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【予想フォメ付】ユヴェントス戦前レビュー

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昨晩、タミーが代表戦で負傷したという速報にローマは揺れた。スターターを固定しているモウリーニョにとってタミーの存在は戦術と同義だ。ローマに戻り次第、精密検査を行う予定で、仮に打撲であれば、程度によっては週末のユヴェントス戦で使うことが可能だが、筋肉の問題ならば数週間の離脱を余儀なくされる。今月ビッグマッチの続くローマにとってはこれだけは回避したい。以下、昨日の状況。

17:15
テレビ局がエイブラハムのイタリア入りを報じる。

18:55
“Il Tempo”アレッサンドロ・オースティーニ記者によると、今夜タミーはそのままローマに戻り、チームドクターと合流して、明朝までの間に検査を行うとのこと。

20:00
当初16時にはローマ入りすると言われていたエイブラハムだが、飛行機に間に合わず。検査は翌日に持ち越された。

21:25
Il Corriere delloSportのジャコポ・アリプランディにより、エイブラハムのフィウミチーノ空港到着が報じられた。空港に待機していた記者団に対して、故障後初のエイブラハムの肉声が届けられた。

「俺は大丈夫。ユヴェントス戦はプレーできるよ」

22:08
ようやく精密検査が行われ、その結果、右踵骨部の挫傷と診断された。ひとまず靭帯、筋肉系故障という最悪の可能性は消えた。しかし、この打撲の程度などは今後のトレーニングの中で判断されていく。今週ユヴェントス、来週末がナポリ、果たしてターンオーバーの必要はあるのか?

現在ローマでは、ペッレグリーニがインフルエンザでトレーニングには本日から復帰予定。スモーリングは再びアウト。代表戻りのマティアス・ヴィニャは長時間の飛行機移動の後、休む間もなくトリノ遠征に加わる為、コンディションの低下は避けられない。マッチアップがキエーザであることから、カラフィオーリをスターターで使うというアイデアは除外された。

両チームの対戦成績についても触れておく。ローマとユヴェントスは、これまでセリエAで174回の対戦があり、ジャロロッシは41勝、83敗、50分とダブルスコアで負けており、またユヴェントスホームでは、9勝、57敗と圧倒的に分が悪い。ただし、モウリーニョとアッレグリの対決となるとこれはモウリーニョに軍配が上がる。直近の対決でもっとも有名だったのが、マンチェスターユナイテッドを率いてアリアンツで勝利した試合ではなかろうか。
試合後、激しいブーイングの雨の中、ユヴェントスティフォージに向けて聞き耳を立てたあのパフォーマンスの画像を、この1週間毎日メディアは火種として取り上げている。


そんなことをするまでもなく、現地のユヴェントスティフォージはこの侮辱を忘れてはいない。ローマが負けるなら、その勝どきは矢の雨となってスペシャルワンに注がれるだろう。それだけは避けなければならない。

予想フォーメーション

JUVENTUS (4-4-2): 1 Szczesny; 2 De Sciglio, 4 De Ligt, 19 Bonucci, 17 Lu. Pellegrini; 11 Cuadrado, 30 Bentancur, 27 Locatelli, 20 Bernardeschi; 22 Chiesa, 18 Kean

ROMA (4-2-3-1): 1 Rui Patricio, 2 Karsdorp, 23 Mancini, 3 Ibanez, 13 Calafiori; 17 Veretout, 4 Cristante; 22 Zaniolo, 7 Pellegrini, 77 Mkhitaryan; 9 Abraham

最後にスタッツにも触れておこう。
ユヴェントスはミラン戦以降3勝1分で、復調の兆しを見せている。一見この復調における課題は6得点5失点という守備と思われているが、ぼくは彼らがまだチームとしてのスタイル(バランス)を見つけ出していないのではないかと睨んでいて、もう1段踏み込んで失点の質に言及したい。

この表で気になるのはスペツィアとサンプドリアの失点期待値と実失点の差数で、どちらも失点期待値を1以下(0.7、0.4)に抑えながら2点奪われている。これだけの派手な差数は、対戦相手に僅かなチャンスを決め切るクリスティアーノ・ロナウド、メッシのようなワールドクラスがいたと考えるのがスマートな想像なのだけれども、スペツィアとサンプドリアに彼らのようなフェノーメノはいないはず。とすれば、次に考えれるのは、3得点を取る為に守備を疎かにしたということだ。もしくは、見た目は統率が取れていたが、守備の集中の切れる時間帯、もしくは著しく腰の引けた時間帯があったのではなかろうか。これは日常的にユヴェントスの試合を観ていない自分にはハッキリとは解らない(上記2試合は観ていますが、サンプルに乏しいと思う)

一方で、ローマの問題点は、冒頭に話した通りスターターの固定にある。それだけに主力のコンディションや出場の有無で質に大きな変化が生じてしまう。そういった意味で、ポジショナルサッカーを志向しながら、決まり事を徹底するという基本原則を担保するものがない。これは対ユヴェントスというより、現在のローマの問題点。ショムロドフ、マジョラルなど、どこのクラブでも主力級のストライカーにベンチ生活を強いるのがモウリーニョのチームマネジメントであり、それだけにヴィニャ、エイブラハム、ペッレグリーニの重要性はこれからも増していくだろう。

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