今年6月、基本合意をとりつけたガスペリーニ監督が一転アタランタと契約延長したのは記憶に新しい。これにより着任前のペトラーキが急遽マドリッドでフォンセカ監督とミーティングを行い、帰ってきた深夜の空港でイタリア版文春に写真を撮られて、この行為のイリーガル性が問われる事となり、一時はペトラーキのスポーツディレクターとしての職務資格剥奪の話にまで発展した。
これら混沌とした一連の状況を産み出した大元についてはこの場では語らないが、ガスペリーニというボタンの掛け違いがトリガーであるのは間違いない。果たしてガスペリーニは逃した大きな魚なのか、フォンセカはローマの選択の正当性を証明する存在となるのか、それが第5節の見所のひとつである。
──明日はどのような試合になると思いますか?
フォンセカ「アタランタはフィジカルに強く、デュエルに優れ、また守備も積極的だ。独自のキャラクターを持つクラブとの難しい試合になるだろうね。フィジカルバトル主体のハードな一戦だと思う」
──これまで同様、イタリアのスタジアムにおける人種差別は深刻です。この問題にどのように取り組んでいくべきか、ご意見をお聞かせください。
フォンセカ「嬉しい事に、ここまで私の関係した試合でそのような声は聞いていない。だが、あらゆる人種差別をサッカーやスタジアムから切り離さねばと思っているんだ。サッカーはそもそも人を結びつけ幸せにするものだ。それこそ人種なんて関係なくね。私はあらゆる差別に反対して、根絶する為のあらゆる手段を支持するよ」
──コラロフとジェコはどちらも前節得点して現在トップフォームのようです。彼らはどのくらい重要な選手なのでしょうか?
フォンセカ「非常に重要だ。連戦が続く中で彼らを休ませたいが、それはほとんど不可能だよ。どちらも代表で2試合プレーしたのに、常にポジティブな反応を示している。彼らはフィットネスに気を配るプロフェッショナルであり、チームに有益な存在なんだよ」
──クライフェルトはここまで3試合連続で出場しましたが、明日はザニオーロがスタメンになるのでしょうか?
フォンセカ「それは明日まで待って欲しいね。幾つかの変更はあるだろうが、それでも全ての選手が重要であり、またチームよりも重要な人物は存在しない。あらゆる決定はその試合の性質を考慮して下される」
──チームにおけるクリスタンテの重要性は?
フォンセカ「彼は、私がそのポジションで求めているものを理解する知的なプレイヤーだ。そして勇敢でもある。理由はこうだよ。クリスタンテがそのエリアで、私の求める仕事をするためには常にリスクを負わねばならないからだ。彼は常にプレッシャーと隣り合わせでありながら守備も強い。これは重要な資質なんだ。彼もまた私たちの大切な選手の1人と言えるね」
──現在ロッカールームには強い団結があります。これはあなたが取り組んだ事でしょうか?また、あなたがローマに到着したとき、チームの雰囲気が悪かったと感じましたか?
フォンセカ「過去は過去だよ。昨シーズンのグループについて私が語る事はできないね。ただ、私がここにきてすぐに、チームは強く結束して、同じ方向を向いているように思えた。とても良い雰囲気だったよ。こういったものは自然に生まれるのさ。別に私がどうにかしたわけじゃない。私たちは強く結びつく、質の高いグループだ。そしてそれは何かを勝ち取る為に不可欠な要素だとも思う。あらゆるものがとても自然に、普通に起こったんだよ」
──スモーリングはプレーしますか?
フォンセカ「プレーする。準備はできている」
──ガスペリーニがあなたに、自分がローマで働くチャンスを見逃したかどうか尋ねてきたとしたらどのように返答しますか?
フォンセカ「まず彼がそのような事を尋ねる事は絶対に有り得ないね。それに明日はフォンセカ対ガスペリーニじゃないよ。彼は近年素晴らしい結果を出す優れた監督だけど、お互い自分たちのチームについて考えてるんだ。大事なのはピッチで何をするかだろうね。ガスペリーニさんとは、試合前に握手と挨拶をして少し言葉を交わすと思うよ」
コメント
クリスタンテがミステルに評価されてるのが嬉しいですね。開幕前はどのポジションに付くのか、バックアッパーみたいな予想もありましたからね。影のカピタンとして長くローマに留まって欲しい、今、イチオシの選手です。パートナーがヴェレトゥになってより落ち着いてプレーできてます!今日はアタランタ、連戦で疲労困憊でしょうが頑張って欲しいですね。
CL出場圏内を争う直接のライバルだけに負けたくありませんね!
サパタとムリエルってローマ的には厄介な相手ですが、スモーリングがどう抑えるのか楽しみです。