ローマがクライフェルトをライプツィヒに貸し出したことで、エルシャーラウィ復帰がロマニスタの淡い期待論から一転、現実性を帯びてきた。中国サッカーを観ている友人の話では、上海申花のファラオーネは既にモチベーションを失っていて、長らくチームの構想外になっているのだという。そこでローマは、ファラオーネをレンタルで借りたいと考えた。それでは、昨日の動きを追ってみよう。
15:00
エルシャーラウィのローマ行きの噂が報じられる。ユーロ大会出場を目標にしているファラオーネは、イタリアでのプレーを希望していた。
15:18
その直後、上海申花とローマがクラブ間合意に向け交渉中という情報が入る。
16:00
詳細を各紙が報じはじめた。中国リーグに合わせて、冬までのドライローンと思われたが、これが来年6月までのフルシーズンレンタルで調整が進んでいるとのこと。
18:00
クラブ間合意に達する。
18:30
エルシャーラウィのツイッターアカウントの画像がローマ時代のものに変わり、プロフィールに再び『ローマ選手』と記載されたというニュース。
実は遡ること1週間ほど前に、ラツィオもファラオーネの獲得を考えていた。自分たちのトレーニング施設に招き、そこで潜在的な獲得の可能性を模索した。その結果がどうなったのかは書く必要はない。
しかし、全てはまだ仮説でしかなく、メルカートが最終コーナーに差し掛かり、メディアの報道は加熱している。スモーリングも然りで、ある記事では「合意間近」とありながら、他のニュースでは「暗礁に乗り上げた」とある。全ては最後に決まるという状況で、チャンピーノかトリゴリアで見かけるまではどれも信じてはいけない。もちろんローマ速報も同様だ。
ところで、このファラオーネ獲得の噂で少し考えたのだけれども、やはりフォンセカ監督は、最終的にはシステムを4-2-3-1に戻したいのかもしれない。クリスタンテをセンターバック起用していたり、マンチーニを急造ボランチにする着想など、明らかに2センターバックのポゼッションチームが、ボランチを最終ラインに落とす可変システム、サリーダ・ラボルピアーナを意識しているとしか思えない。また、このシステムでは、位置的優位性が重要であり、ボランチの空いたポジションにアタッキングミッドフィルダーが入り、ユニットを形成して行く。
我々はもうそれを見ているのだろう。そう、ペッレグリーニのボランチ起用だ。つまり、現在の3-4-2-1は、本来フォンセカ監督が4-2-3-1の可変形として使いたい並びだと考えるとストンと腑に落ちる。
ペッレグリーニは来たるべき4バック回帰の為に実戦経験を積んでいるのかもしれない。そもそも、今のシステムで、エルシャーラウィをどうやって使うのかは微妙で、ウイングバックか、トップ下か、どちらにしても魅力は半減してしまう。しかし、これが4バックならば問題なくアウトサイドで本領発揮できるはず。
何となく全てが上手くおさまりつつあるように思うのは、ぼくがロマニスタだからなのだろうか?
コメント
何にせよ愛すべき選手が戻ってくる事は気分がアガりますね!フロレンツィのローマ時代を彷彿させるボレーシュートも最高でした!