狼を生み出した男

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4月6日、狼のシルエットのエンブレム『ルペット』をデザインしたピエロ・グラットン氏が81歳で亡くなりました。ミラノ生まれのグラットン氏とローマの物語は1974年まで遡ります。ローマに住み、テレビ局でキャラクターデザインの仕事を始めると、彼のキャラクターはすぐに評判になり、『Raiのウォルト・ディズニー』と呼ばれるようになりました。


70年代後半に、当時ローマのディレクターを務めていたジルベルト・ヴィティと知り合い、シーズンチケットのデザインを手掛けます。そして、赤と黄色のASに黒のROMAというタイポグラフィを作りました。クラブは視覚的にも斬新な新しいアイデンティティを手に入れたのです。これがアンザローネ会長の目に留まり、彼はスーツやその他ローマグッズのデザインも任されます。そして、1978年7月19日に、そのコラボレーションの集大成ルペットが誕生したのです。
その年の12月に、ルペットの縫われた新しいユニフォームを着たローマは、ディバルトロメイのゴールでユヴェントスを破ると、このデザインは瞬く間にファンの間に浸透していくことになります。2012年にグラットン氏はこんな話をしています。

グラットン「これはローマの基本的なデザインであるべきだと思う。鉛筆で書けて、なおかつ簡単に複製できるね。このシンプルさが、ルペットを時代を超えたものにしている」

そしてぼくたちにアドバイスを送りました。
グラットン「本当に簡単な絵なんだ。書くコツは、まず耳から描く事。そして、もうひとつの耳を描いて、あとはササッとやればいい」

マエストロ、天国でも素晴らしい作品を生み出し続けてください。

そして、トリゴリアではすでにダニエル・フザートというグラットン氏の後継者が誕生していた模様。

 

コメント

  1. NAKAYAMA より:

    ぼくがルペットのことを知ったのはローマを好きになってからしばらく経ってからでしたが、しっくりくるというか全然違和感なく受け入れられました。
    きちんと狼だし可愛いしすごく好みのデザインです。
    マエストロのアドバイスを胸に刻んで自分でも描けるようにしたいと思います。
    ご冥福をお祈りします。

    • Kisargi より:

      NAKAYAMAさん
      いい意味で時代をコンパイルしたデザインだなと思いますね。70年代的でありながらダサくない。この時期のローマのデザインってオレンジや朱色が多くて、そのカラーセレクトも一役買っているのかもしれません。
      今でも十分オシャレなんですよね。

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