Juventus | Saturday, 27. August 2022 | AS Roma |
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1:1
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goals | |
1 : 0 | Dušan Vlahović 2. / free kick |
1 : 1 | Tammy Abraham 69. / header (Paulo Dybala) |
難しい試合だった。陸上トラックのないスタンドからはブーイングが降り注ぎ、ユヴェントスもここは落とせないという覚悟をもって襲い掛かった。開始1分でヴラホヴィッチのフリーキックがネットを揺らすと、ホームチームは試合クローズの2点目、3点目を探して攻撃を続けた。最終的にこの試合は、69分にディバラの絶妙な折り返しからエイブラハムのヘッドで同点に追いついて終わるのだが、ここに至るまでにモウリーニョ監督の采配の妙が光った。
HTでマンチーニ、スピナッツォーラに代えて、ザレウスキ、エルシャーラウィを左サイドに入れることで、5バックから相手に深さを与えない4バックに変更、ここからチームは攻撃の糸口を掴み、79分ザレウスキがバランスを欠いて攻撃しそうな気配を察すると、即座にクンブラを投入して、再び守備への警鐘を鳴らした。確かにバックアッパーに乏しいローマだが、こういったやり繰りで選手たちの士気をうまくコントロールしたという点で、これほどモウリーニョ監督の力を感じた試合はない。
それでは試合後の監督コメントを紹介しよう。
前半終了後、ロッカールームで選手たちにどのような言葉を掛けましたか?
モウリーニョ監督「君たちの監督でいることが恥ずかしいと話した」
その結果、後半は戦う姿勢が変わりました。
モウリーニョ監督「当たり前だ。ではなぜ前半ではなく、後半にそうなったのだろうか?これは戦術ではなく、アティチュードについての話をしている。あのような姿勢で適地に来ることはできない。とにかく前半は1-0で終わることを祈ろうとフォティ(アシスタントコーチ)と話していた。ハーフタイムに選手たちにはこう言った。「今日の運を生かせ。前半で終わってもおかしくなかったんだぞ。これから試合に加わるんだ」ってね。私たちはそれすらできなかった。1-0で折り返したのは本当に僥倖だったと思うよ。ザニオーロ、ワイナルドゥム、そして来るはずの新加入選手がいれば、また状況は異なっていたかもしれない。アッレグリは多少問題はあってもミリクやマッケニーを使えたが、こちらはそもそも使える駒がなかった」
このチームは成長途中で、まだまだこのような試合では必要なパーソナリティを引き出す必要があります。
モウリーニョ監督「その通りだと思う。だから今ここでなるべく正直に話そうとしている。後半は変わった、素晴らしかったと振る舞うこともできるが、それは私ではない。この試合は昨年のサンシーロととても似ている。このような状況では、自分たちが成長するしかない」
試合後、エイブラハムはガッツポーズで喜びました。
モウリーニョ監督「選手たちが喜ぶのは、どれほど難しかったからか、その結果が価値を持っているかを理解しているからだと思う。それに前半は自分たちの実力じゃなかったことは誰もが知っている。祝うべきことだから喜んだのだと思うよ」
<了>
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