フロレンツィ、なかなかに熱い発言をしております。
──シーズン最初の数試合をオリンピコでプレーしていますが、それはチームにとってどれ程の助けになりますか?
フロレンツィ「ホームで戦うのはやっぱ違うよ。でも、ぼくたちの今季の狙いはどこであれ、誰であれ、自分たちの戦い方をすることなんだ。とは言ってもね、やはりオリンピコは安心してプレーできるよね」
──あなたとペッレグリーニはこのチームを代表するローマ人です。その責任の重圧を感じることはありますか?
フロレンツィ「確かに感じてるさ。だけど、ぼくとロレンツォについて言えるのは、二人ともこの特別なユニフォームを着ることに誇りを持っているという事、このクラブに対する帰属意識を持っているという事だよ。責任は大きいけど、ぼくたちはそれを受け入れる。そしてチームメイトにローマとはいったいどういったものかを理解してもらいたいと思ってる」
──サッスオーロ戦のフォンセカ監督はサイドバックを敵陣に押し上げないという戦い方を選択しました。その新システムについてはどうお考えでしょうか?
フロレンツィ「それは試合によると思う。ミステルはサイドバックを上げたいと考えているけど、あくまで戦術は相手を分析した上で作られているんだ。サッスオーロとの試合では、最初からコラロフを高い位置に置こうというプランだった。ぼくは逆サイドで後ろからビルドアップするためのポジションにいた。これは、ぼくたちが練習してきたことで、当日実践した事でもある。だけどさ、システムはたいして重要とはおもわないな。この日、ぼくはチームメイトの為に献身的にプレーする謙虚なグループを見た。それは言葉じゃなく行動で示された。ぼくは、すぐにベラルディに対するジャスティン・クライフェルトのファウルを思い出す。これからもこの精神で戦えるならば良いシーズンになるはずなんだ。ぼくたちはもう過去の栄光にすがる真似は出来ない。これまでローマは散々それをしてきたじゃないか。それを繰り返す事こそ最大の過ちとなるだろうね。チームがそうならないようにするのが主将としてのぼくのゴールだと思っているんだ」
トッティもデ・ロッシもいないけど、それと引き換えにぼくたちは二人のバンディエラを手にいれた。
環境が人を育てるというのは間違いではないようだ。ぼくにとってのローマとは、ひとりの若者がバンディエラになる旅を見守る事なのかなと思いつつ、そのバンディエラ、フロレンツィを中心に今夜は素晴らしい戦いを見せてくれるはず。期待して待ちたい。
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コメント
良いインタビューですね。
無粋なので過去の栄光については突っ込んだ事は書きませんけど、これからは新しいローマの歴史をフロレンツィ、ペッレグリーニが、そしてまたその次の世代が繋いで、紡いでいってほしいですね。
いや、本当に20年近く前のスクデットやらCLベスト4やらがすがってた過去の栄光だったらちょっとどうしようかと思いますけど……。(笑)