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【パジェッレ】セリエA第16節 ローマ 0-3 インテル

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・Rui Patricio 4.5

4つ食らった枠内シュートで3失点はしなくても良かった。雑な話になるが、どれなら止められたかではなく“どれかは止めて欲しかった”に近い状況。

・Mancini 4.5

J.Correaを見るという役目を十分にこなせなかった。単純な3Backより5Backの方が彼にとっては責任分担など難しいのでは?と思う節もある。次節欠場痛いですって…。

・Smalling 5.0

Dzekoとのマッチアップは他所でのマッチアップに比べると見応えがあった。エリア内での競り合い、セットプレーでの弱さを何とか彼の存在で塞ごうとしている状態なので負荷が大きそう。

・Kumbulla 4.5

明確に大きなミスをしたという訳でも無いのだが、Vinaと左サイドを守ることも、SmallingとDzekoを止める事も出来ず、2つの失点時に何も出来なかったという感じで印象が良くない。何か明確なストロングポイントが欲しい。

・Ibanez 4.5

不慣れなポジションで苦戦した。敵の組み立てが丁寧で彼のスピードを生かすような形にそもそもならない場面が多かった。

・Cristante 4.5

CKからの失点はもう少し何か出来たのでは…。守備面でも敵の攻撃からサイドチェンジやサイドでのパスワークで避けられる形となってしまい、前への推進力も持てなかった。

・Veretout 4.5

前節のBologna戦に続き相当イマイチな出来で攻守に殆ど効いてない印象。そもそもこの5-3-2でビタビタに引いて守るというシステムが絶望的にフィットしない気がする。とは言え代替案が無い選手で逆に可哀想。

・Mkhitaryan 5.0

Romaは前半から右サイドを軸に攻められていたが、それも左に位置した彼の存在も大きいのでは。実際にカウンター時に前に運ぶ場面では大きく生きていた。

・Vina 4.5

Zaniolo を彷彿とさせるような爆速の中央への駆け上がり等攻撃面での魅力は出せていた。ただ守備面においてはMkhitaryanとの連携もありRoma右サイドに比べると安定していたものの、個人としての守備スキルではEl Shaarawy並みに見えてしまう…。

・Zaniolo 5.0

カウンターにおいて孤軍奮闘していた。とは言え彼だけで試合を変える事も出来ず…。最早「壊れないで…」と言う想いでしか見ていなかった自分が辛い。

・Shomurodov 4.5

ファーストチャンスのヘディングを決めていたら試合は変わっていたかも知れない。全体的にカウンター時に今一つギアを上げきれない印象で、少し詰まってしまっている様に見える。

・Bove 5.5

そもそも試合を変えることは期待されていなかったとは思うが、特別のインパクトも残せなかった。

・Volpato 6.0

この2年間多くの若者がOlimpicoでデビューを果たしたがTottiの前でデビュー出来たのは彼だけ。そういう星の下に生まれている筈なので今後に期待。試合内容とか関係ない。デビューおめでとう!

・Mourinho 4.5

悔いているのはこの1試合へのアプローチ以前に、こういった状況になってしまった自らの選手管理の方であろう。ただ与えられた食材で最大限の料理を並べたとは思う。同じ勝ち点0なら私自身はBologna戦の方が問題かなと思います。

色んな評価ありますが、私はOlimpicoの声援にこそ答えがあると思っています。

“ローマで最悪のメンバーだったのは彼だ。緊急事態で多く欠員を抱えているのは理解するが、彼はゲームを理解していない。チームが無残な目に合わされていても、彼は変わろうとしなかった。あそこまで自信を失い、消極的になってしまった彼をこれまで見たことが無い。” (by Il Corriere della sera)

“わずかな度胸に対して、多くのミス、そしてELに進出することさえ叶わないのではないかという恐怖感がある。メンバー不足だけでは敗戦への言い訳として不十分。15試合で7敗目という結果で、異常な劣等感が襲い掛かる。” (by Leggo)

“冷酷な先制点により、カウンターアタックに勝機を見ていたチームのプランを大きく狂わされた。メンバー不足が大きな足枷となってはいるが、本質的な変更は加えられていない。” (by Il Romanista)

総評

最強の矛とそこそこの盾があったらどっちが勝つと思う?」と問うたら小学生でも分かると思う。それくらい負けるべくして負けた試合であった。正直試合前から望みが薄い事は分かっていた。
試合に出場できない選手が多数おり緊急事態状態であったRomaは今打てる最善策を打ったようには思う。理想形としていたのは「過度な前線からのプレスは掛けずに前線に上背のあるFWをターゲットして置きつつ、5-3-2の形でビタビタに守り、ZanioloやMkhitaryanのような数的不利を背負いながら縦への速度が持てる選手を軸にカウンターを行う」という前々節Torino戦のような形であろう(とは言えこの試合も1点しか入っていないのだが…)、ただ結果として現れたのは前節のBologna戦を更に悲惨にしたものであった。

この1試合と言う点で見た時、戦局全体に大きな影響を及ぼしたタイミングはCalhanogluの直接CKが決まってしまったシーンであろうし、戦局全体を変える重要戦線は各紙で最高点を叩き出したBastoniとその周辺のエリアであろう。

前者に関して今シーズンRomaは先制されてから逆転勝利を収めた試合は2試合しかなく、ECLのCSKA Sofia戦とリーグ戦のCagliari戦のみ。さらにCSKA Sofia戦に関しては地力の違いを押し付け最終的に5-1、Cagliari戦はセットプレーからの逆転で劇的勝利と、同格以上を崩して逆転に持ち込んだことは無い。また意外と多いクリーンシート数から考えても、そして何より引いて守るスタンスのチーム多くに言える事として、「守備からリズムを作り攻撃に」のチームである為、先制の得失点による正負のサイクルが起きやすい戦い方である。正直前半15分の立ち上げりはこちらもチャンスが作れてはいただけに、直接CKを決められてしまうというのは何とも痛すぎた。

後者に関しては本当に好き放題やられた。BastoniはWBかと言わんばかりのポジショニングでセンターラインくらいの位置でサイドに貼っている時間が長く。Bastoni、J.Correa、Perisicの3人の連携だけで何度となく左サイドを攻略された。VeretoutとIbanezはそのスペースを上手く塞ぐことは出来なかった。そういう意味においては前節のBologna戦で好き放題やられたSvanbergとのマッチアップのエリアを同じように良い様に使われてしまったことになる。

改めてお伝えしたいのは、Romaは今打てる最善策を打ったようには思うものの負けるべくして負けたという点で、私自身の意見としては「5-3-2での戦いを選択した時点、もっと言えば5-3-2での戦いを余儀なくさせられた時点」で勝敗は決していた様に思う。
本来Mourinhoの基本形は4-4-2であり、同じ8人で守るにしても5-3-2とはサイドに生まれるスペースの空きが大きく異なる。もちろんカウンターにかけられる人数と選択肢も。更にRomaの右サイドのVeretoutはカウンターに流動性を生み出す選手ではあるが、Mkhitaryanのようなタイプでは無く、Ibanezに至っては本職SBですらない。それでもこの5-3-2を選択しなくてはならなかったのは、サイドの選手不足と3Backへの信頼感の無さに他ならない。

正直本当に厳しい時期だと思う。それでも満員の観衆が、3失点目そして試合終了間際の時間にチームを鼓舞したチャントが全てを物語っていると思う。前を向きたい。まだ何も始まってないし、何も終わっていない。Forza Roma!


採点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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