ローマ速報の読者といえば、全員洒落の通じない童貞ですが(この時点でムッとした人は既に洒落が通じてないけどな!)、如月の敬愛する、政界の深田恭子こと上西小百合元衆議院議員の言葉を引用するならば「ファンごときが選手に自分の人生乗っけてんじゃねーよ」と言われて然るべき人たちでもある(そうですよ・・・ね?)。少なくともローマにむちゃくちゃ人生乗っけてきた如月は、上西女史の叱咤に恥じ入りつつ、同時に性的興奮を覚えるドM探偵なのですが、そういや元来、ロマニスタという人種の行き過ぎた興奮に、歴代バンディエラは散々手を焼いてきた。
ロマニスタたちは、愛するクラブの何かを変えたくて、時にコインを審判に投げつけたりもしたけれど、現在、もしもあなたの手の中にコインがあるならば、それは投げつけてたりしないで、本当にローマを変えることに使っていく時代がやって来た。ということで、本日のローマ速報では、みなさんに新しい応援の方法をご提案をしたいと思います。
ファンひとりひとりの声はとてもか細い。届かない声で世界を変えることはできない。それでも、ファンは変わると信じて与え続けるべきだと思っています。少なくとも、ローマにはその価値がある。
ファンの力でローマの根幹なり本質を変えることはできないとしても、ぼくらが語り続けることで守っていける伝統や、声に出すことで変えていけるものがあるはず。
ぼくたちロマニスタが変わることで、ローマは変化して行きます。
ローマ、socios.comとの提携を発表
ローマは昨年7月、socios. comとの提携を発表しました。socios. comは、ブロックチェーンを利用したモバイルアプリを運営していて、このアプリ経由でgoole mapに表示される場所に行き、デジタル通貨『チリーズ』や、ローマのファントークンを入手することができるのです。
捕まえるのがモンスターではなく、デジタル通貨というのが、後発の似たようなゲームとは異なる部分で、ちょっとコンビニに行くついでにウォレットにチリーズを貯めるのは癖になりそうな予感。しかし、それ以上に、ロマニスタにとって魅力的なのが、ローマのファントークン(以下$ASR)でしょう。この$ASRは、来月ファントークンオファリングという方法で、2ユーロ(約240円)で販売される予定ですが、今ならばこのトークンハントで、あなたの家の近所などで捕まえられる可能性があります。
*$ASRは、あなたの街でこのように出現します。
ローマ公式サイトからはこのようなアナウンスがありました。
Socios.com は、ジオロケーションシステムを利用して、ローマ市内からオリンピコ、または、世界中の何百万もの地域にデジタル通貨や$ASRを配置します。
あなたが毎日ログインして、デイリーグローバルハントに参加すれば、あなたの周囲に7つのクエスチョンマークのアイコンが表示されます。その場所に近づき、アイコンをタップすれば、トークンを手に入れることができます。仮に$ASRを捕まえることができなくても、ローマのファントークンオファリングが始まれば、それまで手にいれたデジタル通貨で、$ASRを購入することが可能です。
このサービスを通じて、私たちローマは世界中のファンと新たな信頼を築くでしょう!
ローマは現在、ロマニスタたちに向けた投票を準備しています。手に入れた$ASRは、この投票に参加する権利なのです。
socios. comと提携しているユヴェントスは、昨年末にいち早く投票を実施しました。その投票結果で、今年1月6日のカリアリ戦から、ゴールチャントが変更されました。
ぼくが足繁く通うスタジアムでは、試合前やハーフタイムにThe JAMやThe HIVESといった、如月の大好きなロックバンドの曲が流れます。だから、お気に入りの曲がスタジアムで流れる気持ちよさ、居心地のよさ、重要性をぼくは説明できます。これはホテルに到着して、スーツケースの中身をテーブルやクローゼットに移すようなもので、快適さとは、実はこうしたほんの僅な変化の積み重ねです。その快適さをぼくたちは作っていけるのです。
今後ローマは、ぼくたちの愛着の増すような気の効いた投票をしてくれるでしょう。例えば○○戦のユニフォームはホームとサードどっちにしますか?とか、ウンデルの髪型を変えて欲しいとか、こういうのをロマニスタが選べたら面白いですよね。
このテキストを書くために、ぼくは実際にみなさんに薦められると感じるまでトークンハントで遊んでみました。何人かのロマニスタにも遊んでもらって、その反応を見てから掲載するかどうかを決めました。その結果、如月は深夜にトークンを求めて徘徊するヤバめのロマニスタ日本人第一号となったみたいです。そんなぼくはまだ$ASRをゲットできていません。悔しい!ですが、ユヴェントスのトークンはゲットしたので、次回ユヴェントスが投票を行った際には、ぼくの1票で彼らを無茶苦茶にしてやろうと思います!(冗談です)一つだけ注意して欲しいのは、歩きながらのスマホは大変危険なので、車や歩行者に気をつけて楽しみたまえという事でしょう。
如月の話はそこそこにして、実際に遊んでみて感じた疑問などを、Chiliz/Socios.com日本有志会員、河合カエルさんに訊いてみました。
――お名前とお仕事を教えて下さい。
河合カエル、フリーライターをやっています。
――なぜトークンハントに関わるようになったのでしょうか?それはいつ頃からでしょうか?
ユヴェントスがsocios. comと提携した時に興味を持ちました。私の中でユヴェントスは、移籍市場でも経営でも適格な動きをするチームという認識です。そんなユヴェントスが提携したのはどんな会社なのか本格的に調べてみようと思い、今に至ります。
――応援しているヨーロッパのサッカーチームは?
ASローマ以外には、レアル・マドリードとウェストハム・ユナイテッドを応援しています。
――その理由は?
ローマについてはダニエレ・デ・ロッシの影響が大きいですね。ロシアW杯予選スウェーデン戦でのデ・ロッシの激高が、私にとって本格的にローマの試合を見るきっかけとなりました。
元々ローマの試合は見ていましたし、デ・ロッシがカードコレクターなのは知っていました。ですが代表として最後になるかもしれない試合で彼が、自分ではなく攻撃の選手を入れるべきだと主張したと聞いています。本当にエゴを捨てチームの一員としてプレイしていることを知ったシーンでした。
最近では北川さんのローマ戦実況を聞きたいというのもありますね。今季は北川さんがローマ戦担当することが少なくて残念です。
レアル・マドリードではモドリッチのアウトサイドパスに魅せられました。何故あれほど正確にパスが出せるのか今でも疑問です。同じようにアウトサイドのミドルシュートも撃てますからね。
ウェストハム・ユナイテッドを応援し始めたのは、socios. comとの提携後です。元々プレミアリーグで応援するチームを探していたので、提携をきっかけに応援することにしました。
――毎日トークンハントを遊んでいて感じた魅力とは?
散歩のついでに無理なく出来ることがトークンハントの魅力だと思っています。
――初心者におすすめの遊び方は?もしくはまずはやるべき事は?
.通勤や通学など外出時のおまけとしてトークンハントをするのが続けやすい遊び方でしょう。後はあまりファントークンだけに拘らないことですね。ファントークンの当たる確率は高くはありません。気長にやってもらえればと思っています。今日初めてローマのトークン拾いました。全世界に感謝(五体投地)
――ファントークンの入手確率を教えて下さい。
今のところファントークンがハントできる確率は10%です。残り90%で$CHZという通貨が5枚分手に入ります。今後の話ですが、$CHZで$ASRが購入できる予定となっています。毎日$CHZを貯めていけば$ASR数枚分にはなるでしょう。ユヴェントスのファントークンは既に$CHZで販売されており、トークンハントで貯めた$CHZでも購入可能です。
なおトークンハントの遊び方やファントークンをハントできる確率などの仕様は、実際に遊んでいる人の意見をフィードバックして今後も調整が加えられるかと思います。
――現在、iphoneのサービスがベータテスト版で、インストール方法がわからないというロマニスタの意見を耳にします。分かりやすいインストール方法を教えて下さい。また、正式リリースはいつになるのでしょうか?
設定のやり方などは、こちらの動画が分かりやすいでしょう。英語から日本語に変換する方法も説明されています。
【ソシオスアプリの入れ方】#Socios(ベータ版)
iPhoneに入れる方法です。
【インストールはこちらから】https://t.co/Q7TFLntzzL#Chiliz#チリーズ pic.twitter.com/FJwW9iXVtO
— ポーポー (@popo333) November 30, 2019
先日CEO、アレックス氏のプロジェクトの進捗状況発表会(AMA:ask me anything)で「2月中に正式リリースできるように動いている」との話がありました。 もう1点はASローマの胸スポンサーであるカタール航空についでも話があり、 ファントークンは投票ツールであると同時に、チームのスポンサーである企業にとっても顧客獲得のツールでもあることから、現在カタール航空と概念実証を行っているということです。
――今後ローマが実施する投票には、どのようなものが考えられますか?
経営に直接関係する部分は不可能だと言われています。移籍市場や監督・オーナーの人事に直接介入することは出来ないでしょう。ただし個人的には、新スタジアムに関するものや、ラジャ・ナインゴランの買い戻しを投票でサポーターに尋ねて貰えないかという気持ちはあります。
ユニフォームのデザイン投票はやって欲しいですね。すぐに1stは無理かもしれませんが、2nd、3rdあたりから検討して貰えないかと思います。
――最後に一言どうぞ。
ファントークンについて私は、3つの力を持っていると分析しています。
1,チームとファンの関係
2,選手とファンの関係
3,チームとホームタウンandスポンサーの関係
ユベントスが投票で行ったゴールチャントや、ユニフォーム関連は1に該当します。多分これが主流になるのではと見ています。 如月さんが提案してくれた「ウンデルの髪型」は、2ですね。他にもゴールセレブレーションやサイン、次に入れるタトゥーのデザインなども2に該当すると思っています。 この2の使い方に私は、引退後のセカンドキャリア問題を改善するきっかけになってくれないかと期待しています。
サッカーに限らず多くのスポーツで、引退した選手が破産あるいは困窮状態にあるという報道をよく耳にします。最近だとアドリアーノでしょうか。 投票を通じてファンと交流することで選手も、自分がどのように見られているのか、どのような距離をとればいいのか分かってくるのではないかと思います。クリスティアーノ・ロナウドは良い例ですね。 彼ほどまでとはいかなくともスポーツ選手には、現役時代の経験を生かしてセカンドキャリアに活用してもらいたいのです。誰もが指導者や解説者になれるわけではありませんからね。「ウンデルの髪型」といった投票案から将来カツラメーカーの起業や育毛剤開発があるかもしれません。 なお3は、上に挙げたカタール航空のような例ですね。スタジアム周辺の商店街で確率50%でファントークンが拾えるトークンハントをやれば、多くのファンが試合前後に足を運んでくれると思うのです。 そこで経済効果が生まれれば、チーム・ホームタウン・スポンサーすべてが満足できる関係になるんじゃないかと期待しています。
〈了〉
今回のローマ速報では、トークンハントのご紹介をさせて頂きましたが、正直、これがクラブとの新しい関わり方か、絵に描いた餅となるのか、ぼくたちサッカーファンに依存している部分が大きい。実際に遊んでみて、日本人にはあまり馴染みのない認証の仕様であったり、ロマニスタからは、アプリが重いという意見も貰っています。
ですが、ロケットは打ち上がることがゴールではなく、宇宙に行ってからが重要です。トークンハントもようやく打ち上がり、どこに向かって何をするのか、どう修正されるのかが重要なのかなと思っています。そこに投票は必要ありません。もしも実際に遊んでみて、こうした方が良い、こういう問題を感じる、もっとローマをフィーチャリングしてくれ!などご意見があれば、コメント欄や送信フォームから連絡をお願いします。みなさんの声を責任持って届けます。
それはさておき現在早朝6時。これから$ASR探しに行ってきますわ!
追記:8時40分、ガラタサライのトークンを入手しました。あとはエンゾンジ買取の投票を待ちます!
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