AS Roma | Sunday, 1. October 2023 | Frosinone Calcio |
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2:0
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goals | |
1 : 0 | Romelu Lukaku 21. (Paulo Dybala) |
2 : 0 | Lorenzo Pellegrini 83. (Paulo Dybala) |
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ローマは前節大敗した3421から再び352へとフォーメーションを戻して臨んだ。センターバック不在の状況でクリスタンテが3バックの中央に入る。彼は歴代監督の下でも度々このポジションでプレーしてきた。どれだけ信頼が厚いのか。
序盤ローマがボールを握るも前節の敗戦を引きずっているのかプレーはやや硬い。しかし、均衡を破ったのはやはりルカクだった。前半22分、マンチーニが前線に縦パスを入れると、ゴールを背にしたディバラがフリックする。ペッレグリーニがディフェンダーを釣り出して、空いたペナルティエリア中央のスペースでルカクがボールを受けると、遅れ気味にコンタクトしてきた22番を切り返してかわし、鋭いシュートでキーパーの右を撃ち抜いた。これで今季3点目。
前後半通じてフロジノーネがポゼッションする時間もしっかりあり、わが軍の低迷もあって予断を許さない戦局となっていたが、80分にスーレがパレデスを倒して潮目は変わった。パレデスが主審を見ながら外連味たっぷりに倒れると、スーレが直情的にボールを叩きつけて、その非紳士的行為にカードが出た。同じアルヘンティーナ同士のこのやり取りはワールドカップ王者に軍配が上がったようだ。
ローマの追加点はそのFKから生まれた。左サイド遠目の位置で蹴るのは左利きのディバラ。ファーサイドに高めのアウトスイングで入れると、飛び込んできたペッレグリーニがダイレクトで蹴りこんだ。これが決まって2-0となり、試合はそのまま動かずに、アディショナルタイム8分を消化してローマは見事勝利した。これで13位に浮上。
フロジノーネは特になにが悪かったという訳ではないが、そもそもディフランチェスコ監督が作るチームは戦術的で、選手が約束事をしっかり守る印象はあるものの、まったくと言っていいほど迫力がない。ただ、今季はちょっと雰囲気が違いホームゲームのEDFは滅法強い。アタランタ、サッスオーロを破り、ヴィオラに追いつく粘りのあるチームを作り上げている。ローマにとってスクデットはスクデットだが、フロジノーネにとってのスクデットは残留である。ディフランチェスコ監督の成功を願いつつ、次のベニト・スティルペではお手柔らかに願いたい。
モウリーニョ、試合後の会見
ローマにはどのようなmultifattorialità(多因子性)が欠けていたのでしょうか?※モウリーニョは前日会見でローマの低迷は多因子性にあると答えた。
モウリーニョ監督「私の仕事はおそらくうちの子たちに完璧な精神状態を与えることだった。なぜならば、フラストレーションとプレッシャー、批判の後にこのような試合には精神だけでは戦えないからだ。フロジノーネに勝つには、インテンシティを上げて、感情のバランスを取る必要がある。試合に出てレッドカードを貰う必要もなければ、ゴールが決まらず焦る必要もない。今日のように1-0の状況が続くと、時計の針が気になってしまうだろう。それでもバランスを取りながらプレーしなければならない。それをどうにかうちの子たちに伝えることができた。この困難な時期に対する私の考えが彼らの心にスッと入っていったのだと思う。今日は素晴らしい試合をする日ではなかった。そもそも連戦で肉体的にも精神的にもフレッシュではなく不可能だったんだ。フロジノーネは事前に分析しているときから良いチームであることは知っていた。試合中にそのクオリティを目の当たりにしたよ」
ディバラのコンディションは?
モウリーニョ監督「木曜日のELはプレーしないだろうね。今日勝たなければスタジアムは暴動になっていた。今夜ディバラが出れないと言えば私は招集しなかったが、彼はプレーを望んだ。しかしELに関しては私の判断で休ませることにした」
<了>
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