昨年夏にマンチェスターユナイテッドとの契約満了後、恩師モウリーニョを追うように加入したネマニャ・マティッチに対して、当初ローマは34歳という年齢もあり、その能力にやや懐疑的だった。
それゆえ、セルビアのスタープレイヤーに対して、1年契約と1年延長オプションを提示したのだか、この考えは早々にフロント陣を後悔させた。
つまり、兎にも角にも素晴らしい選手だったのである。そして、いまやどこでも自分の仕事を遂行できるという職人の姿を、多くのスカウトチームが認識している。
夏のメルカートに備えて、多くのビッグクラブがマティッチの動向を追うだろう。しかし、マティッチ自身は、既に来シーズンの残留を確信しているかもしれない。
なぜならば、奥さんのアレクサンドラは首都の生活にすっかり馴染んでいる。そして、息子のフィリップはローマの下部組織でプレーしているのだ。クラブは父親だけでなく、子供にも驚くべき才能を見出している。
ぼくたちロマニスタは、この夏以降もネマニャ・マティッチというヴィンテージワインを堪能できるはずだ。そして、いつしかフィリップがトップチームに呼ばれる日が来るかもしれない。
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