Udinese Calcio | Saturday, 3. October 2020 | AS Roma |
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0:1
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goals | |
0 : 1 | Pedro 55. |
ようやくか・ち・ま・し・た。
前節と同じメンバーで臨んだ敵地のウディネーゼ戦。キーパーは引き続きミランテ。ケミストリーこそ感じないものの、活きの良さが際立つセンターバック3枚は左からクンブラ、イバニェス、マンチーニ。ボランチにヴェレトゥとうちのイケメン。ウイングバックはスピナッツォーラとサントン。信頼のトップ下にはミキとペドロ・ロドリゲス・レデスマ。そして1トップは選択肢ナシでジェコとなった。一方ウディネーゼは、元ローマのオカカ、そろそろステップアップの噂も聞こえるコンダクター、デ・パウルと攻撃に良い選手がいて、守備もサミルとエコングという好きな選手がいたのだけれど、どうやらエコングはこの夏にイングランド2部リーグのワトフォードに移籍していたみたい。残念。
この試合の難しさはやはり昨シーズンにローマ攻略法を見つたウディネーゼ相手というところで、この試合でも開始直後からハイプレッシングではめてきた。しかし、あの時とはこちらもシステムが異なり、まずまず監督の標榜するポゼッションサッカーは出来ていたとは思う。でありながら、ゴール前で崩しのアイデアだけが欠けていたのは、練度もさることながら、ウディネーゼが守備を固めて長いボールを使うからで、いつしかどっちもプレスの意識がなくなり、あっちでわちゃわちゃ、こっちでわちゃわちゃという局面的な内容になっていたのは少し面白かった。
先制はローマ54分。相手のバイタルでパスミスを拾ったペドロが短いドリブルで歩幅を合わせて右足を振り抜く。弓なりの20メートル弾はウッドワークを叩いてゴール内へ進路を変えた。すでに入ることが判っているかのようなストライドとキックだった。
その後、オフサイドになったミキタリアンのループなど、惜しい攻撃もありつつ、この虎の子の1点を守り切り今季初勝利。結局、あまりに相手の守備が固すぎて、スペースが空いたのはこの決勝点の場面くらいだったような気がしないこともない。
得点後は、ウディネーゼの攻撃が目立つものの、若いセンターバック陣の奮闘した。それでも水際というあわやの怖さがあり、徐々にポゼッション、シュート数がローマに近づく中で、GKミランテが要所要所で間を取ってチームを落ち着かせていたのはとても印象深い。
守備は形になりつつある。中盤も良い・・・というより、問題点が明確なだけに複雑性はないように外からは見える。ただどうしても得点だけがわからない。ジェコのような一流のストライカーがいるけど、そこにボールを集めるというわけにもいかないんですよね?この2年、プレシーズンのスパー的なテストマッチではセミプロには結果を出すけど、同じプロ同士になると引き分けが関の山。シーズンもプロヴィンチャには点を獲れて、自分より上の順位のクラブには勝てない。これを打破する意味でもマジョラルには期待したいところ。もちろん本日ゴールを決めたペドロにも期待したい。彼はローマの攻撃をこのように考えています。
ペドロ「エディン(ジェコ)とダイナミックなプレイヤーのミキ(ミキタリアン)がいれば攻撃は簡単になる。彼らは常にスペースと連携を作り出せる選手なんだ。もちろん俺たち3人だけじゃなくて、全員で良いシーズンを過ごそうと思っているよ」
そういや、このゴール後のジェスチャーなんだろなと思っていたら、試合後にインタビュアーが訊いていました。
試合お疲れさまでした。ようやく3ポイント獲得できましたね。
ペドロ「チームを助け3ポイント手にするという当初の目標が達成できて満足だよ。とにかく勝つことが重要だった。俺たちは良い試合をして、今は勝利を喜んでいる」
あのゴールパフォーマンスはどういった意味があるのでしょうか?
ペドロ「俺の3人の子供に捧げるという意味だよ。そして妻にもね。あとテネリフェで子供のころに知り合った俺にとってとても大切な人が亡くなったんだ。その人にも捧げているんだ」
今夜はかなり苦戦しました。
ペドロ「ウディネーゼはライン間を締めてきて、守備もコンパクトだった。こういった相手にスペースやチャンスを作るのは難しい。結果として勝利はできたけどな」
あなたはフリードキンファミリーに最初の勝利を与えました。これで会長のお気に入りになるでしょうね。
ペドロ「いいや違うね。今日は俺がゴールを決めたが、うちは誰でも得点できる。大事なのはチームが勝利することだ。その為にプレーすることが最も重要なんだ」
ローマはどこまで勝ち進めますか?
ペドロ「俺たちの目標はすべての試合に勝利することだ。その為の経験豊富な選手たちと一緒にプレーできてうれしいよ。確かにスクデットは困難だけど不可能ではない。俺たちの目標は来季のチャンピオンズリーグだ」
<了>
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