――この夏、多くのクラブがあなたの獲得を望みましたが、そのなかでローマを選んだ理由は?
ヴェレトゥ「ここがビッグクラブであるのはもちろん、フォンセカ監督と話をして、彼の言葉が気に入ったのさ。それにローマは今季ヨーロッパリーグを戦うだろ?これは俺にとってステップアップでもあるよ」
――次のシーズンのチャンピオンズリーグデビューを狙いますか?
ヴェレトゥ「ローマは本来ならば常にチャンピオンズリーグでプレーすべきクラブだ。俺の狙いは1年でこのクラブをそこに戻すことなんだ。ただ、その為には並大抵の努力じゃ無理だけどな」
――ジェコの去就について是非を聞かせて下さい。また、あなたご自身のイタリア語はどの程度のレベルなのでしょうか?
ヴェレトゥ「当然フランス語の方が楽だけど、イタリア語でも問題はないね。ジェコは偉大な選手、優れたフィニッシャーだからローマに残れば間違いなく俺たちの助けになるはずだよ」
――中盤2人と3人の違いはありますか?
ヴェレトゥ「3人の場合、俺はメッザーラ(ハーフウイング)として攻撃の比重が増えるだろうが、2人の場合は下がり目で守備とのバランスに気を配る必要があるね」
――あなたはミランとも交渉をしていました。そこではどのような話し合いがあったのでしょうか?また、ローマファンに約束できることはありますか?
ヴェレトゥ「俺はローマの選手だ。それは俺が自ら望んだからだよ。ここでチームとして大きな成果を上げたい。何度か話しているが、ローマを選んだのはフォンセカ監督との話が決め手だった。ロマニスタたちは本当に素晴らしくて、そんな彼らが胸を張れるシーズンにするつもりなんだ」
――具体的な会話の内容を教えて頂けますか?
ヴェレトゥ「監督はこう言った。「レジスタを探してるのだがね、ジョルダン・ヴェレトゥみたいな」それで心は決まった。後はもう悩んだりはしなかったさ」
――ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督とローマについてお話は?また背番号は何番を選びますか?
ヴェレトゥ「ローマは俺のキャリアのステップアップだが、特にミステルとは話はしなかったな。なんにしても、もう新しい場所でプレーすると決めていた。背番号はね、俺の欲しい番号がすでに埋まってるから少し時間をもらって考えたいね」
――これまでのローマにはデ・ロッシ、ストロートマン、ナインゴランなど偉大なミッドフィルダーがいました。あなたは自分が一番誰に似ていると思いますか?また、カピターノフロレンツィとはもう話をしましたか?
ヴェレトゥ「俺に言えるのは100%の力で素晴らしいシーズンになるべく頑張るということだけ。3人とも偉大な選手だからな。カピターノとはまだちゃんとは話してないんだ。ただ入団が決まったときにすぐメールをくれたよ。今後たくさん会話するチャンスはあるさ」
――あなたはフィオレンティーナでペナルティキックとフリーキックを任されていました。そのことはフォンセカ監督には伝えましたか?
ヴェレトゥ「それについてはどうなるか見てみよう。その時まで俺はペナルティもフリーキックも練習し続けるさ」
インタビューでも質問されてますけど、ヴェレトゥはローマとミランが競っていて、毎日どちらかのクラブの人間が代理人と会って金額を上乗せするみたいな感じの争奪戦でした。そこをローンにしたのは、ペトラーキの能力もさることながら、それほどまでにローマに来たいという選手本人の熱意に他ならない。
ただし、今回は結果的にローマが獲得することが出来たけれど、それ自体はなんの勝利でもないです。なので、みなさんには他のクラブに対する最大限の敬意を持って頂きたい。ローマに内定していたのに、直前でメガクラブに移籍して消えていったウインガーをぼくたちロマニスタは覚えているよね?だからこれはスタートでありゴールではないことを忘れないようにしよう。
ところで先日、ミランのCruva sud日本支部会長カズさんのお店バーミラニスタに行ってきたのですが、そこでカズさんがずっと「御社に入社されたヴェレトゥが・・・」と言い続けていて、御社って表現面白かったです。「ジェコが御社の面接を受けたらしいのですが」みたいな。そんなカズさんには大人の余裕を感じました。
お店にはサンプドリア東京のシュウさんもいて、カズさんとセリエの話しましたけど、ネットで仕入れた情報だけじゃ不明瞭な事が多くて、直接ミランとサンプの専門家から説明してもらえたのはシンプルに勉強になった。もっと色んな人と会って話を訊いてみたいと思いました。
あとインタビューで欲しい背番号が空いてないと発言してますけど、これおそらくヴィオラ時代の17番ですね。ローマではウンデルの番号です。下は17番を賭けた『チキチキ背番号競争』最初の種目、24時間敬礼の模様です。
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