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【パジェッレ&戦術分析】ウディネーゼ 4-0 ローマ

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Udinese Calcio Sunday, 4. September 2022 AS Roma
4:0
goals
1 : 0 Destiny Udogie 5. / left-footed shot
2 : 0 Lazar Samardžić 56. / left-footed shot  (Gerard Deulofeu)
3 : 0 Roberto Pereyra 75. / left-footed shot  (Jean-Victor Makengo)
4 : 0 Sandi Lovrič 82. / right-footed shot  (Roberto Pereyra)

・Rui Patricio 4.5

どんな理由があろうと4失点は頂けない。特に試合の方向性を大きく変えてしまった1点目はもう少しKarsdorpとのコミュニケーションも取れたはずだし、2失点目は止められたのではないか。とはいえ何点差で負けようとただの負けなので、ELグループステージに向けて気持ちを切り替えて欲しい。

・Mancini 5.0

シュートに対する身体の寄せ方は甘さを感じたし。前で守る意思も2点差になるまであまり感じることが出来なかった。

・Smalling 5.0

DFラインの統率という意味においてラインを低く下げ過ぎた。得意のシュートコースを消す動きも今日はイマイチだった。

・Ibanez 5.0

3CBの中では一番がっかり感の少ない内容だったようには感じるので、そういう意味において好調なのだろうとは思う。もう少し単独でのビルドアップの場面があっても良い試合展開だったと感じる。

・Karsdorp 4.5

珍しく早い段階で見切られての交代となった。最初の失点場面は気が緩んでいたとしか言いようがない。Celiか加入依頼良い動きが出来ているので危機感を持って、自己研鑽に励んで欲しい。

“Furiuriに先制点を与える過信と無謀さはまるで青鉛筆の失敗だ(諺で、青鉛筆は試験で重大な誤りを修正される際に使われ、赤鉛筆より酷い誤りに使われる)。その失態により彼は追い詰められ、Mourinhoは彼をFuriuriの地に置いておくわけにはいかなかった。” (by Il Romanista)

・Cristante 5.0

戦術的変更から早い段階での交代になったが、プレー時間の少なさとも別に中盤でとにかく支配的な存在になれなかった。日頃常に異常な運動量での貢献がある分、たまにはこんな試合もあるか。

・Matic 5.5

未だCristanteとの2ボランチでの最適解は見つかっていないように見えるが、また前節と役割分担を変えてより後方に位置していたように感じた。

・Spinazzola 5.0

14分頃のDybalaへのアーリーなど、良いところが全くなかったとは言わないが、悪目立ちが過ぎた。後方からの組み立てにおいて、取り合えず…みたいな形でボールを受け取って良い状態ではないなと感じるし、味方も彼を過信し過ぎでは。

・Dybala 6.5

Juve時代にここまで惨めな負け方は経験が無いのでは?と不安になるレベル。90 分を通して孤軍奮闘・獅子奮迅の働きであったが、今夜は周りが全く彼の水準になかった。

Messaggeroもチーム内唯一の及第点でした。
“開始直後のジャンプなどいい兆しが見えるプレーもあった、チームが付いて来ず、彼1人ではどうにもならなかった。時間が経過し消えてしまうまで、何度も壁にぶつかった。意味のない夜になった。” (by Messaggero)

・Pellegrini 5.0

ここまで試合から消えてしまうのも珍しいくらい何もさせて貰えなかった。もう少しCapitanoとしてチームを鼓舞する動きや、ピッチ上の監督的な目に見える活躍が欲しかった。そんな日もあるさ。

・Abraham 4.5

そもそもプレーに十分に絡めていないが、折角のチャンスを不意にしてしまう場面もありストライカーとしての仕事が出来たとは言い難い。もう少し下がって中盤を潰しに行ってもいいのでは…。

・Celik 5.5

今シーズンSerie A最初の“Sempre Maresca”を頂戴した。これがSerie Aの審判なので覚えておいて欲しい。及第点と少し悩んだが、良いという程には試合を変えられなかったので少し厳しめにこの採点。

・Belotti 5.5

もはや目的がコンディション調整なので特別期待値を越えなかったこともないのだが、投入から1得点でも取っていたら本当に凄かったなとは思う。

・Zalenwski 5.5

慣れない右のポジションにしては頑張ったと思う。それくらい。正直スターターで見たいのは現状彼。

・Camara 5.5

試合を諦めお試し起用になった。取り合えずSerie Aデビューおめでとう!怪我人続出のRomaを助けてくれ!頼む!

・Shomurodov 5.5

思わぬ形でチャンスを得たが、少し準備が出来ていなかったというか、溶け込めてなった感はある。僕自身はまだBelotti不要論を唱えていたくらいに彼にまだ期待しているので、本当に頑張って欲しい。

・Mourinho 4.5

修正の意図は見えたし遅すぎたということも無いとは思うが、もう少し抜本的な解決を行って欲しかった。不運もあったとはいえ、終盤は試合そのものを諦めなくてはならない程、試合のコントロールを失った。

総評

久しぶりにPagelleを書くのが本当に辛かった。負けた事に関しては「まぁ年に数度はこれくらいの下振れあっても仕方ない…とは言えそーゆーチームは優勝はしないだろうけど…」くらいの気持ちだったが、悉くほぼすべての選手が褒めるべきところを探すのが大変なレベルで、大好きな選手達をこき下ろすだけになりかけた。こんな試合でも最後まで声援を送り続けた現地のファンがいるのだからまだ大丈夫とは思う。

内容面で数年前のUdineseとは印象が違うチームに仕上がっていることは理解していたが、それでももう少しフィジカルで押してくることを想定していた私からするとしてやられたなという想いが強い。

全般的にはここ数試合と同じでZaniolo不在によりRomaの弱い部分が露呈したという内容であった。
1つ目の問題点はカウンター時の預け先の少なさと推進力の無さで、これは上背もありフィジカルの強いZanioloはボールの受け先としての懐が広く、切り返してからの単独ドリブルで前線まで持って行けてしまうが、今そのタスクがこなせる選手は最前線に張るAbraham の他におらず、似たような仕事が期待されたEl Shaarawy も怪我離脱中である。2つ目の問題点はZanioloの穴をPellegriniで埋めた際に中盤の底以降の攻撃の組立て能力の低い点で、CristanteとMatic共に能力の高さは疑いようがないもののやはり純粋なゲームメイカーではなく、Romaの3CBは夫々に個性はあるものの皆ビルドアップにおいて物凄く強みを持つというよりは基本的にバトルにおいて強いタイプである。

これらのRoma側の課題を考慮して、これまでの敵チームはパスの出し手と受け手を前線からのプレスで潰すような手法を取ってきたが、今回UdineseはRomaの3CBを敢えて放っておくような形で前線の2枚と中盤の5枚で中央部分をがっちりと固めた。先制されたことも相まって、Romaは普段得意としないポゼンッションの時間が増え、最終ラインでのあまり意味のない横パスなどが増えてしまった。こういった預けてくるタイプの敵への解決策はしっかりと見つけなければならない。

この状況において個人的には4-2-3-1的な4Backのシステムに変更を行い、中盤底からCristanteが2CBの間に降りてくるような形にしつつ、比較的人材に余裕がある両サイドの選手とFWでWGをやりくりするようなところも見てみたい。

MarescaからPKを貰えなかった不運もあったので、全てコイツの所為にして、まぁ他の細かいことは一旦忘れて、勝つぞ!EL!


点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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