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【第2節前日会見】モウリーニョ監督「ロマニスタの情熱こそこのクラブの源だ」

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日本時間で23日午前1:30から行われるセリエA第2節は、ホームオリンピコで昇格したばかりのクレモネーゼを迎え撃つ。彼らは開幕戦、アルテミオフランキでフィオレンティーナ相手に驚異の粘りを見せたことで、このチームが単に昇格したばかりの手ごろなスパーリングパートナーとは誰にも言えなくなった。
モウリーニョ監督はこの記者会見で、カンピオナートの難しさについて説明した。高速カウンターを武器とするローマにとっては、前に出てくれるノックアウトラウンドの国外クラブの方が倒し易い。一方で、試合中に3ポイント(勝利)から1ポイント(引き分け)に目標と戦い方を切り替えられるイタリアンクラブには手を焼くかもしれない。その相手がまさに今夜のクレモネーゼだ。彼らは満員のオリンピコで絶対に勝とうとは思っていない。ただ絶対に負けない戦い方は熟知しているはずだ。


明日の試合はホーム8試合連続のチケット完売となります。これは普通では考えられないことで、私たちはあなたがコメントするに値する思っているのですがどうでしょうか?

モウリーニョ監督「その通り。これは「信じられない」。だからこそ、前回の記者会見で驚くべき勝利だと話したのだ。ロマニスタたちのクラブに対する情熱こそがすべての源だ。それだけに、私が彼らの情熱を少し後押しする仕事ができたことに誇りを感じている。これは素晴らしいことなんだ。同時にイタリアサッカー界や、他の文脈で考えていく必要もあるだろう。特に国外だな。オリンピコにローマを観にきたファンはたくさんいるし、ポルトガル、イングランド、スペインのローマファンたちも満員のスタジアムをテレビで観て、私たちに強いインパクトを受けている。このような共感性を生みだすことに、私たちは責任を持たねばならない。それだけにオリンピコに来るファンは素晴らしいし、それは我々のモチベーションにもなり、対戦相手にプレッシャーを与えることにもなる。私はクレモネーゼを昇格したばかりのクラブだとは思えない。自分たちがどうプレーすべきか、どうすれば相手を混乱させられるのかを知っているからだ。前線にはデレルスとオケレケという高いポテンシャルのストライカーがいる。既にローマが3ポイントをゲットしたと言ったり書いたりするのはイージーだが、そんなものを私は読みたくも聞きたくもないね。そんな意見は100%否定する。逆に、昨シーズンローマはホームゲームで勝てる試合をいくつも落としたという意見なら同意しよう。明日はタフな試合になる。しかしもう勝敗は決したというならそれは違う」

マティッチとワイナルドゥムのコンディションはどうでしょうか?

モウリーニョ監督「今後は3~4日置きに試合をすることになる。ユヴェントスの2日後にモンツァ戦という素敵な過密日程のプレゼントが待っている。それだけにジニ(ワイナルドゥム)など遅れて合流した選手たちにとってこの数週間は非常に大事だったわけだ。ネマニャ(マティッチ)はプレシーズンから一緒だから状態は良い。現在は全員が利用可能だ。ザレウスキは体調不良で2日ほどトレーニングを行わなかったが、明日はチームに戻る。エルシャーラウィも少し問題を抱えていたが現在は治っている。ダルボエ以外は…そう彼の怪我は悲しい出来事だったが、残ったメンバーは全員問題なく、勝利を望んでいる。ロマニスタたちに喜んで帰路についてもらいたい」

サレルノでは最初の交代で2人のフォワードをミッドフィルダーと変え、その理由をストライカーが居ないからだと説明しました。ベロッティの加入で監督の話す選択肢のギャップは解消されるのでしょうか?

モウリーニョ監督「まずサレルノでの交代起用は、クラブに対してもう一人フォワードを獲得しろという当てつけが理由ではない。試合に勝つことが目的だ。ベンチにスタメンと同じレベルのストライカーが居なければ…誰にもショムロドフやフェリックスがエイブラハム、ザニオーロ、ディバラと同じレベルであると言うことはできないはずだ。そういった場合は、ベンチに残っている『強み』で戦おうと考えた。その強みとはワイナルドゥムとマティッチの質と経験だ。それでこの試合をコントロールしたのだ。もちろんあと2,3点獲ってクローズする方が良いが、私たちは他の方法でこの試合をクローズした。もう一人ストライカーが欲しいかと訊かれたら、それはチアゴ・ピントGMが知っていると答える。私は願いが叶うことを期待して待つだけだ。無理なら今あるもので進めていく。もしベロッティがトリノや、もしくは他のクラブの選手ならば、私は彼についてそもそも答えない。しかし、現在ベロッティは無所属なので、何かコメントすることに支障はないだろう。私が彼を獲得するかはさておき、もしもローマに来たいという報道が本当であれば、その気持ちを表現してくれているのは本当に嬉しい。あとは待っていればすべてわかることだ」

今季、あなたはペッレグリーニをボランチで起用しています。今後もこのポジションで定着するのでしょうか?

モウリーニョ監督「昨シーズン私はチームに3人のロレンツォ(ペッレグリーニ)が欲しいと話した。あの時期はまだ彼が成長している途中の発言だったが、今のロレンツォは6,7ヵ月前の前途有望な若手選手ではない。本物だ。まだ成長の余地を残しながらも、本当に素晴らしい選手なんだよ。今のロレンツォはボランチ、トップ下、セカンドストライカー以外にもポジションをこなすことが可能だ。本当に成熟している。中盤でも、ディバラやニコロのポジションでもさらにその上でも、どこでもプレー可能だ。彼はピッチにクォリティと落ち着きを与える。本当に重要な選手なんだ。例えば、トップ下のニコロ(ザニオーロ)とディバラの位置に私たちは多くの選択肢がない。エルシャーラウィとロレンツォを加えた4人だけだ。質問に答えると、試合数が多いので、ロレンツォが全試合ボランチで出場するとは断言しないが、どこのポジションでも出場するとは言える。そして重要なのは彼がそのニーズに応えられる選手であり、それを強要していないということだ。彼はどこでも快適にプレーできる。それがローマにとって非常に重要なプラス要素となっている」

14年ぶりにローマにタイトルをもたらしたことと、ローマが他のタイトル(注:すなわちスクデット)を狙うことではどちらが困難でしょうか?

モウリーニョ監督「正直わからない。カンファレンスリーグもヨーロッパリーグも特に大きな違いはないように思うね。ただ、グループリーグはもう少し戦力的にバランスのとれたものになるだろう。いきなりゾリャ・ルハーンシクと対戦することはないはずだ。だがノックアウトラウンドまで行けば変わってくる。アーセナルやマンチェスターユナイテッドといった潤沢な資金力のクラブや、チャンピオンズリーグからやってくるクラブを相手にしなければならない。それでも本質的にはカンファレンスリーグとは変わらない。だから、昨シーズン優勝した実力と欲求とメンタリティをヨーロッパリーグに賭けて、そこでどこまでやれるかを見極める必要がある。一方で、カンピオナートは難しい。メルカート終了直前の今の私たちは、昨年よりもポテンシャルを秘めたチームになってはいるが、問題は他のチームも同様に戦力が上がっていることだ。ローマが良くなり、他が悪くなったのであれば話は簡単だが、どのクラブもイタリアサッカーを向上させるために全部良くなった。これは昨シーズンよりも順位を上げたい我々にとっては良い知らせではないね。他も大きな投資をしたのだから勝てる、やれると判断する材料は複雑になっている」

ザニオーロの契約延長はどのくらい重要なのでしょうか?彼を残すメリットはなんでしょうか?今の彼はピッチでとても俊敏ですが、トレーニングに対する姿勢など変化はありましたか?

モウリーニョ監督「ザニオーロは頑張っているよ。トップフォームだ。彼のように走る選手は90分試合のテンポについていけるかが重要なんだ。これは正しいトレーニングプランを与え、トレーニングへのモチベーションを高め、チーム練習の前後に個々のニーズに合ったメニューを用意しているスタッフの功績だと思っている。ザニオーロが残留するかは私ではなく、ゼネラルマネージャーへの質問だろうね。もしもザニオーロに残って欲しいかという聞き方ならば、私は心からそう願っているし、それを隠すつもりもない。ニコロ・ザニオーロは私たちにとって重要な存在だ。私たちが作り上げたジグソーパズルの中で、以前よりもさらに重要なピースとなっている」

<了>

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