――まずはレオ、あなたの子供の頃の話をしましょう。小さい頃、どんな子供だったのでしょうか?
スピナッツォーラ「ひたすらサッカー、サッカー、サッカーさ!家を飛び出たら朝から晩までサッカーだった。当時住んでたフォリーニョにはスケートリンクがあって、友達とそこをサッカー場にしてた。午前10時に試合を開始して、ランチを挟ん午後4時くらいからトーナメントを再開するんだ。そして夜10時まで続き、最後はかくれんぼをしてから帰った(笑)」
――最初に入ったクラブは?
スピナッツォーラ「5歳で近所のスポーツクラブに入った。ヴィルトゥス・フォリーニョってことろだよ。そこには14歳まで所属してたんだ」
――将来はサッカー選手になろうと?それとも他のスポーツも考えていましたか?
スピナッツォーラ「いや、他を考えたりはしなかった。ずっとサッカーに夢中だったからね」
――その頃のアイドルは誰でしたか?
スピナッツォーラ「ロナウド・ルイス・ナザーリオ・デ・リマ。フェノーメノのロナウドさ。父が俺にビデオデッキを買ってくれて、それでひたすら画面の中のロナウドのテクニックやプレーシーンを真似ようとしてた。あとはルイ・コスタやバティストゥータ・・・ジャッロロッシのストライカーが大好きで、ヴィルトゥス・フォリーニョでゴールを決めたときもバティの真似をしてたよ。あのマシンガンパフォーマンスをね。それも家に帰ればビデオに録ってあるよ」
――元々サイドバックだったのでしょうか?
スピナッツォーラ「いいや、最初はストライカーだよ。12歳まではゴールを量産していた」
――では、いつサイドバックに転向したのでしょう?
スピナッツォーラ「最初はシエナ時代。初めて中盤5枚のアウトサイドをやった。俺は16になってた。プリマのマルコ・バローニ監督に言われたよ。「レオナルド、これからもずっとサッカーを続けたいなら、サイドバックになりなさい」ってね。俺、ストライカーだぜ?最初はイヤだって思ってた。ウイングがやりたかったんだ。シエナ、アタランタでは前の方でプレーしてたけど、2015年にペルージャで、ピエルパオロ・ビゾーリ監督が俺をサイドバックで起用して、そこからはこのポジションにマジで向き合うことになった」
――プロになれないと考えた事は?
スピナッツォーラ「14歳で家を出てシエナに入った。家族や友達と離れて暮らすのはとても辛かった。さらに来て早々俺は足を怪我して、学校までの長い道のりを松葉杖をついて通った。数週間してチームに戻ったけど、すぐに筋肉を痛めた。「バパ、ママ、早く迎えに来て!もうここにいたくないんだよ!」そう家に電話した。母からはこう言われた。歯を食いしばって頑張りなさいって。その後、物事は上手く行った。母の忠告は正しかったのさ」
――その後あなたは何度もローン移籍を経験しています。ひとつの場所に定着したかったのでは?
スピナッツォーラ「ユーヴェのようなビッグクラブに入った若手がレンタルで修業を積むのは当然の話さ。2015-16シーズンのペルージャまでは苦労したけど、そこからはコンスタントに出場機会を得る事が出来たね」
――その後、数年セリエAを体験して、あなたの人生はどのように変わりましたか?
スピナッツォーラ「顔を知られるようになったという意味では本当に大きく変わったけど、それでもまだ俺は昔と同じレオナルドだ」
――そして、2度目のベルガモであなたのスキルはさらに磨かれた。
スピナッツォーラ「アタランタでガスペリーニ監督からはインテンシティの扱い方を学んだよ。ガスペリーニ監督のトレーニングはマジでハードだった。まるで実際の試合がお散歩に感じるほどさ。嘘じゃないぜ。本当にそれくらい毎日のトレーニングがきついんだ!加えて、彼はチームにどんなプレーをして欲しいか伝えるのが抜群に上手かった。ローマに来て、フォンセカ監督のアイデアの幾つかはガスペリーニ監督に似ていると思ったよ」
――ユヴェントスの1年で何を学びましたか?
スピナッツォーラ「ピッチ内外での姿勢かな。アッレグリが言うように、ユーヴェでプレーするには、王者の精神が必要なんだ。そこでは多くのトッププレイヤーとトレーニングをすることになる。試合だけでなく、そこでは誰もが自身の姿勢をも示している。1シーズン通じての試合やトレーニングへの取り組み方、それこそが究極的に違いを生みだすものだと学んだよ」
ペトラーキがキーパーソンとして名前を挙げたり、彼の古巣ペルージャとの親善試合があったり、なにかと運営推しの匂いのするスピナッツォーラ。彼が加入のときに口にした『ZERO YEAR』は、新生ローマのキーワードになりつつあります。今回はロングインタビューの半分をご紹介しましたが、後半も読みたいなーという方はぜひツイッターやイイネボタン、コメント等お願いします。ニーズがあるようならばご紹介したいと思います。
後編はこちら。
コメント
「アタランタのサイドバックすごくいいな……あ、ユーヴェ所属選手ですか、そうですか」となっていたので、スピナッツォーラの加入はめちゃめちゃ嬉しかったですし、今も嬉しいです。
昨シーズンの後半戦にコラロフの調子がガクンと落ちたのは、サントンが怪我で離脱して出ずっぱりによる疲労だと思うので、この加入は大きいですね。
後半も読みたいです、ぜひよろしくお願いします!
モッシュさん
ぼくはそもそもスピナはノーチェックでしたが、フリーの女子アナを見る目はないけど、ローマを見る目はあるモッシュさんがそう仰るならばぼくも信じたいと思います!
サントンといえば、なぜか中盤起用されてますが、地味にエレガントタイプの選手なので、それもアリなのかもですね。
後半も是非お願いします💛❤️
まーさん
ありがとうございます!
是非、後半もお願いします。
彼は昨シーズンのCL準々決勝のアトレティコ戦で古巣の逆転勝利の立役者の一人でした。
ローマでもやってくれると思います。
41さん
ここまで見事にローマで守備してる場面を観た事がありません。次回はそんな彼の秘密に迫ろうと思います。
元々FWから16でSB転向はリアルアオアシだったのかと
FFPのために行われたルカとの実質トレードはやっぱり残念だったし、今後確実にされるコラロフとの比較もかなり高いハードルだろうけど頑張れとしか言えません
元ストライカーの嗅覚でユーベ戦では恩返ししていいんだよw
匿名さん
子供は親を乗り越えていくものと考えれば、ぜひユヴェントス相手に活躍して「成長したな」とユヴェンティーニに思ってもらいたいですね!