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【パジェッレ&戦術分析】ローマダービー

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【セリエA第13節マッチレビュー】ローマダービー | ASローマ速報〜ROMANISMO (asromasokuhou.com)

・Rui Patricio 5.5

各紙6点採点が多かったが、守備陣との連携・コーチングも彼のタスクの一部と考えている私としては、Ibanezのミスに関しても一部引責する部分があるかと感じる。あのシュートさえ止めていたら全ては変わっていた。

・Mancini 5.0

試合の早い段階でのイエローカードもあり、早晩交代を余儀なくさせられるなど全く冴えなかった。彼がビルドアップ、前線への効果的なボール供給が出来ないと終盤からの展開は見込めない。

・Smalling 6.0

彼の役割は最終列を支え続けることなので、積極的な攻め上がりなどを期待するのは違う。その意味では唯一最低限期待値通りの仕事をしたDFと言えよう。

・Ibanez 4.0

もともとこの類のミスは多い方だが、あまりにも発生した試合が悪く、そしてそれが試合を決定付けてしまった。WCブラジル代表からも最終的に漏れてしまったが、切り替えて頑張ってくれ。

“Derbyで初めてではないが、彼はそれを台無しにしてしまった。その後は敵に譲歩せず、状態は回復したが、この致命的なミスは彼の良心と試合結果に重くのしかかる。常習犯。” (by Leggo)

・Karsdorp 5.0

両WGが広く開くチーム戦術の所為もありあまり高頻度で攻撃に絡むことが出来ていなかった。攻守の上下動はいつも通りしっかりと出来ていたが、それだけで及第点を上げることは困難。

・Camara 6.0

何とかチームをサポートしようと中盤で色々な所に顔を出していたが、良い結果は実らなかった。ただ連戦にも関わらず彼のコンディション自体はキープできている様子。

・Cristante 5.0

チーム戦術故の立ち回りとは思うがもう少し組み立てに加わって欲しい。スペースを埋め続け走り続けたが、とにかく能動的に動かせて貰えなかった印象。Pellegriniが下がった後はCapitanoとしてチームを引っ張った。

・Zalewski 6.0

比較的攻撃面での試行回数は稼げていたが、もっと前に出る場面は欲しかった。全体の組立てのテンポが鈍いがあまりに下がらざるを得ず、結果的に攻撃時にあと一歩前線に間に合わなかった形。

・Zaniolo 5.5

彼個人としては相当頑張っていたが、あまりに周りのサポートが得られず活躍できる場面にありつけなかった。結果的に少し可哀そうな採点になってしまうが、正直しんどかったとは思う。

・Pellegrini 5.5

キーパスが2本ある割に想定外の交代があったとはいえ殆ど試合に絡めた印象が無い。プレー全体に精彩を欠いていたか。とにかく軽傷のようで良かった。

・Abraham 4.5

今日もシュートを決め切れなかった。いつこのトンネルから抜け出せるのか全く読めない。決めてヒーローになって欲しかった。

・Celik 5.5

求められた役割自体も普段とは違うもので活躍が難しかったか。少なくとも大きなミスはなった。

・Volpato 5.5

エリア内での好機で良いパスが出せていたらそれだけで及第点でも良かったが、今節はDerbyでの敗戦ということで多少厳しめに。とは言えこの年代の若者にそこまでの活躍を期待するのも酷かもしれない…。

・El Shaarawy 5.5

正直全然悪くなかったうえ、SB的な守備の役回りにも慣れてきた感があるが、この試合において観たかったのはストライカーとしての彼だった。

・Matic 5.5

ヘディングも含め悪くはなかったが決められなかった。むしろ彼の投入がもう少し早ければ底からの組立てが成立していた気がする。

・Belotti 5.5

この試合で点を決めてそのまま壁を越えて欲しかったがそううまくも行かず。ただ彼も何かが目に見えて悪いというわけでは無し。

・Mourinho 4.5

何も出来ずにこの大事な試合を落としてしまった。もう少し明確に交代や戦術変更で打開策を提示して欲しかった。今日は彼の責任で負けた部分が一番大きいか。

“彼のRomaはいつものようにプレーし、攻撃の局面で継続性を見出せていない。物語に生きる上で、今回は結果を家に持ち帰るには1つでは足りない(←多分いくつものアクションが必要で骨が折れるみたいな事)” (by Il Romanista)

総評

Derbyでの敗戦ということで若干個々の採点に関しては内容以上に厳しめの採点となった今節だが、試合全体はお粗末としか言いようがないものであった。勝ったLazio側からしても拍子抜けだったのではないかと思う程。
とにかくIbanez個人のミスは勿論酷いのだか、それを誘発したのはチーム全体の戦略そしてメンバー構成自体の問題でとても根が深い。Romaとして現行のメンバーは代えられない以上戦術側を変えないと、今後同じような攻略をされる可能性が高いのでこの部分の対応方針はシーズン上半期中にアイデアを持っておきたいところだ。
この試合Romaが何をやるにもうまく行かなかった最重要ポイントとしては、守備陣より後方のビルドアップ力の無さだ。ここがすべての起点なので、当然個々の部分の歪みが攻撃陣にまで及んでしまう。
Romaは3CBがボールを持った際に全く前に進めることが出来なかったばかりか、敵の前線のF.Anderson+1の2人のプレスでおよそ目ぼしいパスコースを全て封殺されてしまった。これにより、Romaの後方3枚に対して敵の2枚で不利な状況を背負わさせられるという良くわからない環境に身を置き続け、当然のことながら前線はその間数的不利のマークを受けることになった。
要因としてはそもそもRomaの3CBとGKはどれもビルドアップ能力に乏しいかつ、3CBが極端に近い位置を取ったが故に実質パスの起点となる範囲が狭くなりすぎ、敵の前線2枚がハイプレスで動き回ることで十分パスコースを消せる程度の幅しか持たせていなかった。結局ワイドに開いたZalewskiにパスを出すのが関の山な場面が多く、下がって来たCristanteに出す際も前を向けないので出し戻すような場面が多くなった。

これによりWBは中盤にくらべ大きくサイドに開く形になり、最前線のZanioloとAbrahamとの距離が離れてしまった。その影響もあり、Zanioloはサイドのスペースを自分で使い前線へ運ばないといけなくなり、ポストプレーを行えるAbrahamとの距離が離れエリア内の連携が生まれなかった。

正直これまで観てきた今シーズンの試合の中でも特に歯車がうまく回らなかった印象で、その中で何故ビルドアップのシステムに変更を加えなかったのか、そもそも今回のシステムの狙いは何なのかは若干不明瞭だった。前線を引き付けて中央にスペースを作らせようとしていたのだとすると、DF陣のビルドアップ能力への過信が過ぎる気がするし、早い段階でカードを貰ったとは言え下げるManciniの所にCelikを入れたとて前へ進む力は増す気はするが、それで解決するような問題ではなかったように感じる。敵の前線に疲れが出始めることで底の部分の歯車が回り始めて中盤で大きなアドバンテージが生まれることを期待したのかもしれないがその点も期待通りには行かなかった。

他チームを相手とした際にManciniをボランチの高さにまで上げて2CBからのビルドアップを試みる試合も多かったのがこれまでのRomaなので、何かしらの狙いはあったと思う。なので「あーした方が、こーした方が」のような事を素人考えから述べるつもりはない。ただしこの根本的な問題の部分は今後も敵チームに狙われるであろうし確実に対策して欲しいのと、我々RomanistaにとってDerbyはただの1試合では無い中でこの恥ずかしい負け方をしてしまったことは揺るがない事実なので、その点を胸に前に進んで頂きたい。Sempre Forza Roma!!

追伸)あと2試合のリーグ戦を終えると何か我々にはあまり関係の無い国際大会が開催されるとのことで、我らがRomaはその期間を使って来日ツアーを行う期間となります。その期間日本と現地のファンで盛り上がる為のイベントも企画されているようなので、日本のRomanistaの皆様!!バキバキに盛り上がっていきましょう!!


点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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