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【パジェッレ&戦術分析】ローマ 0-1 ナポリ

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・Rui Patricio 6.5

いくつかの危険なシュートを止め、あわやPKの場面でもしっかりとVARのお墨付きを得てセーフティーにボールを弾いた。最後の失点は彼の責任にはできない。。

・Mancini 6.0

危険なパスミスなどもあったが、Napoliの左サイドからの攻撃はあまり効果的でなかったので、彼の貢献も一定評価できるか。

・Smalling 5.5

こんな日もある。そうとしか言いようがない。若干タイミング面で普段よりもズレを感じる場面もあったが、それでも最後の局面では守り切れていただけに最後の失点は悔やまれる。

・Ibanez 5.5

Lozanoとの対面には若干苦しめられた印象はある。積極的な攻撃参加も見られたが若干攻守のバランスを失った感もある。

・Karsdorp 6.0

客を煽り、審判ともハッスルしてしまう辺りが我々の心をくすぐる。プレー自体は比較的安全だったRomaの右サイドで及第点の動きだったか。

・Camara 6.5

前節の試合に引き続き実に攻守特に攻撃面で幅広い活躍が出来ていた。Maticよりも自身が動けるのが強みなので、相手に合わせた使い分けが十分期待できるレベル。彼の運動量は後半も守備のリカバリー時に役立った。

“試合開始から全速力。積極的にボールを奪い、執拗にプレスをかけるが、むしろチームメイトが彼のペースに付いて行けていない場面も。後半はタンクがリザーブに入る。” (by Il Romanista)

・Cristante 6.5

サイドへのロングパスなど視界の広さと自身のスペースを埋める運動量は流石。守備時の活躍もあり、及第点以上は間違いない。

・Pellegrini 5.5

この試合では思ったようにボールに触ることが出来なかった。シュートの場面などで決め切れていればよかったが、この日は輝くことが出来なかった

・Spinazzola 5.0

正直イマイチと言わざるを得ない。Di Lorenzoとの攻防で自身の強みであるはずの攻撃面で存在を示せなかったのが痛い。

・Zaniolo 6.0

彼個人としては相当頑張っていたが、なかなか特異な形でゴールに近づけなかった。得意な右サイドでももう少し内側寄りでカットインでのゴールを狙える位置でプレーさせてあげたい。

・Abraham 5.0

敵のプレッシャーも相当にあったがそれは全てのエースストライカーが背負う宿命。その点においては。今節もイマイチであったと言わざるを得ない。

・Vina 6.0

追加失点等に繋がらなかったので特別の問題は無いが、ポジション的にもそれ以上の活躍は難しいか。

・El Shaarawy 6.0

少ないプレー時間の中では存在感は感じたが、活躍とは言えなかった。怪我明けから時間も短いのでもう少し待ちたい。

・Matic 6.0

他の交代者同様試合を変えることはできなかった。動き自体は安定感がある。

・Shomurodov 6.0

投入も時すでに遅しといった形。もう少し得点機会自体に絡ませてあげたい

・Belotti 6.0

プレー自体は積極性や献身性など問題ないが、彼の場合長い時間プレーしてもこのプレーを引き延ばした形になってしまう方が問題か。まずは短時間でも爆発力のある活躍を期待したい。

・Mourinho 5.5

今節は後退含め後手に回った部分も大きく、チームの仕上がり自体にもNapoliとの差を感じざるを得なかった。この試合単体というよりも、長い目で見たときにこの状況をどう打開するのか、FW陣をどの様に立て直すのか、そろそろ回答が必要か。

“彼のRomaは短く、コンパクトだった。どうにか自分たちの力を発揮し、後半は決定機も作り出した。しかし、勘違いしてはいけないのは、Roma3人交代の前に既にミスを犯しており、AbrahamからBelottiへの交代は時期尚早だったか。” (by Leggo)

総評

ホコタテ対決は現状チームが絶好調のNapoliに軍配が上がった。試合全体としては緊張感のあるいい試合であったかと思うが、所々でやはり首位を走るNapoli優勢な部分が見え隠れした。特に差が出たのはやはり試合を決定づけた Osimhenの存在が光ったNo.9の部分であろう。

Osimhen のゴールはそのワールドクラスぶりを讃えるほかないが、こちらのAbrahamは分かり切ってはいたものの相変わらずの絶不調継続、かつエリア内では相当厳しいプレッシャーを受けて全く仕事をさせて貰えなかった。こういった点で次に差として出てくる部分が守備面で、Osimhenに対してマンツーマンでSmallingを当てたのは何とかSmalling側の能力で綱渡りを続けられたが、試合終了までその綱を渡ることが出来なかった印象で、むしろNapoli側はエリア内に侵入するRomaのFWに対しては、Kim Min-JaeとJJの2人掛でもしっかりと止めようとする姿勢があり、この2人がどちらも大きなミスなくこちらのFWを封殺した。

Romaとしては一見するとZanioloを軸としながら右サイドへの展開がスムーズに出来ていたようにも見えたが、結局これはZanioloをゴールから遠ざけられていただけで、敵の術中にはまっていたようにも見える。この際に逆サイドのSpinazzolaがもう少し存在感を示せると、敵の守備が横方向に間延びして中央のAbrahamやその下からMF陣が顔を出しやすかったかと思うが、その点も機能せず、逆にMiddle Thirdにおいてはこちらが横に間延びした形となり無駄な横パスが多かったような気がした。その点Napoliは4-3-3の中盤以前のパートで複数のシンプルな三角形を形成し、斜め前に素早くボールを運ぶことが出来ておりそこも大きな差であったろう。

Dybala加入により大きく変わったチームではあるが、Dybalaが抜けた途端に昨年以下の躍動感しか見いだせていないのは若干不思議ではあるものの、ここがこのシーズンの耐え時だと思いたい。

次は本当に負けられないEL、出来れば点数も欲しい。FW陣にもお尻に火が付き始めている頃なので、活躍に期待したい。Forza Roma!


点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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