Servette FC | Thursday, 30. November 2023 | AS Roma |
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1:1
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goals | |
0 : 1 | Romelu Lukaku 21. (Llorente) |
1 : 1 | Chris Bedia 50. (Miroslav Stevanović) |
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前日会見では勝利が最も重要だと語ったミステルだが、これは首位に立つためにできるだけ多くのゴールが必要であるという事実を語らなかっただけだ。首位スラヴィアと同じ9ポイントではあるものの、得失点差でグループG2位のローマは、今夜のアウェイゲームでできるだけゴールを量産する必要がある。少なくとも同時刻キックオフのスラヴィアより1点でも多く。
大きなターンオーバーはなかったが、スターターにアワール、チェリクを起用。マンチーニをコンディションの問題からベンチに置き、クリスタンテがセンターバックに入った。ローマが前がかりに攻めることを知っているセルヴェットは、自陣でボールを奪うと、googleマップで検索しているかのように最短距離でゴール前まで侵攻する。しかし、GKスヴィラルは当たっていて、簡単にゴールを割らせないような雰囲気があった。
先制はローマ21分。ボールを保持しながら攻めるとジリジリと敵陣深くに侵入する。ペナルティエリアでルカクが相手守備陣を右に釣り出すと、その中央のポッカリ空いたスペース目掛けてジョレンテがドリブルを開始。再びそのスペースを消そうとしたDFの裏に、ジョレンテがパスを出すと、フリーのルカクが強烈なシュートでネットを揺らした。ローマの長いポゼッションにより、セルヴェット守備陣は完全にボールウォッチャーになっていた。
しかし後半早々に、ステヴァノヴィッチのクロスを足元に収めたCFクリス・ベディアが押し込んで同点に追いつかれてしまう。この試合に勝利したとしても、グループG敗退の可能性が高いセルヴェットは、同じ相手に2回負けたくないという心理から、カウンターからポゼッションに切り替えて試合のコントロールを試みる。
試合は1-1のまま後半アディショナルタイム6分に突入。そのまま動かず、彼らの狙い通りの引き分けで終わった。最後まで自分たちのスタイルを崩さずに攻め続けたセルヴェットは、一矢報いる1ポイントの為にティフォージと一緒に戦っていたように思う。
これでローマはグループリーグを勝ち抜けることが確定した。だがこれはネガティブな側面がある。スラヴィアがホームのシェリフに逆転勝利したことで、チャンピオンズリーグから降りてきたチームとのプレーオフが濃厚になったのである。
なぜローマだけが勝てないのか。なぜインテルやユヴェントスやミランのように、いまだにクラブの礎を作れずにいるのだろうか?資金力が問題なのは理解しているが、それだけが理由ではないはずだ。実にフラストレーションの溜まる引き分けだ。
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