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セリエA第26節:ジェノア(H)

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AS Roma Sunday, 7. March 2021 Genoa CFC
1:0
goals
1 : 0 Gianluca Mancini 24. / header  (Lorenzo Pellegrini)

ジェノアをオリンピコに迎えるローマ。この試合で我々のラヴァトリーチェ、ケヴィン・ストロートマンが帰って来る。しかしジェノアで警戒すべきは彼だけではない。ザッパコスタ、デストロといった元ローマに加え、ミラン・バデリ、マジエッロ、クリシートといったタレントが揃っている。ややCS番組感が強いメンツのなかにストロートマンを加えたジェノアがセリエAの第一線で十分に戦えるメンツであることは間違いない。この4試合勝ちこそないが、昨年末にバッラルディーニ監督が就任して、今年に入ってからのカンピオナート11試合で負けたのは2試合だけ。ここ数シーズンの降格圏の引力から脱出しようとしている。

前日会見でフォンセカ監督は、ジェノアはベネヴェントではない(攻撃してくる)と、やや期待を込めてそう話した。スモーリングも彼らを警戒した。

「ジェノアはフィジカルチームだよ。ハイプレッシングをしてくるはずだ。今日の目標は(内容よりも)3ポイントをキッチリ手にすることだぜ」

実際に彼らは引かずに攻めてきた。ただ、ラインを上げるというよりも、左に極端に張り出したザッパコスタ、ストロートマンでローマの右サイドに体重をかけてきたという印象。試合を通じて、カルスドルプ、マンチーニがこのサイドで相手とマッチアップして攻撃を仕掛けていたようにも見えるが、フースコのスタッツで確認すると、ローマは右からのシュートが0本、相手の戦略にハマっていた可能性は高い。

前半23分にローマの先制。右コーナーからのうちのイケメンのクロスにマンチーニが打点の高いヘッダーで刺した。前半終了時点で、ローマは10本以上シュート数を打つものの、4本しか蹴っていないジェノアとオンターゲットでは同じ2本という質の低さがあり、このセットプレーからの得点はマンチーニの価値を証明した。

ゴール後、かけつけたマンチーニに笑顔を見せる鬼(でも今年の夏に出ていこうとすると思うので油断は禁物です)

この試合で印象的だったのは、フォンセカ監督がよく口にする「アイデンティティ」だろう。スタートこそ長期離脱のヴェレトゥの代わりに、ボランチにディアワラとペッレグリーニを置いたが、殆どの時間ペッレグリーニが高い位置でポジションを取り、中央はディアワラ一人を残して処理をして、86分にCBのクリスタンテ(本職はMF)をボランチに上げて、火力を落とさずに逃げ切りの準備もしていたことだ。10年前ならばウイイレ的と揶揄されそうなこのポジション起用だが、より集団的な今のローマではかなり有効だ。

と、色々書いてはみたものの、この試合はスタッツに論拠を求めるまでもなく、スモーリングが絶対的な対人の強さを見せつけて、これがマンチーニの攻撃参加に繋がったのは間違いない。というよりも今後ローマの失点は激減するだろう。また、ミキタリアンもシュートこそ打ってはいないものの、強さ、技術、センスといったものを存分に発揮していた。ジェノアは観戦者以上に敗北感を感じているはずだ。

以下、試合後のコメント。

クリス・スモーリング

DAZNのマイク

スモーリング「久しくこのプレーの感覚から遠ざかっていたね。チームがトレーニングしているのにファッキン診療台の上に乗っけられているってのはさ、もう早くボールは蹴りたかったよね。かなりうまく守れたと思う。もっと早く試合を決めきれるとも思うけど守りきったことだ重要だ。俺たちはこれまで多くのポイントを失い続けてきた。もうこれ以上ファッキン取りこぼしはファッキン許されないぜ。俺たちはリーグ2位、3位に接近しているが、油断すれば6位か7位に落ちる可能性もあるんだ。いつイタリア語でインタビューを受けるのかって?もうじきさ。俺の頑張り次第だけどね、もうすぐイタリア語で話すよ(笑)」

フォンセカ監督

なぜクリスタンテを中盤ではなく、センターバックの左で起用したのでしょうか?

フォンセカ監督「ブライアンは本当にクレバーな選手だと思う。私はチームにバックラインからのビルドアップにもう少しクオリティを与えるためにその選択をしたんだ。その結果、マンチーニとブライアンはスペースを生み出したんだ」

シャフタール戦でまたゾロのコスプレを私達に約束してくれますか?

フォンセカ監督「いや(笑)あれはあのときだけの話だ。もう二度と繰り返したくはないね(笑)」

*自身がシャフタールを率いた2017年のチャンピオンズリーグで、マンチェスターシティに勝利して公約のコスプレで登場したフォンセカ監督。

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