【パジェッレ＆戦術分析】サンプドリア 0-1 ローマ

・Rui Patricio 6.0

彼としてはそもそもNo Taskであった。ただ久しぶりのクリーンシートなので素直に祝いたい。

・Mancini 6.5

今節は相当積極的な動きが出来ていたのではないか。試合展開的にも攻撃陣より中盤以降の堅守が目立つ試合で、全体的に良い動きが出来ていたように思える。

・Smalling 7.0

相変わらず地上戦・空中戦を問わず強い。シュート本数に対して枠内シュートを打たせていないのは彼の存在が大きい気がする。

・Ibanez 6.0

貰ったイエローに関しては完全に無駄だった気はするが、チーム全体として前に出る守備をする中で彼自身も普段以上に敵陣でのプレー時間が増えていた。

・Zalenwski 6.0

既に右サイドでも安定感すら感じられる。個人的にはミドルサードとファイナルサードの間位から放つアーリークロスの再現性が高くて僕は好きです。

・Cristante 6.5

CamaraとPellegriniを前に送り出し両WBや3CBと協力して後方を守り抜いた。役割がハッキリしていた分いつも以上にシンプルな動きが出来ていたような気がする。

・Camara 7.0

Wijnaldumのような雄大さは感じないが、中盤の広範囲をカバーしプレーの鋭さとポジショニングの巧さでチームを支えた。この試合で初めて「Camaraってこんな選手だったのか！」気付かさせられた感じ

Il Romanistaも今節最高点の7点！おめでとう！

“Pit Stopなしで走り続け、ユニフォームを濡らして最前線立ち続け、チームに欠如していたダイナミズムを取り戻した。それだけでなく、ピッチの隅々まで敵チームの選手にプレスをかけ、パスラインをことごとく潰した。豪華なCamara。” (by Il Romanista)

・El Shaarawy 5.5

リーグでは久しぶりの実戦復帰かつ、守備タスクも必要なWBという役職で、十分に活躍出来たとは言い難い。ただ献身的に守備にも労を惜しまない姿は好印象。今後コンディション上がる事に期待。

・Pellegrini 7.0

200試合出場を自身のゴールで祝った。その為少し甘めの採点。ただいつもとは違う中盤構成の中で左右の選手を巧く使いながら中盤でタクトをふるったそのチームメイトへの理解はCapitanoのそれであった。

・Belotti 5.5

現状まだ厳しさがあるが、本調子の彼を知っているだけにもう少し待ちたい気持ちが強い。ゴールが生まれなくても献身的に走る姿勢は好印象なので、なんとか持ち直して欲しいものだが…。

・Abraham 6.0

徐々にBelottiとのプレー自体は段々とスムーズになってきている気がする。PKを奪うに至ったプレーはこの試合を決定付ける重要なプレーとなったが、やはり彼自身に得点が欲しい。

・Zaniolo 5.0

得意な形でのシュートを2本も外してしまうようでは何かしらに問題を抱えているのだろう。現状勝てているので許容できるものの、彼が決める・決めないが試合全体に響いてしまう試合が来てしまう前に調子を整えて欲しい。

・Matic 6.0

後半しっかりと試合を閉じるような動きで勝利に貢献した。彼起因で失点に繋がるようなイメージがなく、実に安心感がある。

・Spinazzola 6.0

本来であればこれくらいの出場時間を積み重ねながらコンディションを調整していくのがベストなのかとは思う。短時間の出場でも単独でインパクトが出せるような彼が早く見たい。

・Karsdorp 6.0

帰ってきてくれただけで本当に嬉しい。これでやっとZalenwskiを左に戻せる。とはいえ、彼のいない感に右サイドのライバルは増えたので頑張ってください。

・Bove 6.0

時間つぶし要因の交代であることは否定できないが、少しずつ試合に出ることが一番重要なのでこれでいいのでは。少しずつ信頼を獲得しプレー時間を増やせるように頑張って欲しい。

・Mourinho 6.0

勝利自体は幸運により掴んだ部分も大きいが、色々と仕込みながら試合に臨んでいる事と最低限の結果が付いて来ていることも。

“BelottiとAbrahamのコンビを再び試し、Camaraには自信与え、多くの人を驚かせた。愛弟子のStankovicは手ごわく、Serie A残留を目指し確実にRomaのメンバーを面々を研究していた。序盤のアドバンテージを、堅い守備によって守りぬいたが、もっと早く試合を閉じることが可能で、そうでなくてはいけない。この試合では勝ち点は3しかカウントさないが、彼は大きな兆候を、それが訪れている。” (by Leggo)

総評

結果敵地で勝ち点3を奪えたので文句はないのだが、特に攻撃面ではDybalaが抜けた攻撃陣の貧弱さはなかなか目を見張るというか、目を瞑っていられない感じがした。とは言えこの状況において、結果としてPK以外の形には導けなかったものの、様々な攻撃パターンを試せていたのは今後に繋がるのでは無いか。と何とかポジティブに捉えたい。
怪我でDybalaを欠く中で更にZanioloも休ませることで、完全にカウンターサッカーの飛車角落ち状態とし、左WBにEl Shaarawyと右WBにZalenwskiという攻撃的な両サイドを配置、更に中盤のCamaraにも積極的に前線へ出ることを指示することで、そもそもカウンターを志向せずに不調であえぐ現状最下位の敵を押し切るという意思を明確にした印象。なんというか凄い割り切りの良い判断という感じ。
特に目を引いたのは中盤の流動性と、それに合わせたWGやFWの配置パターンをいくつも用意していた点で、これはCamaraの動きの鋭さや柔軟なポジションチェンジが実に効果的であった。
とは言え、このインテンシティーの高い敵陣でのプレーを継続的にできたのは前半序盤のみで、それ以降はズルズルと積極性も失っていった印象。
次節のNapoli戦はホコタテ対決に近い試合になりそうだが、Romaの守備力の真骨頂が問われるか。

採点者：くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。