泣いても笑っても明日の夜がローマにとって今季最後の試合になります。個人事で恐縮ですが、５月中仕事でまったく動きが取れず、なかなかローマの情報を追い切れなかった。仕事をやらない言い訳にする時代がついにぼくにも来ましたよ!!!!ここまでローマの事を追えずに、更新も減ったのは2011年以来だなーと、他人事のように思いつつ、来月はまたペースを戻したい。そんな自分ですので、ギソルフィSDについてもまだ何も調べておらず、気がついたらチアゴ・ピントがボーンマスに行き、ザニオーロが皮肉を言っていたという情報を昨日初めて知りました。
それはさておき、デ・ロッシ監督の前日会見をお届けします。なんといっても今年最大のローマニュースはデ・ロッシの帰還であり、その次に最高のニュースはデ・ロッシが指導者として高い資質を持っていたということ。今季最後の前日会見でも良い監督の片りんを見せています。
新しくスポーツディレクターに就任したフローラン・ギソルフィの印象を教えてください。
デ・ロッシ監督「第一印象は良かったよ。これから彼をもっと知る機会はあるだろうし、夏の移籍についても話し合うと思う。キミらが知りたいのはおそらく夏の移籍話だろうけど、まずは明日の事を考えてもらいたいね。他の事はまた別に話す機会がある」
ディバラのコンディションについて聞かせて下さい。
デ・ロッシ監督「元気だよ。コンスタントにトレーニングに参加できている。プレーに支障はない」
この半年で学んだことはどのようなことでしょうか？
デ・ロッシ監督「まだ6ヵ月経ってないけど、多くの事を学び、多くを得た。知っていたのにすっかり忘れていたことなんかもね。例えば、どんなに良い結果を出したとしても、遅かれ早かれ困難な時期に直面するし、「ほらな？デ・ロッシじゃ無理だったろ？」って言いたい奴に出会う。そんなのは昔から判ってたんだ。この半年で自分が戦術とマネジメントの両方で、何ができて、今後何をすべきか、改善していくのかを確認できた。自分たちが正しい場所にいて、ここに留まる力があることも判った。とはいえ、サッカーは日々アップデートされるもので、試合ごとに異なる答えがある。シーズンの中盤で最終的な分析はできない。来シーズンは俺たちにとって本当に重要だ。現在ローマは次のステップに移行して、永続的なチームを構築する段階にある」
最終節のスタメンに変更を加えますか？
デ・ロッシ監督「シーズンの最後の試合ともなると、いつでも誰かのラストマッチになってしまう。うちには、7.8名のレンタルと、2名の契約満了の選手がいる。その要素だけで決めるならチームはバランスを欠くだろう。でも確かなのは、明日勝利するチームを選ばなければならないということだ。降格圏内のエンポリにとって明日の試合は我々以上に重要だ。しかし、俺たちはこの試合を真剣に戦う。ラツィオを引き離すために勝点を増やしたい」
ローマはチャンピオンズリーグ出場に一縷の望みを残しています。
デ・ロッシ監督「正直言って、今のアタランタがリーグ4位に入れないとは思っていない。彼らが勝点を獲得できない可能性は極めて低い。だけど、それとは関係なく、俺たちは他のクラブのお情けや順位に依存しなくても良いような勝点を獲得するために何ができるかを考えている。もしも、もしもだよ？俺たちがまたヨーロッパリーグに出るのだとしても、俺自身子供の頃から観てきた大会だし、若いころにはプレーしたいと願った大会だ。当時チャンピオンズリーグは裕福なクラブのものだった。近年のローマにとって、欧州最高の大会がヨーロッパリーグだったのだから、俺たちにはヨーロッパリーグが相応しいし、リスペクトしている。見方を変えればポジティブな要素もある。望んでいたものが手に入らなくても、まだできることの中からポジティブなものを見つけ出さなければならない」
監督として最初の夏を迎えます。プレシーズンに向けてどのような取り組みを行いますか？
デ・ロッシ監督「俺のような駆け出しの監督にとって、夏の準備は経験豊富な人材が必要だ。俺にとってプレシーズンは初めてだが、チーフフィットネスコーチはもう何度も経験をしている。それに俺自身は選手としてプレシーズンを経験しているのだから、マネジメントは初めてだけど、何がダメで何が良いかは知っている。世界各国で自主トレーニングするのがどのような感じかも知っている。選手時代の記憶と、フィットネスコーチのメニューに沿って取り組むことになる」
ローマとアタランタの違いは？
デ・ロッシ監督「まず決勝戦という一発勝負と、事実上力量差が上の相手と準決勝で2回戦うのは少し違う。2度戦えば負ける確率も上がるが、一発勝負ならどう転ぶかわからない。以前も話したけど、アタランタは選手も監督もローマより優れている。シーズン序盤は少し停滞したが、最後はインパクトのある終わりを迎えた。一方で、ローマはシーズン前半に勝点を稼げず、常に追いつく必要があった。加えてヨーロッパリーグのプレーオフも戦った。アタランタは現在資金力のあるクラブで、2016年からガスペリーニが率いて、豊富なアイデア、強い絆などを考えると、俺たちが同じことを再現するのは相当にタフなチャレンジにはなる」
欧州選手権（ユーロ）が始まりますが、選手の中で特別扱いを求めた選手はいますか？
デ・ロッシ監督「最終節に向けて誰もユーロを考慮してくれとは言ってきてない。みんな本当に一生懸命練習してくれた。明日の試合に集中して、真剣に取り組んで欲しいと選手には話している。目標を達成していたり、これ以上順位が上がらないのであれば、俺たち監督だって少しメニューを減らしたり、趣向を変えたりするが、真剣に取り組んでくれと話した監督が、ロンドやミニゲームだけで終わらせていたら、それって言ってることとやってることバラバラだろ？だから、今週はいつもよりもハードに選手たちを追い込んだ。不満げな選手もいたが、正しいアティチュードを持つことが重要だと感じていたので、選手たちには少し大変なトレーニングメニューを課したね」
クンブラは来シーズンもローマに残りますか？また、最優先の補強ポジションを教えてください。
デ・ロッシ監督「彼はチームメイトから好かれている重要な選手だ。俺は直接はあまり彼を知らないが、チームメイトはみなクンブラについてポジティブな発言をしている。みんなと同じように評価しようと思う。補強の優先度に関しては、これは時期尚早だ。俺がチームのどこを補強ポジションだと感じたとして、時々は悪いニュースにも対応しなければならない。まだ俺たちは夏のメルカートで何をしたいのか、十分に理解していないんだよ」
＜了＞
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