人事の最高決定者、チアゴ・ピントさんがコロナ感染で足止めをくらっているために遅延するのではと言われていた冬のメルカートですが、陣頭指揮をライアン・フリードキン副会長が執ることが判明しました。これに伴い、フォンセカ監督は既に2つのポジションについて副会長に直接リクエストを出したと報じられています。そのひとつがストライカーポジションで、現在ドバイでトレーニングを続けているステファン・エルシャーラウィになるでしょう。2016年にローマにやってきたファラオーネは、139試合出場40ゴールを記録するファンタジーを持つ希少なタレントで、今のローマにもすぐにマッチしそうです。そして、もうひとつは右ウイングバックになるのだとか。
フリードキンズ(複数形)は現在クリスマスでテキサスに戻っていますが、年内ローマに戻りメルカートの準備を始めます。ライアンは既にピント氏と電話で話をしており、その中でミキタリアン、ペッレグリーニの契約更改を目指している事を伝えました。
ですが如月的には、契約延長と即戦力に加えて、来季の補強をお願いしたいところです。先日ペトラーキ元スポーツディレクターがローマにおけるメルカート戦術についてこんな話をしていました。
2020年初冬に、半年後スモーリングを買い取れず、ペッレグリーニを売却しなくてはならない状況になった場合の保険として、イバニェスとヴィジャールを獲得した。しかし、メディアをはじめとした周囲の雰囲気は「なんで今そいつら獲るんだよ?」というものだったね。しかしスポーツディレクターは常に先を見なければならない。
この冬に次のシーズンの仕込みをするのはローマのような予算の心許ないクラブにとって正しい。実はこういった仕事に於いて、ペトラーキは常に大胆かつ繊細な仕事をしていました。例えば、ブルーノ・ペレスの復帰策などはモンチやマッサーラでは思いつかない匠の技なのでは無いでしょうか。
ヴィジャールについては、もう1億回はローマ速報で書いたのでこれ以上説明は不要ですが、もう1人のイバニェスは、昨シーズンのアタランタで1秒もプレーしていない選手だったことを忘れてはいけません。現在の活躍について、先日ガスペリーニ監督は記者会見で「後悔している」と語りました。もちろんライバルを後悔させて、ぼくたちが気持ち良くなる為にメルカートが開かれるわけではない。重要なのは、次の夏の為にどのようあな準備を今出来るかということです。副会長にもピントにも求めたいのはそこです。今挙げたようにカルチョの肥沃な土地に埋もれた若い才能をローマに適応させるのもディレクターの仕事なのかもしれません。
さて、チームは29日の火曜日に再び集まりますが、トリゴリア自体は本日から開けるので、選手はリカバリー等の施設利用が可能になっております。ご利用される選手やスタッフは、事前に管理事務所、もしくはチームマネージャーに直接ご連絡の上お越しください!
コメント