リュディ・ガルシア「ローマダービーは特別だった」

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アメリカ資本になって2年目、大型補強やアメリカナイズ、バルサナイズ、ゼマニズム全てが噛み合わないままチームは低迷を続けた。ラツィオには永遠に勝てないような気がした。そして迎えた2013年の夏、新監督にロラン・ブランを推薦するフランコ・バルディーニGMに対して、一介のスポーツディレクターであるワルテル・サバティーニは、無名の監督リュディ・ガルシアの招聘を試みた。
バルディーニとサバティーニは、どちらもパロッタ会長の信頼する右腕と呼べる存在だったが、会長が選んだ監督を連れてきた人物が正室となる政治的な側面もあった。

結果はご存知の通り、サバティーニが勝利して、数日後バルディーニは成績不振の引責を理由にローマを去った。しかしながら、いつの間にかパロッタ会長の顧問として、間接的にローマに関わり、トッティやデ・ロッシを追い出したのは、また別の機会に譲ろう。
ガルシアはリールをリーグアン制覇に導いた実績こそあれど、ロマニスタを興奮させるような名前ではなかった。代表に合流していたデ・ロッシは同室の同僚から、新監督発表の話を聞かされて、直ぐに彼の詳細をネットに求めた。そこでYouTubeでギターを弾くガルシアの姿を見つけこう漏らした。

「マジかよ」

しかしそのシーズン、ガルシア先生率いるローマは開幕10連勝。17節まで無敗記録を維持した。彼が居なければ、ローマは古豪と呼ばれる中堅クラブになっていたかもしれない。少なくともローマ速報は今日までは続いていなかっただろう。

新型コロナウイルスによる外出自粛中のトッティは、最近このようなビデオメッセージをかつての指揮官に送った。
トッティ「先生がローマを去る時、きちんとお別れの挨拶をしていなかったですね。今度是非お会いしたいと思います。現状の問題が解決したらすぐにでも。あなたとの忘れ得ぬ美しい思い出は、今では俺の旅の1ページなんですよ」

あれから長い時間が過ぎて、ガルシア先生自身が、ローマについて話すことも多くなってきた。ようやく当時を客観的に見られるようになって来たのだろう。

ガルシア先生「ローマに後悔はないよ。あのシーズンに誇りを持っている。私たちは良いプレーをしたが、それより優れた相手がいた事を忘れてはならないね。例えばユヴェントスは100ポイント以上を積み上げた。自分たちよりも強く、経験豊富な相手がいた。そんな強敵を苦しめたのは大きな満足だね。ローマに戻ることが出来るか?ローマを去ってから、イタリアのクラブから連絡を受けた事はある。でも何も起こらなかった。私はマルセイユの監督となり、今はヨーロッパのビッグクラブのひとつ、リヨンにいる。私はロマニスタの応援が好きだった。世界で最も最高なもの。私は決して忘れないだろう。その熱はオリンピコのクルヴァスッドだけではなく、全てのロマニスタに言えるよ。ローマには、彼らの為に早く何かを勝ち取って欲しいと思っているんだ。後悔はしていないとは言ったけど、もしもあの時期にタイトルを獲得していたら本当に魔法の様な話だっただろう。こんな事言ってると、明日の新聞の見出しが『ガルシア、ローマ復帰を願う』となるだろうが、改めてリヨンで満足だと言わせてもらうよ(笑) ローマで最も美しい思い出?そうだな、サッカーに関してならば最初のダービーの勝利だね。あれには特別な感情が湧き上がったものだよ。試合の後、デ・ロッシは私の手を取って言った。「ミステル!来て下さい、早く!」こうして私は選手たちと一緒にクルヴァでお祝いをしたんだよ」

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