引退後、選手仲介業を営む我らがカピターノ、フランチェスコ・トッティですが、現在仕事の関係でカタルーニャに出張して、FCバルセロナのユース選手、トニー・カラバカに会いました。ヨーロッパサッカー界のレジェンドが来るということで、カタルーニャの新聞がインタビューを行っています。
今から一年半前、カピターノは『新しいトッティを見つける』という新しい目標を持って、CT10マネージメントを設立しました。世界には多くの新しいトッティがボールを追いかけています。彼とその仲間たちは世界中を飛び、トッティーノを探そうとしているのです。
「新しいキャリアを踏み出すと決めてから、毎日が挑戦の連続だ。以前よりも家を離れることは増えたけど充実しているよ」
トニー・カラバカのプレーを見たとのことですが、彼のどこを気に入りましたか?
トッティ「まずなんと言ってもエレガントさとポジショニングセンスだ。彼は他の選手とは違い、パスを出す前に思考できる。これが他との差になる。ただ、まだ若く、これから改善の余地はあるが」
現在のサッカー界ではバンディエラと呼ばれる選手はほとんど見ることができなくなりました。その最大の例はメッシでしょう。彼がバルサを去ったとき、どのように感じましたか?
トッティ「あれは全員の驚きだった。誰もがレオはバルセロナで引退すると思っていたからね。クラブはレオを必要としていただろうが、スポーツとは関係ない理由でこのような状況に陥る可能性があるのだろう。だが、バルセロナには申し訳ないが、彼ならばどこのクラブでプレーしても上手くやると思う」
メッシはフランスで最高のプレーを見せると思いますか?
トッティ「俺はピッチに立つすべての選手が自分の真価を示すために全力で戦っていると信じたい。だからこそレオはどこでプレーしようと100%の力を尽くすことができる」
これまでマドリー、ミランといったビッグクラブの話がありましたが、私たちのバルサから声がかかったことはないのですか?
トッティ「正直なところバルサとは話をしたことはない。バルサは好きなクラブだから残念だったね。別の世界線ではバルサでプレーしていたかもな」
フランチェスコ・トッティといえば、なんといってもレアル・マドリー移籍を断った逸話が有名です。ローマでも幾つかのタイトルを手にしていますが、チャンピオンズリーグ制覇はしていません。そんなことを考えたことはありますか?
トッティ「今振り返ってイエス、ノーで答えるのは簡単だ。でも当時はローマ残留がベストの選択だと思ったんだ。確かに俺はキャリアのある時期、マドリー移籍目前だったのかもしれない。でも以前から話しているが、残ったのは心の選択だ。あんたが言うようにローマのようなある種のクラブでプレーしていたら、チャンピオンズリーグ制覇なんて夢のまた夢だろう。それこそレアル・マドリーとは違ってね。でも、俺にとってはローマこそがビッグイアーだったのさ」
<了>
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