているし、出来る限りベストを尽くして臨むつもりだ」

――チームやチームメイトの印象は？

スピナッツォーラ「俺は新入りの派閥だけど、全体的にポジティヴな雰囲気がある。一生懸命仕事して、正しいメンタリティを示す多くの飢えた選手たちがいるんだ。新しい監督、新しいグループだから時間は必要だと思うけど、俺たちにはそれを成し遂げる熱意と意欲がある」

――パウロ・フォンセカ監督の印象は？

スピナッツォーラ「さっきも話したけど、彼の幾つかのアイデアはアタランタ時代に俺が見たのと同じだ。だから俺は彼のサッカーが好きだよ。練習でも直で俺たちにグイグイくるんだ。ミステルは何をすべきか、問題をどう乗り越えるべきかを知ってる。ローマはハイラインに挑戦しているだろ？もちろん守備だけじゃない。ウインガーもこれまでとは違ういくつかの仕事に取り組んでいる。多くのポジションで同様に改善をしているんだ」

――ロマニスタたちに一言。

スピナッツォーラ「俺たちは全員が団結しなきゃいけない。同じ目標を持つ事がローマにとってプラスだよ。現在、あらゆる試合に勝利する為、俺たちは努力し続けている。そうなるかもしれないし、ならないかもしれないが、重要なのは一生懸命仕事に取り組む事なんだ」

若くしてビッグクラブに入り、そこからレンタルで転々としていると、元のクラブに敬意を持ちながらロマニスタも喜ばせる処世術を知っている！というのは冗談で、精神的にも成熟しているのでしょうね。同様に、これまで様々なクラブを渡り歩いたクリスタンテと似たものを感じます。今シーズンの主役になるべく頑張って欲しいです！