AC Monza | Saturday, 2. March 2024 | AS Roma |
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1:4
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goals | |
0 : 1 | Lorenzo Pellegrini 38. (Romelu Lukaku) |
0 : 2 | Romelu Lukaku 42. (Paulo Dybala) |
0 : 3 | Paulo Dybala 63. |
0 : 4 | Leandro Paredes 82. / penalty |
1 : 4 | Andrea Carboni 87. (Valentin Carboni) |
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ターンオーバーで臨んだ前節トリノ戦で、ローマは3-5-2を選択した。このシステムで躍動しのがトリプレッタを達成したディバラだ。それだけに、前日会見でデ・ロッシ監督が記者からモンツァ戦でも3バックで戦うのではないかと尋ねられたのは不思議ではない。しかし、ミステルはこう返した、
デ・ロッシ監督「システムを変えたからディバラがゴールを量産したというのは、私の見る限りは偶然だ。4バックだから制限があるわけでもなければ、3バックだから自由に動けたわけでもない。あのゴールを見れば5-5-0でプレーしていたとしてもトリプレッタを決めていただろうね」
この言葉通り、モンツァ戦でローマは4-3-3を選択した。前線のトリデンテ(三叉の槍)はディバラ、ルカク、エルシャーラウィ。そこに後ろからカピターノのペッレグリーニが絡む攻撃的な布陣。最終ラインからの組み立ても様になってきた。マンチーニは常にトリデンテの出足を窺い、ハーフウェーを超えてからのギアチェンジによる縦への加速は美しい。
前半16分、アンヘリーニョからボールを引き出したルカクが、レイオフで再びボールをつけてクロスを上げた場面などは今のローマを象徴する攻撃だ。そこから得たCKの流れで、ディバラのマイナスの折り返しをクリスタンテが決めて敵地で先制に成功した・・・かに思えたが、これはVARによりオフサイドの判定。
その後、本当のゴールはカピターノによってもたらされた。38分、クリスタンテの縦バスをルカクが落とすと、ボールを引き取ったペッレグリーニがボックス内に侵入して、4人に囲まれた状況でコンパクトに左足を振りぬき対角線にゴールを決める。
41分には、ディバラがドリブルで左サイドをふくらみながら持ち込み、ディフェンダーのマークもものともせずにグラウンダーのクロスを出すとそれをルカクが押し込んだ。この得点でルカクはセリエA総ゴール数が10点に到達。複数の選手が二桁得点を決めたのは、ミキタリアン、マジョラル、ヴェレトゥの2020-21シーズンまで遡る。
後半に入りローマの勢いは止まらない。63分にはクリスタンテが倒されて、ゴールまで20メートルの絶好の位置でFKを得る。これをキッカーのディバラが魔法の左足を振ってネットに沈めた。この得点で0-3と試合を決定的にした。
さらには82分にリゴーレを得ると、パレデスがこれを落ち着いて決めて点差を引き離す。今夜のウォーレン・ボンドは、このリゴーレを誘発したファウルだけではなく、失点に関与するプレーが多かった。
ホームのモンツァも意地を見せて、86分にアンドレア・カルボーニの美しいミドルシュートで1点返すものの追撃はここまで。ローマは今夜の勝利で勝点を47で暫定5位に浮上。明けて今夜、ボローニャ(4位)とアタランタ(6位)の直接対決があるため、一日だけの仮初めなのかもしれない。しかし、5日後のヨーロッパリーグ、ブライトン戦に向けて、デ・ロッシ監督のチームが良い流れに乗っているのは間違いない。
・オフィシャルマッチセンター
Monza vs Roma Serie A 2023-24 – AS Roma
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