AS Roma | Sunday, 26. January 2020 | Lazio Roma |
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1:1
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goals | |
1 : 0 | Edin Džeko 26. / header (Bryan Cristante) |
1 : 1 | Francesco Acerbi 34. / left-footed shot |
・Pau Lopez 4.5
あれはここでやってくれ。それ以外何も言うまい。
・Santon 6.5
4バック⇔3バックに姿を変える可変的なバックシステムの右を見事にこなした。軽んじて見られがちなのに腐らない姿勢は本当にえらいと思う。
・Mancini 6.5
広大なスペースを担当してツートップに仕事をさせず。
・Smalling 7
高さはあるし強靭だしかけっこは上手だし、改めてユナイテッドありがとう。いい加減、冬に売るの決めちゃお?
・Spinazzola 6.5
戦力外からダービーでスタメン奪取まで2週間。格好良すぎるね。怪我や休息以外でコラロフからスタメンを奪ったのは初めてな気がする。基本WB的に左サイド高めに位置しずっと押し込んでいた。
・Cristante 7
ディアワラの代わりではない、He is クリスタンテ。半身からの鋭角で速い縦パスがかっこいい。
・Veretout 6.5
3センターにいたのは確かなんだけど、俯瞰した中継画面でも多くの時間で姿を見失ってしまった。ラツィオはこの暗躍者の存在に相当堪えただろう。
・Pellegrini 6.5
時にバックラインに、時にシャドウストライカーに。ダイレクトで腰をひねって打ったシュートが入っていたら、ずっと使われる続ける宣材動画モノだった。
・Under 7
ロマニスタの共通敵ことルリッチ(僕はサラーを壊した時から)に全勝して痛快でした。スタメンで出続ければこれくらいは通常の出来だとは思うけれど、途中でバテることや試合で消えることも多かった彼にとって、90分間通じて消える時間がなかったことが一番素晴らしかったです。
・Kluivert 6.5
この若い衆はスピナの兄貴に外側を任せて、中に切れ込む鉄砲玉として機能していた。ディフェンスもベリーグッド。そしてあれはPKだったと思うよ。
・Dzeko 7
ポストプレイ、中盤に降りてきての組み立て、フィニッシャーと9.5番として大活躍した。2点目は生まれなかったけれど、あれは偽ペッレことストラコシャを褒めるべき。
・Perotti (⇔Kluivert) 5
速さが必要なこの試合ではスロウに見えた。
・Kolarov (⇔Santon) 5
ペロッティといつもの左サイドのコンビになった途端、ゲームが収束してしまった。
・Pastore (⇔Veretout) sv
・Fonseca 7
勝利こそが全てではあったので結果は満足できないけれど、それを差し引いても7はつけたい。
総評
勝ちたい試合でした。ラツィオの連勝を11で止めた試合ではなく、勝てる試合をこぼしたという意味でしか処理ができない。それくらいローマは素晴らしかった。「けが人続出で首が回らなくなったときこそ強い」、これフォンセカあるあるの1ページ目に書いておきましょうね。
怪我人は絶対に避けたいところではあるけれど、チョイスがない中でこそイノベーションが起こるのだとしたら、その都度新しい戦術と経験が含蓄されていきチームって強くなって行くんだろうなあと、当たり前のことを実感しました。
ローマが最も苦手とするハイプレスをラツィオが仕掛けなかった、という大前提があるにせよ、それにしてもローマは終始圧倒していた。攻撃時は右にサントンが入る3バックに可変し、右サイドはウンデル、左サイドをスピナが担当して、クライファート含めた4人が中でラツィオ陣内をぐちゃぐちゃに掻き回していた。誰かが動いてスペースを作って誰かがそのスペースに入り込む。それはA×Bなら2パターンだけど、A×B×C×Dなら16パターンだし、たまにウンデルやジェコも入ってくるのでもう大変です。ペロッティとコラロフが出てからはいつものローマに戻ったので、交代無しだったらあるいは……とは思わなくはないけど、怪我リスクを考えると仕方がないッス。
守備面でもここ数試合見られた軽さは一切見られず、堅牢そのものでした。これも、低く構えてカウンター一閃を専業にしてるラツィオと意外と相性が良かったですね。ローマが中盤を圧縮して数とハードワークで圧倒したのがその要因でしょう。とにかくすべてが機能しまくっていた。だからこそ勝ちたかったですね……。こんなに悔やまれるダービーはあまり記憶にない。
文、構成●text by mosh
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