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ローマで輝くミキタリアン、そして生まれ変わった2本の矢

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もしも彼らがミキタリアンに、君は12月の中頃にはローマでトップスコアラーになっているよと告げたならば、おそらく彼は微笑んだだけに過ぎない。彼自身ここまで上出来なシーズンになるとは思わなかったに違いない。

これはキアラ・スッケーリ記者がラ・ガゼッタに寄稿したテキストの言葉。チームメイトやローマメディアからミキの愛称で呼ばれるヘンリク・ミキタリアンは、今季ここまで7ゴール、7アシストと自身の背番号77にリンクした大爆発を見せている。今シーズンの5大リーグにおけるミッドフィルダーでミキを超える選手は存在しない。各国リーグに限定してもミキの記録は6ゴール5アシストで、これはリーグアンのフロリアン・トヴァン(マルセイユ)、マンチェスターユナイテッドのブルーノ・フェルナンデスと並ぶ好成績だ。

来月32歳になるアルメニアの魔法使いは1試合平均11キロを走り切る。彼はローマの中で最も長距離を走る選手だ。また、今節ボローニャ戦のゴールで自身の通算150得点を達成しており、まだまだこの勢いは止まないだろう。

また、昨シーズンにフォンセカ監督が作り上げた3バック戦術は、誰を起用しても同じスタイルで戦えることを証明している。その基準点となったのがウイングバックだ。レオ・スピナッツォーラとリック・カルスドルプはローマの生まれ変わった矢(le frecce rinate)である。スピナッツォーラは昨シーズンの冬にインテル、カルスドルプはこの夏のメルカートでジェノアに放出される寸前だった。前者は、メディカルチェックでインテルの練習場まで行ったところで交渉が打ち切られて、カルスドルプは移籍を拒否して控えからのし上がるチャレンジを選択した。

「インテルに行かなかったことを毎日感謝している」とはレオの言葉。もちろんインテルに対しての言葉でもなければ、行かなかったから今日(こんにち)の成功があるわけではない。シーズン中に望まない移籍を受け入れる選手は、強靭なアスリートの精神力でモチベーションを切り替える。その気持ちを切り替えた直後に再びローマに戻らなければならないのは、高めたコンセントレーションを足元からジェンガのように崩される行為でしかない。しかし、彼は交渉が止まったミラノでも個人トレーニングを続けて、ローマに戻った直後のジェノア戦では、これまで見たことのない比類のないパフォーマンスを披露したことをロマニスタ諸氏に於かれては覚えている事だろう。彼がどうやって再生したのかは、前回のローマ速報を読んで頂きたい。

またリック・カルスドルプも同様に生まれ変わった。主力不在のプレシーズンに監督の目に留まったことから一気に残留に傾いた。ほとんどのロマニスタは気が付いていない。彼がほんの数試合前に初めてリーグフル出場を果たしたことを。スコアレスで終わった12月6日のサッスオーロ戦で、最後まで気炎を吐くそのプレーで、それまで流動的だった右ウイングバックはリックがファーストチョイスとなった。
フォンセカという男は、ローマの自身のキャリアでとても運に恵まれている。恵まれているのか、常に新しいアイデアを探して目を光らせているのか、ともかく今のローマのサッカーはとても面白い。正直、今のローマを止めるクラブはそう多くはない。ここにパストーレ、ザニオーロが戻り、さらにはエルシャーラウィのレンタルを受け入れるという噂もある。これからさらに爆発的な攻撃陣が揃うローマは見逃せない。


ところでそろそろ今年最後のロマ速アンケートでもやろうかなーと思いますが、みなさんご都合どうでしょう?日本のロマニスタたちに聞いてみたい事なんかあれば、コメ欄やTwitterDMに連絡下さい。

 

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