今季、攻守にわたる獅子奮迅の活躍でローマを牽引してきたミキタリアン。時にダイナミックでタフで、それでいながら水辺に降り立つ白鳥の様な美しいボールタッチに我々は息を飲む。彼はローマに来た日のことを今でもハッキリと覚えています。最新インタビューで彼はローマという街との馴れ初めを語りました。
ミキタリアン「俺はこの街に恋しているんだよ。初めてここに来て契約書にサインする前にパスタをご馳走になったんだ。そのパスタのおかげですっかりこの街が気に入ってしまったんだ(笑)」
ミキは笑いながらそう言うとローマの戦術について語った。
ミキタリアン「このシステムで俺は上手くやれてるんだ。前にスペースがあって、とても攻撃的だ。シャフタールやドルトムントなんかにも似ているよね。フォンセカ監督はトゥヘル監督に似ていて、選手を適性なポジションに置き、自分の持ち味を発揮できる余地を与えてくれる。俺はこれまで本当に素晴らしい監督に恵まれてきた。彼らからはサッカーだけじゃなく、人生についても学んできた。俺は32歳だけれど、まだまだたくさんの事を知り、学びたいと思っているんだ。ローマのプレースタイル?相手によってアプローチは異なるんだよ。ポゼッションしてるときは特にね。時には絞って、時にはワイドに保ちたい。これは試合や状況によって変更される。つまり、3-4-2-1というスタートポジションが重要ではなく、スペースが重要なんだ。そのスペースを利用して自分たちや周囲のチャンスを作り出す。具体的にどうするのか?それは教えられないな(笑) ただ、選手間の相互理解、ケミストリーが必要だ。それがないとちょっと難しいんだけどね」
ヨーロッパリーグへの意気込み
ミキタリアン「俺たちはヨーロッパの大会に残った最後のイタリアンクラブだ。ずっと週に3試合の日程を戦ってきた。その間、セリエAの対戦相手は週に1度しかプレーしないから、どうしても俺たちは怪我が多発してしまってローテーションが困難になってしまったんだ。でも文句はない。ヨーロッパリーグはあと3試合だけ。だからローマは残りを全力で戦わなきゃいけない。それにトロフィーを手にすれば自動的に来季のチャンピオンズリーグ出場も決まるだろ?」
自身のルーツ、アルメニアについて
ミキタリアン「俺はいつだってヨーロッパでプレーしたいと願い、それを実現させてきた。そして、まだヨーロッパでプレーできることを神に感謝している。これまでドイツ、プレミア、そしてセリエAでプレーした。同じアルメニアのサッカー選手たちに不可能なんてないんだって示せたはずだ。彼らがこのレベルに到達してくれたら俺はそれを誇りに思うだろう」
<了>
【告知】
セリスタ本日更新しました。スタッツ×雑談回です。今日の試合がより面白くなっちゃいます!ぜひ観てみてください。
コメント