AS Roma | Thursday, 12. December 2019 | Wolfsberger AC |
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2:2
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goals | |
1 : 0 | Diego Perotti 7. / penalty |
1 : 1 | Alessandro Florenzi 11. / own goal |
2 : 1 | Edin Džeko 20. / right-footed shot (Diego Perotti) |
2 : 2 | Shon Weissman 64. / right-footed shot (Michael Liendl) |
ヨーロッパリーグ敗退の決まっているヴォルフスベルガーと、首位通過を狙うローマのグループJ最終節。
primotempo
前半7分、抜け出したジェコを相手キーパーがボックス内で引っかけて、これをリゴーレ職人ディエゴ・ペロッティが冷静に決めて先制。しかし、その3分後にフロレンツィのオウンゴールでタイスコアに戻り、19分にローマのブラックダイヤモンド、ディアワラがブリリアントカットの輝きを放つ縦のスルーパスを送り、それをペロッティがグラウンダーでダイレクトに出すと、中央を詰めたジェコが押し込んで逆転に成功。
secondotempo
62分にスーパーセーブと引き換えに肩を強打したミランテが交代すると、その直後にディアワラのぼやけた守備からアーリークロスを許してしまう。ファシオとマンチーニの間に割って入ったヴァイズマンのダイビングヘッドがネットを揺らして同点に追いつかれてしまう。
しかし、試合はこのまま動かずに終了。裏でイスタンブールが逆転勝利した為にローマの2位通過が確定した。毎シーズンすっかり忘れてしまうが、どのクラブも自国のリーグで優勝してきた強豪であり、今夜のローマには少し油断を感じたし、如月も負けないだろうというやや消化試合的な気持ちで観戦していたので、まだ20分以上残している時点でザニオーロとペッレグリーニを投入してきたフォンセカ監督には「負けは許されないんだぞ」というピリッとした警告を受けた気持ちだ。
個々に触れておくと、両サイドできるスピナッツォーラではあるが、やはり左の方が圧倒的に芸の幅が広い。攻めと守りが明確ではない試合で、コラロフのような知性や、司令塔的な役割が可能かはこれからのテストとしても、十分にスターターとしてやれるような気はしている。
ディアワラに関しては、パサーとして存在感の高まりを感じるも、最近ダヴィド・ピサーロの動画を観たせいか、彼にはもう1つドリブルというアビリティを獲得して欲しい。ビルドアップしてくれという意味ではなく、もっとプレッシャーのない場所から展開できた方が、パサーとしての持ち味が輝くような気はしている。
ペロッティ、ウンデル共に輝く時間帯はあったが、ここはもう単なる期待感から物足りなさを感じた。
ミランテは素晴らしいの一言。彼を表現するには、素晴らしいというよりも鮮やかと書く方が正しいか。ただ、誤解なきように付け加えておくと、ミランテは、ローマに来た当初の数試合を除いて、常にロビン・オルセンよりも素晴らしく、鮮やかだった。
最後にフロレンツィについてだけれども、引き分けた以上は、自責点は監督の心象に影響を及ぼすのは間違いない。そこはまあ置いておいて、サイドバックとしての持ち味である、ウインガーとの関係性からレーンに飛び込んで行くというようなプレーがもう殆んど観られなくなって来ている。
彼が、なぜサイドバックで評価を得たかといえば、戦局を読みつつ、超攻撃とリトリートのスイッチバックを切り替えられるからであって、現在の得点の匂いのしないスタイルならば、他の選手で替えが利く。
ただ、最後のディアワラからの長いパスを上手く収めてジェコへのアシスト未遂なんかを観ちゃうと、あの実にローマらしいエレガントさは他の選手にはないよなーとも思ってしまう。伝統か、改革か、みたいな現在のローマなので、彼の立ち位置は、その転換期の現れなのかもしれませんね。
note版フロレンツィがんばれ特集
note版大人のローマ速報バンディエラ特集(もしくはディアムテーヌファンに捧ぐ)
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