いつかは皆別々の道を歩むからこそ今ここにあるチームは掛け値なく美しいのです。
AS Roma | Thursday, 15. April 2021 | AFC Ajax |
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1:1
(1st leg 2:1)
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goals | |
0 : 1 | Brian Brobbey 49. / right-footed shot (Perr Schuurs) |
1 : 1 | Edin Džeko 72. / right-footed shot (Riccardo Calafiori) |
もしも学校などで「ローマってやっぱイタリアのクラブって感じで守備固いよな~」とか言うプレミアファンがいたら「う…うん」って肯定しておいてください。どうもこんにちは止まない失点でおなじみのASローマを応援するローマ速報です。おはよう、良い朝!
この試合は内容ではなく結果が重要でした。ローマはほとんど防戦という感じでしたが、集中を切らさず戦えた(守れた)のは本当に良かった。後半に入って、アヤックスが自陣でボールを回す間に、ローマサイドでは相手のフォワードとローマの守備陣が位置取りをし続けていて、動き直すストライカーと線を引き直すディフェンダーのせめぎ合い。個人的にはここが一番熱かった。一度はオフサイドに仕留めてこの長い駆け引きを勝利するも、すぐにロングフィードを後半頭から投入したブライアン・ブロビーにぶっちぎられて失点してしまう。ガーナ国籍も持つこのオランダ人のフィジカルオバケな得点を許した後、自陣バイタルでミキが倒され、アドバンテージからの失点で追加点を奪われたと思いきや、これはVARでノーゴール。最後は、ようやくローマ伝家の宝刀高速カウンターが発動。CBクリスタンテの縦パスをミキタリアンがダイレクトで左に振るとカラフィオーリが侵攻開始。パスコースに入ったCBティンバーをフェイントで倒してグラウンダーでクロスを入れる。ボールは相手選手の足に当たり、弧を描いてファーに詰めていたジェコがつま先で押し込んで決めた。
アヤックスはロングボールを使ってローマを前に出そうとするも、重心を下げて逃げ切りにシフトしたチームの守備は腐ってもイタリアンクラブ。非常に固い守備を維持して追加タイム5分をやり過ごして勝利しています。
おまけとして、試合終了直後の様子をお伝えして終わりたいと思います。これがすべてを物語っている。ぼくたちはローマが結果が出ない間も応援を続けた。早朝に目覚ましをかけずに試合をやり過ごし、ローマの不調や監督の采配をネットやメディアをつかってぼやいたり批判することは誰にとっても超絶簡単だ。
毎シーズンなぜだか低迷期が訪れるローマなのだけれども、それでもただローマを支持し続けるロマニスタをぼくは心から尊敬しています。ローマはイタリアを代表して戦ってはいないし、ましてやアクセス数を集めたりひと笑い取るための道具じゃない。
この勝利は彼らの、そしてぼくたちのものだ。
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