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【祝・セリエA5位浮上】ローマ 3-1 ウディネーゼ

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AS Roma Sunday, 26. November 2023 Udinese Calcio
3:1
goals
1 : 0 Gianluca Mancini 20. / header  (Paulo Dybala)
1 : 1 Florian Thauvin 57. / header  (Martín Payero)
2 : 1 Paulo Dybala 81.  (Romelu Lukaku)
3 : 1 Stephan El Shaarawy 90.  (Edoardo Bove)

 

1 Rui Patrício
2 Rick Karsdorp 77′
5 Evan Ndicka
14 Llorente
23 Gianluca Mancini
37 Leonardo Spinazzola 63′
4 Bryan Cristante
7 Lorenzo Pellegrini yellow 33′ 63′
16 Leandro Paredes 77′
21 Paulo Dybala 83′
90 Romelu Lukaku
Substitutes
43 Rasmus Kristensen 83′
52 Edoardo Bove 77′
59 Nicola Zalewski 77′
17 Sardar Azmoun 63′
92 Stephan El Shaarawy 63′
63 Pietro Boer
99 Mile Svilar
19 Zeki Çelik
22 Houssem Aouar
60 Riccardo Pagano
61 Niccolò Pisilli
11 Andrea Belotti
1 Marco Silvestri
2 Festy Ebosele
13 João Ferreira yellow 19′ 79′
18 Nehuén Pérez
33 Jordan Zemura 83′
11 Walace
24 Lazar Samardžić yellow 26′ 69′
26 Florian Thauvin 79′
29 Jaka Bijol
32 Martín Payero
7 Isaac Success yellow 27′
Substitutes
12 Hassane Kamara 83′
27 Christian Kabasele 79′
4 Sandi Lovrič 69′
17 Lorenzo Lucca 79′
40 Maduka Okoye
93 Daniele Padelli
3 Adam Masina
16 Antonio Tikvić
31 Thomas Kristensen
6 Zarraga
21 Etienne Camara
80 Simone Pafundi
15 Marley Aké

インターナショナルブレイクを挟んで2週間ぶりの開催となったセリエA第13節。ローマはスタディオ・オリンピコにウディネーゼを迎えた。現在16位と低迷しているウディネーゼだが、カンピオナートで直近6試合を1勝5分で負けておらず、その1勝もサンシーロで強豪ミラン相手に勝ち取ったもの。前日会見でモウリーニョ監督は、この試合が真の意味でチャレンジになると語った。

モウリーニョ監督「最も重要なのはポゼッションになるだろう。それもポゼッション率ではなく、ポゼッションの質だ。ここはチームとして改善されつつある。だが、ウディネーゼはプレースピードが速く、全体的にインテンシティも高い。私たちが引いてプレーをして、危険な位置で奪われると危険だ。それに彼らのセットプレーも脅威だ」

この言葉の通り、ローマは序盤から意識的にプレースピードを上げながらポゼッションする。およそ2ヵ月ぶりに復帰したロレンツォ・ペッレグリーニはその戦い方に大きな貢献をしていた。その献身的なプレーは、これまでチームが失っていたものだった。

前半19分に試合が動いた。ペッレグリーニが倒されて、ペナルティーアーク手前でFKを得る。蹴るのはディバラ。速いボールを入れると飛び込んだマンチーニが頭で合わせた。これがネットを揺らしてローマが先制に成功。

後半に入るとウディネーゼは6戦無敗も伊達ではない粘りを見せる。徐々にローマ陣内でのプレーが増えていき、57分に左からのクロスにフロリアン・トヴァンが頭で合わせてネットを揺らす。余談だが、この得点を見てトヴァンが5年前のマルセイユ時代に、ローマ移籍が噂されていたアタッカンテだったことを思い出した。

モウリーニョ監督は、63分にペッレグリーニとスピナッツォーラに代えて、アズムン、エルシャーラウィを投入した。これはフォーメーションを崩さずに、より攻撃的な選手を入れる采配だが、前体重で攻めたその裏でセカンドボールを拾われる展開。前日会見のモウリーニョ監督の言葉通り、かなり危険な位置でボールを失い始めていた。

71分、クリスタンテのアウトフロントに掛けたパスが、左サイドの張り出した位置のエルシャーラウィに通る。エルシャーラウィはペナルティエリア手前でカットインしながら、背後でフリーのアズムンにパスを送る。これはアズムンとは合わず。76分にはディバラのFKにクリスタンテが頭で合わせるも、これも惜しくもゴールをわずかに外れた。しかし、少しずつローマに得点の匂いが漂いはじめていた。

このプレーの直後、ザレフスキ、ボーヴェを入れて勝負に出たローマは、81分に逆転に成功。ボーヴェからの縦パスをアズムンがルカクにフリックでパスを出す。相手DFを背負ったルカクからボールを引き取ったディバラがGKの左を抜いて決めた。

90分にはゲームクローズとなる追加点。マンチーニのロングフィードを前線のルカクが収めると、相手DFを片手で制しながらの圧巻のキープでタメを作り、ボーヴェを経由して、左からボックスに飛び込んできたエルシャーラウィがダイレクトで巻いたシュートをゴール右上に決めた。試合はそのまま動かず。ローマは大きな価値を持つ勝利を手にした。

ルカク、ディバラのワールドクラスの存在感。ペッレグリーニのローマ愛を感じる献身的なプレーや、スター誕生前夜ともいえるボーヴェの期待感など、今夜の見どころは多いが、本当に我々ロマニスタが見るべきは、ボールを持つたびに、ひとつひとつのプレーに独創的な閃きを加えたエルシャーラウィだろう。ぼくたちは彼の天才性を見慣れ過ぎているのかもしれないが、彼もまたこのチームではスペシャルワンなのである。

ローマはこの勝利でフィオレンティーナ、アタランタを抜いて5位に躍り出た。シーズン序盤の謎のスタートダッシュ失敗は悔やまれるが、その後10月には公式戦5連勝で波に乗り、今チームは自信に満ち溢れている。次はマペイスタジアムのサッスオーロ戦。絶対に勝とう。つまらん夜はもうやめだ。

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