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【パジェッレ&レビュー】セリエA第1節 ローマ 2-2 サレルニターナ

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ROME, ITALY – AUGUST 20: AS Roma player Andrea Belotti celebrates during the Serie A TIM match between AS Roma and US Salernitana at Stadio Olimpico on August 20, 2023 in Rome, Italy. (Photo by Luciano Rossi/AS Roma via Getty Images)

【祝セリエA開幕】第1節 ローマ 2-2 サレルニターナ | ASローマ速報〜ROMANISMO (asromasokuhou.com)

・Rui Patricio 5.5

2失点したGKに及第点を付けるのはちょっと…という理由だけで減点しているが、流石に2失点ともノーチャンスな感じだった。他の場面では落ち着いて最後方でボールを扱えていたように見える。

・Mancini 5.5

失点に絡んでしまった感は否めない。昨年同様0.5列から1列まえの位置にはいるものの、その分の数的優位をチームとして中盤と右サイドで活かせていない感じになってしまった。惜しいゴール決めていれば及第点以上だった。

・Smalling 5.5

特に1点目の失点時のコースのきり方はギャンブルに撒けたというか、見事にCandrevaにしてやられてしまった印象。堅守が売りの弊チームが初戦から2失点はまずいのでこれからの立て直しに期待。

・Llorente 6.0

的確なロングフィードからBelottiのゴールを演出した点も加味すると及第点か。守備も敵のハイプレスに対して動じることなく最終ラインでボールを回すことは出来ていた。今年は1年間よろしくです。

・Kristensen 5.0

チームとの連携面、特にBoveとの右サイドでの組立てへのかかわり方に課題を抱えているように見えた。Llorenteのバーターではないところを今後実力で示して欲しい。ボールを持った時と対人守備時にはあまり悪い印象が無いので、その内何とかなると思っています。

・Bove 5.5

懸命にボールを追いかける姿は確かに気迫を感じるが、少し勢い任せすぎるところがあるように見える。またボールが足元にしっかりと収まらない場面も多く、回収ポイントとして狙われていた。Kristensenとの連携は今後に向けて要修正。

・Cristante 6.0

幻となってしまった先制点の演出は相変わらず視野の広さで流石の一言。守備は新加入選手との連携などもあり少しカバーしきれていない場面があったが、彼の責任とするのは違う気がする。少し厳しめで及第点。

・Aouar 6.5

プレシーズンからの好調を維持したままシーズンインできている。もう少しゴールに近い位置でプレーさせたい気もするが、中盤の底から敵陣深くまでボールを運べる数少ない選手なのもありCMFも任せたいという贅沢な悩みを生んでくれている。プレースキックは多分その内精度が上がりますよね…?

“アルジェリアの魔法使いによるOlimpicoでの初舞台はMkhitaryan以降失われていたクオリティーを中盤に取り戻した。繊細なタッチ、セットプレーでの正確さ、そして敵を引き裂き攻撃を紡ぐ。彼は疲れ果てて退場した。” (by Leggo)

・Spinazzola 5.5

もともと若干単調な攻撃パターンになりがちではあるが、ターゲットマンが実質Belottiのみという事もあり、いつも以上に単調に感じた。それでも瞬間瞬間では輝く場面も。

・El Shaarawy 6.0

本来のポジションではない純粋なシャドーとしての役割に少し苦しんだ印象。ただサイドでボールを持った際のスペースへの加速等は健在で、周りの動き方次第では今節の位置でももう少し活躍できそうに思えた。

・Belotti 7.5

昨年1年が嘘のような怒涛の活躍。彼本来の強みである身体の強さと足下の技術、ラインブレイクへの嗅覚とすべてを注ぎ込んだゴールが印象的だった。本当に復活が嬉しい。今シーズンは頼みます。

“今年は準備が万端だ。右で銛を打ち、左で昨シーズンの怒りをすべて吐き出す。ほんの数ミリの差で歓喜の雄叫びは封じられたが、呪いは解けたのだ。Galloは奮起し、ほぼ同じ形で再演を果たした。それでも彼は飽き足らず汗を流し、最後には2点目を決めた。試合の最後は脚を痙攣しながら終えることになったが、上々の結果だ。” (by Il Romanista)

・Paredes 6.0

直前の首都への復帰劇から数日という中で途中出場を果たし早速結果を残せたのは好材料。Maticを完全にリプレイスし彼を忘れさせてくれる活躍を願う。背番号16がピッチに帰ってきたのは感慨深いものがある。

・Karsdorp 6.0

昨年のいざこざから永遠と放出候補と目されている中でも途中出場し気迫を見せた。短時間だけ見ると昨年からの関係値や戦術理解の面からKristensenよりも1歩前を走っているように見えるので定位置争いを繰り広げて欲しい。

・Renato Sanches 6.5

Paredes同様に直前の加入であったが明らかに良いインパクトを残した。所謂身体能力系のプレイヤーとして単独で持ち込める力があるので、ジョーカーとしてだけでなく、スターターとして見てみたいところ。

・Zalewski 6.0

カットインのタイミングも豊富で今年こそ左サイドの定位置をがっちりとつかみ取って欲しいと思わせてくれる動きが出来ていた。

・Pagano 6.0

今年のPrimaveraブレイク候補が早速Olimpicoデビュー。現政権下においては毎年1人ずつTopチームに定着できる若者が生まれてきているので当然のことながら期待が高まってしまうが、余り気負わず頑張って欲しいところ。

・Mourinho 5.5

自身の出場を含め完璧な状況で開幕戦を迎えられなかったのは同情の余地があるが、特に彼の得意とする守備組織の組成で問題を露呈してしまったのは厳しく評価したい。年々交代の投入が早まっているのは良い兆候に感じる。

総評

またこの季節がやって来ました。我々のヤキモキが止まらないこの季節が。
現状最前線に思った通りの補強が進まない中で、Pellegrini とDyabalaそしてMourinhoやFotiといった精神的・技術的な主柱を昨年からの累積警告で欠く、初っ端からなんとも怪しい空気が立ち込めての23-24シーズンSerie A開幕。案の定と言いうべきか、結果的にはCandrevaの美技を2度も見せつけられ、ホーム初戦を勝利で飾ることは出来なかった。

Romaは昨年に引き続き3CB+WBの形を継続したが全体的つまり攻守においてにチグハグな印象を受けた。ここの部分は新加入の選手と昨年からいた選手間の慣れの違いのようなものも感じたし、単純なアイデア不足のようなものも感じた。左サイドに全く問題がなかったとは言わないが、特に右サイドは後半のメンバー投入まであまりうまく行かなかった印象。

守備面では昨年の決まりごとの様になっていた、3CBの左右どちらかがフォアチェックに行く際に出来る穴を近傍のWBが即時に埋めるプレーの連係がうまく行かず失点の場面に繋がってしまった様に感じるし、攻撃面においてそもそもRomaは細かなパスワークで崩すチームではない中で、敵の守備組織を動かしズラす為の役割は通常Dybalaが自由に動き回ることで何とかしていたが、降りてきてボールを貰いに来る役目の選手が十分でなかった。その点特に右サイドには単独でドリブルでボールを前線に運べる選手もいなかった為最低限のパスワークが必要であったが、KristensenとBoveの連係が悪く(実際この2入りのパス成功率は低い)、基本的にBoveがサイドに張ったKristensenの周りを動きボールを貰いに来る形となるが、如何せんBoveのボールの収まりが悪くむしろ敵からのカウンターの起点になってしまっていた。ここに関してはKristensenが今後はもう少し中央に絞りBoveとポジションを入れ替える、右サイドにBelottiを流しながら逆に中央にEl Shaarawyを飛び込ませる等の試行錯誤が必要そうだ。

これらに関しては後半の選手投入である程度動きが増すことで解消されたが、それまでは幻の先制点と改めての先制点もアーリークロスと後方からのロングフィードからの形という、中盤をすっ飛ばすようなある種本筋でない形でゴールをこじ開けることとなってしまい、効率的に素早く敵ゴールエリアに近づく攻撃はあまり見られなかった。

期待値としてDybala抜きでもホームでの格下相手はしっかり勝って欲しい為このような厳しめの採点ばかりとなってしまったが、昨年の開幕節と比べてもSalernitanaは十分戦えるチームに仕上がっていたし、Romaとしてもポジティブな要素も多かったので、長いシーズンこの試合をバネに頑張って頂きたい。
それでは皆様今年もよろしくお願い致します。今年もSerie AでRomaで楽しく踊りましょう。

P.S.個人的に早くRoma StoreにてSPQRユニフォームと黒いトレーニングウェアの販売を行って欲しいのだがなかなか出てこない。勿論胸スポンサーが見つかることが最も喜ばしいのだが、昨年SPQRユニを買い漏らしたので、なんならこれはこれでしっかり発売してくれたらいいのだが…受注生産でもいいので…。


採点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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