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【プリマヴェーラの悲劇】ザニオーロとリッカルディの物語

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近年のローマ下部組織、最高傑作は?その質問にぼくはこう即答する。アレッシオ・リッカルディだ、と。数年前、誰もがリッカルディに大きな期待を抱いていた。プリマヴェーラでキャプテンマークを巻き、背番号10を与えられたトレクァルティスタは、2019年にはディフランチェスコ監督の下でヴィルトゥス・エンテッラ戦に出場、ミレニアム世代で初めてのトップデビューを果たした。

新世代で一番最初にトップチームに加わった若者は、当時クラブディレクターだったトッティの目にも留まった。バンディエラがリッカルディを支持すると、2001年というローマがスクデットを獲得した年に生まれた彼を、多くのロマニスタは選ばれた子供なのだと信じるようになった。

プリマ同様に、アズリーニでも10番を与えられ、キャプテンに任命されると、ロベルト・マンチーニ代表監督は彼の召集検討しはじめた。当然、多くのクラブが彼を獲得しようと考えたが、当時のスポーツディレクター、モンチはそのオファーにすべて断りの電話を入れている。彼こそがローマの新しい未来だとクラブも信じていたのだ。

そして、このシーズンにやってきたニコロ・ザニオーロも、ローマの若い世代を代表する一人だった。トッティの大ファンで有名なママ・ザニオーロことフランチェスカ・コスタが、トリゴリアでディレクターとなったカピターノを見て号泣した話は有名で、その息子は母親に大きな影響を受けて、ゴールを決めた後にステンマ(エンブレム)に口づけてこう言った。「いつかローマでトッティみたいな存在になりたい」

あれから3年が経った。

昨日、ローマのレジェンド(そしてトッティの親友でもある)ヴァンサン・カンデラは、自身のSNSでザニオーロにメッセージを送った。「ザニオーロ、誤解されるのは一瞬だが、一生かかっても理解されないこともあるんだよ」

ザニオーロは2019年から現在でも、ピッチの内外で話題を提供している。その一方で将来を嘱望されたリッカルディは、停泊先を求めてカルチョの波に揺られ続けていた。2020-21シーズンには、初めてローマを離れてペスカーラでプレーするもわずか9試合、217分の出場に留まっている。
モウリーニョ体制がスタートした昨夏、ピントGMはリッカルディの移籍先を探したが、全員にとって幸せな解決策はなかなか探せずに、クラブは、リッカルディをプリマで練習させながら、この冬のレンタル移籍を計画し続けた。その間、彼の出場はわずか3試合。どんどん有望な若者が育つローマの土壌で、いつしか彼はピッチの上でも居場所を失っていたのである。

しかし、今年の1月を前にして、ローマはSPALとのクラブ間合意に漕ぎつけた。SPALには複数年契約の準備もあった。だが、ほぼ合意を見ていたこの契約をリッカルディは直前で断ってしまう。詳しいいきさつは省くが、このエピソードを境に、彼はローマのメインプロジェクトから外されたようだ。ピントはこの夏に彼の売却先を探すだろう。

代理人ミケランジェロ・ミニエッリ氏はこう語る。「彼のキャリアは成長の連続だ」それはあまりにも楽観的な意見過ぎるだろう。かつて首都のクラブで小さな王子様(Piccolo Principe)と呼ばれた若者は4月で21歳になる。魔法が解けて、もうじきカエルになってしまうかもしれないと結ぶローマ系のジャーナリストのコラムを読んだ。この世代がスタンド席に座る時代はとっくに終わっている。その才能に見合うクラブでプレーすることをぼくは期待して、応援の気持ちでこのテキストを書いた。

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