AS Roma | Thursday, 22. February 2024 20:00 Clock |
Feyenoord |
---|---|---|
4:2 pso
(1st leg 1:1)
|
goals | |
0 : 1 | Santiago Giménez 5. |
1 : 1 | Lorenzo Pellegrini 16. / right-footed shot (Stephan El Shaarawy) |
Penalty shootout | |
1 : 0 | Leandro Paredes scores |
1 : 1 | Ayase Ueda scores |
— | Romelu Lukaku misses |
— | Dávid Hancko misses |
2 : 1 | Bryan Cristante scores |
— | Alireza Jahanbakhsh misses |
3 : 1 | Houssem Aouar scores |
3 : 2 | Quilindschy Hartman scores |
4 : 2 | Nicola Zalewski scores |
|
|
primo tempo
ファーストレグを1-1のドローで折り返してオリンピコに戻ってきたローマ。今季最多となる6万7000人の観客の前でいきなり試合は動いた。開始5分、フェイエノールトの攻撃で、右からのクロスのリフレクションをFWヒメネスが合わせて失点してしまう。ハンドをアピールするも判定は覆らず。早々に追う展開となってしまう。
この大会の敗退は、現体制の終焉を意味している。6月までのトラゲッタトーレ(橋渡し)であるデ・ロッシが、来季もベンチに座るにはヨーロッパリーグタイトルの称号が不可欠だからだ。前日会見でこの試合が『岐路』だと聞かれるとデ・ロッシ監督はこう答えた。
そうだな、勝負が決まるかどうかの瀬戸際だから岐路だと言えるね。ここで終わるか、決勝ラウンドに進むかで、明日の結果が(自身の進退も含めて)違いを生む。 でもね、俺たちは生きるか死ぬかみたいな特別な興奮を感じているんだよ。
この岐路から、再びファイナルラウンドへの道へ戻るゴールは前半15分に生まれた。エルシャーラウィが左サイド貼り出した位置でひとり引き付けて、ペナルティアーク付近のペッレグリーニにパスを送る。それをペッレグリーニが落ち着いてコントロールしたシュートでネットを揺らした。ビルドアップに対して果敢にプレスをかけてきたフェイエノールトだが、ここで痛恨のスペースを与えてしまった形だ。
この試合を解説した林陵平氏は、ペッレグリーニのゴールを「現役時代のデ・ロッシのような」と評したが(聞き間違いでなければ)、これはおそらく20代前半の頃、ダニエレの代名詞でもあったレーザービームシュートを指している。
secondo tempo
前半をほとんど敵陣でプレーしたローマだが、後半はボールを持つもののペナルティエリアまで入ることができず膠着した状態が続き、そのまま延長戦に突入した。
再び開場に響き渡るROMA ROMAの歌声、大小の旗が振られる客席、カメラはピッチを睨むデ・ロッシ監督を映し出す。その胸に去来するものは何か、といった絵コンテが切れそうな絵になる男だ。しかし、試合はフェイエノールトがローマゴールに接近する危険なシーンが続いていた。
疲労からすでにローマにこれまでの勢いはない。フレッシュな選手を投入して120分で試合を決めたいデ・ロッシ監督はディバラ、エルシャーラウィを代えて勝負に出る。たが、これは同時にPK要員を失うのと同義だ。
延長戦も後半アディショナルタイム入り、これまで殆どシュートできなかったルカクが、シザーズから強烈な一発を見舞う。しかし、これは相手GKのビッグセーブで阻まれた。その後のコーナーキックもルカクが頭で合わせるが枠を捉えず。ここで延長戦終了の笛が吹かれてPK戦に突入した。
PK戦は1本目のパレデス、上田綺世が決めた後、2本目のルカクが止めらる嫌な流れ。顔を押さえて戻るルカクに、昨年のEL決勝の敗退を思い出した。私事ではあるが、昨年2023年の6月にローマがPKで敗れ、その2週間後に、自分の働くサッカークラブが昇格を賭けた重要な試合をPKで落とした。これが結構ヘヴィだったことを思い出した(その年の12月にもカップ戦決勝をPKで逃している)。
閑話休題。しかし、3試合連続スタメンのスヴィラルが監督の期待に応える。2本目のハンツコを防ぎ、続けて3本目も見事にセーブした。そしてローマは5人目のキッカー、ザレフスキが見事に決めてファイナルラウンドへ駒を進めた。
今日の総括はこれだけ。クルヴァスッドで吼えるデ・ロッシ監督の姿はさすがに熱すぎた!
コメント