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【EL Round16】ローマ 4-0 ブライトン

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AS Roma Thursday, 7. March 2024 Brighton & Hove Albion
4:0
goals
1 : 0 Paulo Dybala 13. / left-footed shot  (Leandro Paredes)
2 : 0 Romelu Lukaku 43. / left-footed shot
3 : 0 Gianluca Mancini 64. / right-footed shot  (Stephan El Shaarawy)
4 : 0 Bryan Cristante 69. / header  (Stephan El Shaarawy)

 

99 Mile Svilar
5 Evan Ndicka
19 Zeki Çelik
23 Gianluca Mancini
37 Leonardo Spinazzola yellow 61′ 82′
4 Bryan Cristante
7 Lorenzo Pellegrini
16 Leandro Paredes 72′
21 Paulo Dybala 72′
90 Romelu Lukaku 88′
92 Stephan El Shaarawy 88′
Substitutes
14 Llorente 82′
35 Tommaso Baldanzi 72′
52 Edoardo Bove 72′
59 Nicola Zalewski 88′
17 Sardar Azmoun 88′
1 Rui Patrício
63 Pietro Boer
2 Rick Karsdorp
6 Chris Smalling
69 Angeliño
20 Renato Sanches
22 Houssem Aouar
23 Jason Steele
2 Tariq Lamptey yellow 67′
3 Igor 75′
5 Lewis Dunk
29 Jan Paul van Hecke yellow 38′
11 Billy Gilmour 81′
13 Pascal Groß
40 Facundo Buonanotte 75′
10 Julio Enciso 46′
18 Danny Welbeck 81′
24 Simon Adingra
Substitutes
30 Pervis Estupiñán 75′
34 Joël Veltman 75′
20 Carlos Baleba 81′
28 Evan Ferguson 81′
31 Ansu Fati 46′
1 Bart Verbruggen
38 Thomas McGill
4 Adam Webster
14 Adam Lallana
15 Jakub Moder
44 Cameron Peupion
47 Benicio Boaitey

6万人を超えるオリンピコの観客。クルヴァスッドで揺らめく赤と黄色の旗がコレオグラフィを形取る。発煙筒の煙が暗くなった空に吸い込まれると、まさしくこれがカルチョ、これがローマという最高の雰囲気の中、アントネッロ・ヴェンディッティの『ROMA ROMA』の大合唱は始まった。

ファーストシュートは立ち上がり3分、左サイドを突破したスピナッツォーラのクロスに対して、ルイス・ダンクに競り勝ったルカクが高い打点のヘディング。これはGKジェイソン・スティールが正面で防いだ。今日のレオ・スピナッツォーラのコンディションはこの数年で最も高い。大けがを負ってからスピードでちぎるシーンはなくなったが、元々独特の間合いによるドリブルやカットインも持ち味の選手だ。この大一番でアンヘリーニョではなく、レオを選択したデ・ロッシ監督の信頼にしっかり答えていた。

試合直前、SKY SPORTに「ブライトンに勝つためにはどうしたらよいか」と尋ねられたレオはこう答えた。

スピナッツォーラ「良い質問だ。相手よりも強く、良いプレーをすることが勝利への近道だろうね」

ブライトンは、GKスヴィラルからの組み立てをカバーシャドウで蓋をしてきた。なかなか前方にスペースが探せない状況が続くなかで、その完全包囲網を最終ラインに入っていたパレデスからのパス一閃が切り裂く。ロングボールにDFの裏を抜けたディバラがGKスティールをかわしてゴールに流し込んだ。副審はオフサイドを主張したが、VAR審議を経てゴールが認められて、前半12分ホームで先制に成功。

ブライトンも攻撃に転じる。24分、左からのクロスをウェルベックが信じられない跳躍力で上から叩きつけるヘディングを打つが、これをスヴィラルが足ではじき出すビッグセーブで防いだ。デ・ロッシ監督の抜擢に応え続けるスヴィラル。そして、トルコ代表の右SBゼキ・チェリクも彼の元で再生した選手だ。

前節のモンツァ戦後にデ・ロッシ監督はこのように語っている。

チームの『個の力』の話をしたときに、大抵はディバラのFKやルカクのゴール、ロレンツォのテクニックについて論じることになるけど、このチームには、選手が負傷したときに、ベンチでトルコ代表のサイドバックが出場を待っていることに言及したい。ベンチには常に時速200マイルでトレーニングしているゼキ・チェリクが控えている。そんなヤツがピッチに出れば今夜のようなパフォーマンスを披露するのさ。

リターンレグでホームゲームを控えるブライトンにとっては、勝てなかったとしても、引き分け、もしくは最少失点でこの試合を終えることが重要だが、こちらはできるだけ得点を重ねて勝利する必要がある。その点で90分選択肢がひとつしかないローマの方が全体の統制が取れていた。

コースを切りながらボールを持てば速い攻撃を仕掛けるブライトンに、プレスバックでしっかりとボールを奪還する。

43分には追加点が生まれる。パレデスがダイレクトでロングボールを送る。ルカクと競ったダンクがボールに触れるが、痛恨の処理ミスからルカクに入れ替わられると、そのままドリブルを許してしまう。ルカクは2度ほどファーサイドを確認してから右足を振りぬく。ニアを抜いたシュートがネットを揺らした。

後半に入ってもローマは攻めの姿勢を崩さない。64分、エルシャーラウィの左からのクロスにマンチーニが伸ばした足先で触れてゴールラインを割り、3-0で試合を決定的にする。その4分後には自陣からの流れるようなパス交換を経て、ボックスに侵入したエルシャーラウィが右のアウトフロントでクロスを上げる。これをファーサイドのクリスタンテが頭で合わせて4点目を奪った。

72分にパレデス、ディバラがお役御免で交代。バルダンツィとボーヴェが投入される。ボーヴェは中盤の右に入り、本日好調のアディングラを抑える役割だが、この交代を機に攻勢を強めるブライトンが立て続けにゴールに襲い掛かる。しかし、相手のシュート精度に救われていた。

後半アディショナルタイムは5分。右サイドから侵攻したチェリクがボールを保持して時間を使う。マイボールでタッチラインを割ると、肩で息をするチェリクにベンチから立ち上がったディバラが拍手を送った。全員で戦っていると感じる瞬間だった。試合はこのまま終わり、3月15日にラウンド16突破を賭けて英国に乗り込む。

スヴィラルのいくつかのビッグセーブが勝利に貢献して、次の試合も有利にしたのは間違いないが、なんといってもこのオリンピコの醸し出すビッグマッチの雰囲気に飲まれたビジターチームの難しさはあった。

デ・ロッシ監督の下で躍動する選手たち、爆発する攻撃力を堪能できるぼくたちロマニスタは本当に幸せだ。次の日曜日にはアルテミオ・フランキでフィオレンティーナと戦う。楽な相手ではないが、この試合に勝利して、良い状態でヨーロッパリーグに戻ろう。チームはジャケットを着たバンディエラの元で美しいサッカーをしている。ぼくたちは今度こそつまらん夜などもうやめるべきだ。

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