・Rui Patricio 5.5
若干厳しめの採点になってしまうが2失点は頂けない。当然ながら失点の責任は彼にはない。
・Bove 5.5
流石にCBは無理があった。無駄に守備に穴をあけないように気を使ってしまって攻撃面での積極性がなくなってしまっていた。
・Smalling 6.0
Capitanoとして守備陣を統率し…という訳にはいかなかったが、彼自身は復帰戦にしては十分な出来だったのではなかろうか。まさかいきなりフル出場とは…。
・Ibanez 5.5
失点を取り返すあわやの同点弾であったがお預けに。連戦出場なので珍しくコンディション調整の意味合いもあり後半はピッチを去った。
・Zalewski 6.0
前節不安を感じたセットプレーが若干改善していた気がする。複数ポジションをこなせる彼がいたからこその試合運びだったのでそこも評価したい。
・Camara 5.5
来季の去就が不透明な中でのアピール機会となったが、特に前半は余り噛み合わなかった。彼の魅力の一つであるミドルシュートも何本か放てておりそこはポジティブ。
・Tahirovic 5.5
前節同様Maticとの差を痛感させられる試合となってしまったが、偉大な師匠の下で成長することに期待したい。伸びしろですねぇ!
・El Shaarawy7.0
こういった試合は彼が得点するのが今シーズンのRoma。まさか復帰戦でフル出場させられるとは思わなかったがしっかりと復帰戦で結果を残したのは素晴らしい。復帰戦ボーナスで少し甘め採点。
“怪我により失った日々を取り戻そうとする強い意志を持ち、後半GKのリバウンドにいち早く反応することで、Olimpicoが再び自分の名前を叫ぶのを聞くことに。” (by Leggo)
・Solbakken 5.5
ELに出られないので次節も出番は十分にありそう。個人的には前半の様に左サイドに流れる動きよりも、右サイドから逆足でチャンスに絡むような動きの方が好き。El Shaarawyとの連動がいつも良い気がする。
・Wijnaldum 5.5
Camara同様チーム戦術自体のかみ合わせがうまく行かずそこを自身の力だけではどうにも出来なかった感がある。あまり目立たなかったなというのが正直なところ。
・Belotti 5.5
チームプレー精神が溢れているのは大変よくわかるのだが、個人的には少し頑張りすぎな気すらしており、無駄走りで決定機でのクオリティを落としてしまってないか?と感じる。
・Llorente 6.0
復帰戦という点も勘案すると試合勘の無い中でよくやっていた方なのでは?試合を通して目立ったわけではないが、彼が目立つようだとそもそもまずい気がする。
・Cristante 6.5
久し振りに適正ポジションでプレーし活き活きとしていた。ゴールにならなかったヘディングの場面はもう少し強く打つかなんとか足で合わせられれば良かったが、まぁ致し方ない。
・Pellegrini 6.5
ここ最近結果が出ていなかったセットプレーが得点に繋がったのは何より。あとはCapitanoとしてチームを頂きへと引き上げることが今シーズンの仕事。
“試合に入るやいなや衝撃を与え、Elshaの押し込みによる1-1の同点の契機となったフリーキックをとなった。Lolloがピッチに立つと違いが生まれる。彼は縫いあわせ、刺繍をし、企画し仕上げも行う。一旦引いてゴールを守る強さも心得ている。あとは欧州での活躍” (by Il Romanista)
・Matic 7.0
明らかに彼が投入されてから攻撃のクオリティがぐんと上がった。チームを救う同点弾含め相変わらず格が違う。
“彼らしい方法で力の均衡を整え、その右足で2-2となるゴールを放つ。1000個のボールを裁き、常に中盤における重心となり続ける。” (by Il Romanista)
・Abraham 6.0
いつも通りの感じ。途中から出てきて華麗に決勝点みたいなのを期待するのは野暮なのか…?
・Mourinho 5.5
メンバーのコンディション調整を第一に考えながらも勝ちに行った試合だっただけにこの試合は残念。ただもはや各試合の結果ではなくシーズンを通して何を勝ち得るか、その過程として各試合を捉えているかのみ。
総評
今節は流石に勝って欲しかったのが正直なところ。試合の途中にJuventusの勝ち点マイナス裁定が再度決まったこともありその思いはより強い。実際に、仮に前節と今節本気で勝ちに行って、仮に勝てていたら?と思うと順位表が大分違ったものに見えてくる訳だが、これはMourinhoの言う通りそんなことが事前に分かっていればの話で、実際にその戦い方をしていたらEL決勝に残れていた可能性は極めて低いと言えよう。
今節はなかなか実験的なスターターから試合が始まり、Boveをまさかの3CBの右に据えた3-5-2で3CMFと2CFには前節と同じ顔ぶれを並べた。比較的前節と似たようなメンバーながら前節の様にがっちりと5-3-2を組むような戦い方でなかったのはSmallingの帰還による影響かと思われる。
個人的にこの2CFのサポートにCamaraとGiniのコンビはアイデアとしては面白い気がするのだが、現状あまり機能しておらず戦術的にTahirovicの負担が大きすぎる印象。敵方のSalernitanaは(失礼な言い方になってしまうが)普段のRomaを1スケール縮小コピーしたような3-4-2-1で我々で言う所のDybalaの位置には名手Candrevaが位置するという形で、早々と降格圏争いから離脱の兆しを見せるチームらしくソリッドな組織が出来上がっていた。
余りに広く空きすぎたバイタルエリアを巧くCandrevaに走り込まれ華麗なゴールを決められ、早々と先制されたRomaはこの試合2段階でアクセルを踏みなおした。まず前半25分頃にZalewskiを右のWBから左のSBに移すことで、システムを4-3-3とし、案の定無理があったBoveの3CB右から右SBへと配置転換とEl Shaarawyの左WGへの配置転換を行った。これにより夫々の選手がより強みを生かせる形にはなりボールがスムーズに回り始め、前半の終わりにあわや同点のネットを揺らしたがこれはVARにより覆ってしまう。
後半に入ると主力組を続々と投入しさらにアクセルを踏みなおし、セットプレーで同点としたものの更に突き放され、再びセットプレーから同点としたものの、結果的には敵の2得点は共にCandrevaが関わる形で完全に崩され、逆にRomaの2得点はセットプレーからのみとどちらがProvinciareか分からない具合であった。
残り少ないホーム試合で勝利を逃したのは痛いところだが、怪我からの復帰組がどっと戦線に復帰し決戦に向け準備を進めてくれているはずなので、気持ちをそちらに向けファンも盛り上がっていきたい。
P.S.Roma Club TokyoでEL決勝の観戦会行いますので、ご興味のある方は是非!!
6月1日EL決勝観戦会 二次募集のお知らせ|RCT運営 (note.com)
採点者:くわしん
小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。
コメント