いよいよ今夜(日付が変わって21日の早朝4時)、ローマはホームオリンピコでフェイエノールトを迎え撃つ。彼らは自国リーグで首位を独走する最強チームで、その勢いと戦い方で初戦を1-0で勝利した。ローマが逆転するには2ゴールが必要となる。昨日行われた前日会見で、モウリーニョ監督はメディアを通じてロマニスタに語り掛けた。「ただ観るだけでなく共に戦おう」と。
ローマは、欧州5大リーグの中で最も多くゴールポストにボールを当てたチームです。そのうちいくつかがゴールを割っていれば何か変わっていたのでしょうか?
モウリーニョ監督「まず第一に私たちが守備的なチームだと人は言う。27回もゴールポストを叩いたが守備的なチームなのだ。まあ、これにはやや矛盾があるだろう。こういった数字をツイてないと言うこともできるが、それ以上にもっと正確に攻めることができたはずだと思っている。相手がポストであれ、素晴らしい相手GKのセーブであれ、もっとチャンスをモノにすべきだった。数字以上にポストに当たったことなど何の意味もない。だが、それだけ決定機を作ったということは重要だ。明日のフェイエノールト戦は0-1で始まるから、私たちは得点する必要がある。ポストの心配はしていない。むしろその逆で、ローマには決定機を作る能力があると感じている」
ディバラのコンディションはどうでしょうか?明日はプレーできますか?
モウリーニョ監督「正直なところまだわからない。ウォームアップとトレーニング最初の15分のロンドまでは見た。そのあと私たちは強度の低い戦術練習に入ったので、パウロのコンディションを確認するにはさらに24時間が必要だ。明日もう一度確認して、そこで強度を上げた状態で何ができるかを判断する。スターターか、ベンチか、それとも何もしないか…。現時点では何もわからない」
シーズン終盤に差し掛かり、信頼できるバックアッパーを持つことはどれほど重要なのでしょうか?ジョレンテやボーヴェは控えであり、最近ではスターターに名を連ねることも増えてきました。
モウリーニョ監督「とても重要だよ。ジョレンテもボーヴェもまだ成長しなければならない選手だ。特にボーヴェはまだ若く、セリエAの出場経験こそ少ないが、それでも今シーズンは既に3,4試合は先発でプレーしたね。時折ミスをするが、向上しているし、良い選手になっている。またジョレンテはトップレベルのプレー経験が豊富な選手だ。彼が成長しなければならなかったのは、ボーヴェとは異なり、ローマの戦い方を学ぶという部分だ。今はかなり順応していて、冬にまるで二人のディフェンダーを手に入れたような感覚すらある。リーグは残り8試合で、明日のヨーロッパリーグを入れたら公式戦は残り9試合。私たち次第で11試合、12試合と増える可能性もある。その全ても同じメンバーで戦うのは不可能だ」
フェイエノールトのサンティアゴ・ヒメネスはヨーロッパの大会ですでに5ゴールを決めています。彼を止める秘策はありますか?
モウリーニョ監督「彼を止めるには全員の力が必要だ。ただ、これが彼の資質に関する質問であれば、それは聞く監督を間違えている」
ディバラをベンチに置く、つまり温存する可能性もあるのでしょうか?明日の試合は90分では終わらず、120分、もしくはPKに突入する可能性もあります。そこでPK職人であるディバラが必要になるのでは?
モウリーニョ監督「もし彼が先発でプレーしたとしても、間違いなく90分、120分プレーすることは不可能だ。つまり彼が出場可能かどうかが重要だ。途中で出して怪我をすればそれで交代要員を使い切ったことになる。明日の私たちに多くの選択肢は残されていない。まあ明日まで待とうじゃないか。最高の人脈を持つジャーナリストでも明日のスターターを知ることは不可能だろうね。なぜならローマの監督ですらどうなるかわからないのだから」
明日はどのような作戦で戦うのが良いのでしょうか?ザルツブルグ戦と同じように戦いますか?
モウリーニョ監督「はっきりしているのはフェイエノールトよりも2点多く取らなければならないということだ。私にとってザルツブルクについて話すことには意味はない。あの試合は過去のものであり、この試合はまだ始まっていないのだからな。ただ、明確なのは明日ローマはフェイエノールトよりも2点多く取る必要があるということだけ。キックオフ直後か、最後の数分か、延長戦なのか、それはわからないが、必ず得点する必要がある。だが、ひとつだけわかっているのは、ローマが自信に満ちたチームであり、一緒に戦うスタジアムがあるということだけだ。ロマニスタたちは単に拍手したり、楽しんだり、旗を振ったりするために集まるのではない。彼らはローマと一緒に戦うのだ。ロマニスタたちはスタジアムにただ居ることと、そこでチームと一緒にプレーすることの違いを知っている。彼らはこれまでも何度も私たちと一緒に戦ったからそれを理解できている。私は選手とスタジアムのロマニスタたちを信頼している。フェイエノールトには最大の敬意を払うが、私は選手とロマニスタたちを信頼している」
<了>
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