評論家の中には、いよいよあなたが一流の監督のステージから都落ちしたと考える人達もいるようです。彼らに言いたい事は？
モウリーニョ「ない。マンチェスターで3つのトロフィーを獲得したが、そこで私は災難と呼ばれた。トッテナムでは厳しい状況からFAカップ決勝に進出したが、（解雇により）チームを率いることが出来なかった。私にとってこれは災難だ。しかし、他の誰かにとっては業績だと言える」
他のチームの動向をどう捉えていますか？
モウリーニョ「まず第一に、私はモウリーニョのローマなど欲しくはない。ロマニスタたちのローマでありたいのだ。マックス（アッレグリ）のユヴェントス、スパレッティのナポリ、サッリのラツィオについて話したいなら自由にそうすればいい。ただ、私はローマを『モウリーニョのローマ』だと話す人物が好きではない」
このチームには既に何かに勝利するだけの力があるのでしょうか？
モウリーニョ「そういった考え方はしないね。昨シーズンはスクデットから29ポイント、4位から16ポイント差で終えた事実から逃げることはできない。まあ、そこから逃げることはできないのだが、まずはその理由を理解したいと考えている。オーナーとの最初のミーティングでも、今回のプロジェクトは『時間』がキーワードになっていた。時間を必要とはするが、プロセス自体を早めることができれば、それに越したことはないだろう。この考え方が私の基本だ。クラブ内の全員にこのメンタリティを持っていて欲しい」
今シーズン、無冠で終えることがポジティブなのでしょうか？
モウリーニョ「君たちは常にタイトルの話ばかりし過ぎている。タイトルというワードは言葉としてあまりに安易で簡単な約束事だ。いいか？タイトルはいつかここにやって来る。だが、逆だ。私たちは時間、仕事、プロジェクト、改善について話している。そうすれば、タイトルがついてくるんだ。オーナーは単発の成功を望んでいるのではなく、そこに到達して、その後もそのステージに留まることを望んでいるんだよ。一度だけタイトル？そんなものは簡単だ。だが、勝利した挙げ句給料の支払いが滞るような状況にはなりたくない」
ニコロ・ザニオーロはチームの中で重要な役割を果たす事ができると考えますか？彼のベストポジションは？
モウリーニョ「ザニオーロは、このチームの他の選手同様、素晴らしい才能を持っている。ただ、長期離脱から戻ってきたばかりで、彼のポテンシャルを最大限に引き出せるポジションはこれから見つけなければならない。選手たちが納得し、楽しみながらプレーできるようにしたいと考えている」
『All or Nothing（トッテナムのドキュメント番組）』で、私たちは本当のモウリーニョを見ることができたのでしょうか？また、このチームの戦術的なアイデアは既にお持ちでしょうか？
モウリーニョ「アイデアはある。ただ、それを実現するために日々の努力が必要だ。選手たちが自分の能力を最大限に発揮して、その役割を楽しめるような最善の方法を模索していく。今のサッカー界では、ボールを持っている時にはその方法、保持していなければまた別の方法と、単一のプレースタイルに固執することがこれまで以上に難しくなっている。選手のタスクはより戦術的だ。今の選手はそれに対応する能力を持っていなければならない。『All or Nothing』？観てないが自然な姿だったと思うよ。最初はカメラを意識していたが、数週間後にはそれもなくなり、試合後のロッカールームでも自然体だったね」
インテルでコンテと対戦できない後悔はありますか？
モウリーニョ「クラブの歴史の中で、絶対に比較してはいけない監督がいる。例えば、ローマではリードホルムやカペッロと誰かを比較することはできない。インテルも同様だ。ジョゼ・モウリーニョやエレニオ・エレーラと比較できる監督はいない」
3年後のローマを想像して下さい。
モウリーニョ「セレブレーション」
何のお祝いですか？
モウリーニョ「わからない（笑）でも祝っている」
＜了＞
今回も長い記者会見頑張りました。疲れたー。今後更にモウリーニョはロマ速風になっていくかと思われます笑 リアルタイムで会見を観ましたが、ぼくはテンション上がりっぱなしだったな。実は最後にライトな質問で、3年後タイトル獲得したらローマでジョゼと名前のつけられる子供増えますねというのもあったのですが、蛇足にも感じたのでより気の利いた感じで締めました。その点では全文ではないですけど、それもローマ速報ということでご容赦頂きたい。ともあれ、ローマ速報ではモウリーニョ監督を中心に前進していくローマを常にフォローしていきます。ツイッターのフォローや記事の拡散は今後の意欲に繋がりますのでぜひぜひご協力お願いします。
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