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トリゴリア・トゥデイ:評価を高めるフォンセカのサッカー

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如月にとって、今のローマのサッカーであり、フォンセカ監督の手腕は特に驚きではないが、外国人監督をオカルトチックに扱うイタリアメディアも、いよいよ彼にしっかり2本の足がついていることを確認したようだ。

ミランがカンピオナートで快進撃を続けるその裏で、ローマも同様に昨シーズンからピッチの上で無敗だった。しかし、ピオリに対する賞賛はあれど、フォンセカ監督には賛辞どころか、アッレグリ監督就任の噂が出る始末。不公平を感じないかという質問にフォンセカ監督は「自分の仕事に集中するだけ」と答えた。

だが、現在のフォンセカ監督はオカルトでもゴーストでもない。離脱者の止まないチームを上手くマネジメントして、パルマ戦で完勝したことで、今週彼の評価は180度大きく変わった。

もちろんこれには注意が必要だ。ほんの1勝で持ち上げられ、ほんの1敗でトラジェディを書き上げるのがローマメディアなのである。この評価は一時的なものに過ぎない。しかし、ぼくたちロマニスタは、このひとときの優しい時間を思い切り満喫してもいいはずだ。

ACミラン元スポーツディレクターのコメント。

2016年夏から3シーズン、ミランのスポーツディレクターを務めたマッシミリアーノ・ミラベッリ氏が、メルカートをテーマとしたインタビューで、ローマについて語っている。


フォンセカ監督はイタリアで過小評価されていると感じますか?

ミラベッリ「彼は優れた監督だよ。まだ私がミランにいた頃、彼の指揮する試合を観るために何度かポルトガルに行ったことを知る者は少ないだろうね。今のローマはフォンセカ監督の作品なのさ。イタリアではどのチームも下からビルドアップするが、これはフォンセカのローマに影響を受けていると思うね」


現在のローマは5バックから上手くプレスを使って押し上げて攻めるスタイル。一般的な攻撃サッカーの怒涛攻めや、前からハメていくスタイルとは違い、いかに流動的でありながら、スタートフォーメーションを基調とした位置性を保てるかという部分にフォンセカ監督の狙いはある。

フォンセカ監督自身、パルマ戦を振り返り「勝つ度に我々はアイデンティティに自信を持つことができる。選手は変えたがローマはアイデンティティを変えなかった」と発言している。つまり、戦術が浸透していれば、選手を変えても同じ戦い方ができるという意味。実のところ、この手の発言は、ガルシア先生も、ディフランチェスコ監督もしていたが、今日のローマのように機能していた印象は全くない。
トッティやデ・ロッシの出場がチームの勝率に大いに関与していた頃から、大エースのジェコがいなくても勝てるというサッカーに到達するまでは遠く長い道のりだった。
だだし、正念場は次のクルージュと日曜のナポリ戦で、どちらも楽に勝てる相手ではないだろう。膝の故障で離脱しているスモーリングがまだ戻れず、更にはここまでカンピオナート全試合出場のイバニェスが筋肉の故障で離脱した苦しい守備陣だ。これで使えるディフェンスは、マンチーニ、クリスタンテ、ジェズスのみ。アイデンティティの話をするならば、監督はクルージュ戦も3バックで行くはずだが、さすがに駒が足りない気もしている。直後のナポリを考えるとマンチーニやクリスタンテは休ませたいだろう。であれば4バックか???

以前はこのような話は不安でしかなかった。だけど、今では不安もありつつ、これをどうローマが乗り切るのか、フォンセカ監督が調理するのか楽しみでもある。要は気持ちの持ちようなのだ。

最後にもう1人、ローマに対する好意的なコメントを紹介しよう。元イタリア代表、2006年ワールドカップメンバーのクリスティアン・ザッカルドはフォンセカローマをこう評価している。

ザッカルド「彼らは良いチームを作り上げたね。トッティとデ・ロッシが抜けた後にそれは簡単ではなかったと思う。イタリアで最高のプリマも持ち、ディフェンスには若いイバニェスがいる。それよりも、私たちは怪我のせいでミキタリアンを過小評価していたと告白しなければならないだろう。ペドロも同様だね。今のローマには良いシステム、良い選手がいる。チャンピオンズリーグは充分狙えると思うよ」

ぼくたちもずっとそう思っていたね!

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