左胸を撃ち抜かれて、意識のあるうちにサン・マウリッツィオ教会の屋上から裏路地に蹴り落とされるような死に方だけはしたくないと、6歳の頃から考えていた。綺麗に手入れされた革靴のつま先を見ながら死ぬなんて、考え得る限り最もひどい人生の終わりのように思えた。でも今日もうひとつ最悪な殺され方を目の当たりにした。勇気と気持ちで戦われて2失点とあれば、もう何の言い訳もない。チャンピオンズリーグの後ろ影はもう見えない。月曜日から気分は憂鬱で孤独だ。そんなロマニスタが日本に何人いるかは判らないけれども、少なくともローマ速報はそんな孤独の為に存在しているのである。でもやっぱ地獄。
ミラン2-0ローマ
開始早々ミランは高いインテンシティで押してきて、ボールもなかなか落ち着かなかったのだけれども、この時間に前を向けたのはローマに何かしらミランに勝るクオリティを感じた。しかし、それで得た貴重な決定機がどれも精彩を欠くクロスばかりで、徐々にポゼッションも逆転されて、後半には、レビッチ、チャルハノールで2失点。前節レッチェ戦と同じスタメン、そして3つしか交代枠を使わないことで、選手のみならずファンにも強烈なメッセージを発信したピオーリの采配は全てにおいてフォンセカよりも勝っていた。まさに完敗だった。この試合におけるフォンセカ監督の読み違い、フォーメーションの選択ミスがミランに確信を抱かせてしまった。
とはいえ、また数日後には試合が待っている。次節はウディネーゼ戦。ホームで勝って、アウェーで敗れてを繰り返す暇はない。残り10節、全てを賭けて戦って欲しい。
最後にメルカート情報をお伝えしておくと、カリアリに貸し出しているオルセンが戻ってきます。現在17試合に出場しているオルセンですが、18試合目でローマが受け取るボーナスオプションが発生します。しかし、このコロナ渦もあり、カリアリは支払いに難色を示しました。そこでローマは、オルセンのレンタルを打ち切ったという形です。オルセンは今季の終わりまでプリマでトレーニングするだろうとの事。残留ほぼ間違いないカリアリは、ヨーロッパリーグ出場を意識した補強をしましたが、コロナの影響で選手を維持できないのは残念です。
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