アントニオ・ミランテ:ロングインタビュー第1回「キーパーになるのは必然的だった」

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アントニオ・ミランテの才能を知らないものはいない。しかし、彼がその才能を存分に世界に向けて、またはビッグクラブで発揮したかといえばそうではなかった。ユヴェントスという大きな組織を離れて成功する難しさ、所属クラブの破産、病気など様々な困難を乗り越えて、現在ではローマの第2ゴールキーパーとしてチームを支えている。控えと書くのは簡単だが、パウ・ロペスよりもミランテを推すロマニスタは実際のところ少なくない。彼はキャリアの晩年を過ごすに申し分ないボローニャを出てここにやってきた。控え目で堅実な性格の男にとって、これはキャリア唯一の決断のようにも思えた。ミランテがどのような旅を経て首都にたどり着いたのか、ロマニスタだけでなく、多くの人に読んで頂きたい。

—アントニオ少年はどんな子供だったのでしょう?

ミランテ「とても無口で内気な子供だったよ。他の子供よりも早熟で、一人でいるのが好きだった。性格的にゴールキーパーを目指すのは必然的だったと思うよ。4つ上の兄がいて、一緒にサッカーをするときはいつも私をキーパーにしてくれた」

—そのころからずっとキーパーなんですね。

ミランテ「最初はそこでプレーするしかなかったんだけど、すぐにお気に入りのポジションになったよ。小さなころは攻めるのも好きだったけど、自分の適性がどこかは疑ったことはない。私は兄や兄の友達とストリートでよくプレーした。リュックサックや石やおもちゃの車なんかを置いてゴールポストを作った。門をゴールに見立てたこともあったね。思い返すと、とても前時代的に思えるけど、本当に素晴らしい学びがあったと思う」

—はじめてのクラブでもキーパーを?

ミランテ「そうだよ。6歳でクラブ・ナポリに入り、その時からキーパーだった。コーチに恵まれたんだ。エルネスト・フェッラーラさんは私に基礎を叩き込んでくれた。彼自身かつてセリエBでプレーしたプロのキーパーで、ドンナルンマ兄弟やジェンナーロ・イェッツォさんなんかも指導したんだよ。フェッラーラさんは私にとって第二の父親も同然なんだ」

—影響を受けた選手は誰でしたか?

ミランテ「何人もいたね。私の世代は皆ジャンルイジ・ブッフォンやアンジェロ・ペルッツィに感銘を受けた。私はワルテル・ゼンガやジュゼッペ・タリアテッラのプレースタイルが好きだったよ。技術的にはルカ・マルケジャーニに本当に心酔していたね」

—そのころ応援しているクラブは?

ミランテ「家族全員ユーヴェスタビアのファンなんだ。ミランテ家はカステッランマーレの出身だからね。とにかく叔父が大ファンで、父や兄弟とよく試合を観に行ったものさ。もちろん今でも大ファンだよ。そのころはセリエC1いたけど、破産してセリエDからリスタートを余儀なくされた。昨シーズン昇格して、今はセリエBにいるんだよ。当時のセリエCには、ノチェリーナ、ユーヴェスタビア、サヴォイア、トッレス、ガゼルターナといった大都市のクラブがひしめいていて、どこもともライバル関係にあったんだ。どのチームも応援するファンの為のハイレベルな戦いをしていた。地元にいたころは、サポーターグループのMadonna delle Grazieと一緒に試合を観に行ったりしたよ」

—当然2011年にスタディオ・フラミーノで開催されたアトレチコローマとのプレーオフファイナルは行ったのですね。

ミランテ「いや、行けなかった。ブッフォンの結婚式に呼ばれていたからね。でもスタビアのプレーオフはいつも追ってる。昨年は本当に良かったよ」

—そして、クラブナポリの後にソレントへ移籍、そしてユヴェントスの下部組織に入ります。

ミランテ「そうだね。14で加入して、1年後にはカンピオナート・ベレッティ(U-18ユースリーグ)のチームでプレーして、その後にセリエDでスタメンを手に入れた。キーパーとしてはかなり完成していたと思う。カンパニアやラツィオといったクラブもいたので、試合はいつでも熾烈だった。毎試合ダービーって感じでね。ユーヴェに移籍すると、これが本当に大変だった!実家を離れて一晩ですべてが様変わりしてしたように思えたよ。高度に組織された下部組織では、すべてを最初から学び直すようだった。結局ユヴェントスには5年いて、最後のシーズンだけトップチームの三番手のキーパーになれた」

—あなたはこれまで有名なキーパーたちと共にトレーニングをしてきました。

ミランテ「ユーヴェの最初の夏のキャンプではファンデルサールと一緒だった。ユーヴェでは運がなかったけど、本当に素晴らしいキーパーだと感じたよ。その後、ジジ(ブッフォン)がやってきて、2年間一緒に過ごした。彼はすでにワールドクラスで、カリスマを持っていた。同時にとても落ち着いていたね。そして、常にチームメイトのことを気に掛ける男でもあったよ」

ブッフォンと一緒にトレーニングするのは学校に行くのと同じだった。
―アントニオ・ミランテ 2017年

もしもニーズがあれば第2回に続きます。よろしくお願いします。

コメント

  1. 匿名 より:

    ニーズ有りです。続編楽しみにしています!!

    • 匿名 より:

      選手のバックグラウンドを知ることは一層選手を好きになるきっかけになっていくと思うので是非とも続編をお願いします。

      • 如月(管理人) より:

        匿名さん
        ご期待に応えられたかわかりませんが、頑張って更新しました!楽しんで頂けたら幸いです。

        • 匿名 より:

          本当にありがとうございました!!3部作、ロングインタビュー、堪能しました。ミランテの人間性に魅せられました。

  2. 41 より:

    同じくです。
    是非、宜しくお願い致します。

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