AS Roma | Sunday, 17. March 2024 | Sassuolo Calcio |
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1:0
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goals | |
1 : 0 | Lorenzo Pellegrini 50. (Leandro Paredes) |
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ヨーロッパリーグのブライトン戦から中2日で迎えたカンピオナート29節、ローマはホーム、オリンピコにサッスオーロを迎え撃つ。現在19位で降格圏内に沈んでいるサッスオーロは、アキレス腱断裂で今季絶望のドメニコ・ベラルディが不在だ。一方、ローマはブライトン戦で主力の大半を温存したため、ルカク、ペッレグリーニ、パレデス、エルシャーラウィをフレッシュな状態で送り出した。ディバラは怪我で戦列を離れたが、代わりに9か月ぶりに招集を受けたタミー・エイブラハムがベンチに座る。まだ試合には出られないだろうが、これから続く難しい試合を勝ち切るには良いストライカーが必要だ。
primo tempo
ローマのファーストシュートは4分。スピナッツォーラのクロスを頭で合わせるがこれは惜しくもポストの外。
37分、そのスピナッツォーラが自らボールを外に出して交代を願い出てアンヘリーニョの緊急出動となった。2021年にアキレス腱断裂の大けがを負ってから、持ち味の快足が形を潜めたスピナッツォーラだが、全盛期とまでは言わないものの、デ・ロッシ監督の下でベテランの老獪なプレーを見せてチームの攻撃に彩りを加えている。しかし、このようにコンディションが悪化して交代枠を消費する場面も度々目にするようになってきた。監督にとって、他にスターターがいないのか、それとも、かつてチームメイトだったスピナッツォーラへの闇雲な信頼なのだろうか。
ホームの応援を受けて終始攻勢のローマだが、いかんせんサイドからのクロスが多く、ディバラ不在の状態でアタッキングサードでの独創性を欠いていた。
sedondo tempo
その小康状態をカピターノが破る。50分、左サイドでボールを受けたペッレグリーニがドリブルで中に切り込み、エリアの外から右足を振り抜いた。この美しいミドルレンジのシュートがネットを揺らしてローマ先制に成功。ピッチサイドのデ・ロッシ監督に駆け寄り、抱擁を交わすシーンは感動的だった。
この抱擁について試合後にカピターノはこのように語っている。
ぼくにとってデ・ロッシは常に規範となる人物だ。幸運にもチームメイトとして、監督としても彼と一緒に過ごしている。デ・ロッシさんが監督としての自分を満喫したり、選手としてのぼくを満喫するのは正しいことだと思ったんだ。
ただし、直後にスライディングによるファウルにカードが出されて、次節出場停止となってしまったのだけは悔やまれた。
75分、ボックス内でゼキ・チェリクからのマイナスの折り返しを受けたバルダンツィが切り返してシュートを打つが、これは角度がなく、対角線を狙ったコースはGKコンシーリの伸ばした手の先で阻まれる。この日のバルダンツィはプレースタイル、ドリブル、歩き方など、ディバラに似ていると感じた。
80分、サッスオーロの攻撃。グラウンダーのクロスをジョレンテがクリアするが、これがポストに当たり、詰めていたマッティア・ヴィーティがシュートを打つがこれはバーを越えた。
85分、デ・ロッシ監督は、エルシャーラウィ、ルカクに代えて、アズムン、ハイセンを投入する。これは守備をしながら少人数で攻めるというメッセージ付きだ。その後、どちらかに偏重せず、攻めながら上手く時間を使ったローマが1-0で勝利を収めた。この勝利でローマは51pt。54ptの4位ボローニャの背中を付けている。12月になっても40ptが遠かったモウリーニョ監督時代から考えると、あっという間の50pt到達だ。
今夜、クルヴァスッドに掲げられた横断幕にはこのように書かれていた。
『選手、カピターノ、監督・・・この愛に終わりはない』
ダニエレ、ぼくも同じ気持ちだ。
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