ローマ、メルカート狂想曲

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以前、サバティーニが用いた手法、パラメトロ・ゼロを、ローマは再度発動させようとしている。つまり自由契約の即戦力選手を移籍金ナシ(パラメトロゼロ)で連れてくるのだ。
少し前に噂されていたのは、ボナベントゥーラで、今季でミランとの契約が終わる事から、この30歳のイタリア人選手に対して、複数のクラブが獲得に名乗りを上げていた。もしも、ローマに来るとなれば、起用はトップ下となるのだろうか。ここにはペッレグリーニ、ミキタリアン、ザニオーロがいる。層の厚さがあるので、この獲得の噂は、ペッレグリーニがドナドナされたり、ミキタリアンの買取ができないことを想定しているのかもしれない。

また、チェルシーからペドロを獲得しようという動きもある。チェルシーは32歳のウインガーと契約延長する意思がなく、これが実現した場合、ローマはウンデルの売却が可能となる。ウンデルは度重なる怪我で、選手としてブレイクしきれていないが、実はそもそもフォンセカサッカーにハマっていない節もある。この冬には、カルレス・ペレスという新しいライバルがやって来て、序列はもうひとつ下がったように見える。

ライプツィヒで良さを見せているパトリック・シックについては、監督のナーゲルスマンが「買い取りはない」と明言したばかり。これにはローマもアテが外れた。一旦トリゴリアに戻ることになりそうだ。本人はプレミア挑戦に意欲を燃やしているが、どれだけ成長したのか見てみたいロマニスタも多いだろう。

マンチェスターユナイテッドから借りているスモーリングは、あと1年ローンを延長する方向で調整中とのこと。プレミアメイドのセンターバックは、イタリアの天敵のいない海で、オルカのように自由にボールを狩り続けている。

フロレンツィの今後、冨安の加入、ファシオ売却など、守備面の噂は色々あるが、同じ面子でもう1シーズンやって、そこでチームの成熟も量れると思うので、ブースト補強はウエルカムとしても、同ポジションで選手を入れ替えるのは、個人的にはあまり面白味は感じない。というよりも、そもそもの話、ロックバンドなんかは同じ面子で続けていく美学や、そこから生まれる無敵感があるわけで、それと世代交代が必須のサッカーとは根本が別としても、ナインゴラン、ストロートマン、デ・ロッシがデーンといた頃とは違い、ローマらしさを体現する選手がいないのは寂しいかぎり。ディアワラ、ヴェレトゥはかなりいいセン行ってると思うが、過去の選手と比較されているうちはオリジナルを超えることはできないだろう。

思えばローマの武器とは、小回りの利く機動力だったと思う。その機動力が故に小手先のサッカーに見られる事もあった。だが、その機動力で格上を倒してきたのも事実。それがいつしか、より機動力のあるクラブに追い抜かれつつある。誰が退団したというよりも、そういった部分に損なわれたアイデンティティを感じてしまうのであった。

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