AS Roma | Sunday, 5. March 2023 | Juventus |
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1:0
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goals | |
1 : 0 | Gianluca Mancini 53. / right-footed shot (Bryan Cristante) |
かつてローマでスポーツディレクターを務めたワルテル・サバティーニは、その理由を「理解できない。単にモウリーニョ監督がいるから」と揶揄したが、満員のスタディオ・オリンピコは、発煙筒の煙と共にストップ・ザ・ユーヴェのムードが漂う。
ローマはストライカーのエイブラハム、ベロッティをベンチに置き、ワイナルドゥム、ペッレグリーニ、ディバラでトリデンテを形成。ペッレグリーニをセンターに据えたこのフォーメーションは、見紛うことなきゼロトップでこの大一番に賭けた。
primo tempo
試合はお互いそこまで負荷をかけずにカウンターを狙う展開。両チーム通じての最初のビッグチャンスは43分、ダニーロのクロスにラビオが頭でゴール前ゼロ距離射撃。これをルイ・パトリシオが足で防ぐとボールはポストに当たってエンドラインの外へ。
HTのスタジアムには、なぜか米国のロックバンド、ザ・ナック往年の名曲『マイ・シャローナ』が流れていた。もちろんローナとローマをかけたシャレである。
secondo tempo
前半と陣容に変更なしのローマではあるが、相手のファイナルサードからのパスを奪って、素早いカウンターの意識を持っていた。ここまでゼロトップの中核でプレーするペッレグリーニだが、まったくディバラがボールを触れない状況。その中で、クリスタンテからのパスをマンチーニがボックス外から思い切りよく足を振り抜いた。これがネットを揺らして、53分ローマ先制。
58分にはFKのチャンスからクアドラードがゴールを狙うもこれは辛くもバーに当たって難を逃れた。しかし、まだ十分に時間はあり、ユヴェントスには同点弾、ローマにはゲームクローズの1点の可能性が残される。
85分、ペッレグリーニに代えてベロッティ投入。ローマは敵陣での攻撃を続ける。そしてドラマは90分にやってきた。火力を上げるために投入されたモイーズ・キーンが競ったマンチーニの足を蹴り40秒ほどで退場。ユヴェントスは一人少ない状況となった。
ここにきてエイブラハム、ベロッティで前からプレスを掛けてきたローマに対して、完全に中盤が間延びしている状態のユヴェントス。ローマのカウンターを気にしながら、ゴールも奪わなければならないという難易度の高いミッションを科せられていた。
アディショナルタイムは7分。ここをローマがきっちりコントロールして勝利を収めた。3位ラツィオの後塵を拝するものの、再びチャンピオンズリーグ出場圏内の4位に戻ってきたことはシンプルに喜ばしい。
総括
今夜の内容は申し分ない。パーフェクトではなかったかもしれないが、あらゆる局面で冷静さを保ち、それが好判断と言う形で随所に現れた。成熟したチームと言えるだろう。ユヴェントスはさすがの個の力で鋭いシュートを狙ってきたが、今夜はルイ・パトリシオのパフォーマンスがひと際安定していた。そして、ブロックを敷いた状態でも、攻撃を作り直さずにボールを出してくる事を織り込み済みでインターセプトを狙うという戦い方は、相手の鼻息の荒さを逆手に取ったモウリーニョ監督の分析勝ちである。次のカンピオナートは3月12日、再びオリンピコでサッスオーロを迎え撃つ。ここで勝利を手にして、いよいよぼくたちロマニスタのお祭り、ローマダービーを迎える。
ところで、この試合のDAZNの実況で、ぼくたちROMA CLUB TOKYOの行う観戦会について触れてもらったが、20日は都内でロマニスタが集まってみんなで楽しみたい。月曜日早朝なので、なかなか仕事や学校でスケジュール調整難しいかもしれないけど、こんな絶好のタイミングで開催されるダービーもなかなかない。
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3月20日ローマダービー観戦会を開催します!|RCT運営|note
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