Bayer Leverkusen | Thursday, 18. May 2023 | AS Roma |
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0:0
(1st leg 0:1)
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1stレグをホームオリンピコで勝利したローマは、精神的には優位な状態でこのリターンレグを迎えた。ただし、初戦の1-0という結果は、モウリーニョ監督曰く「最低限の結果」だ。
試合は開始直後にペッレグリーニが最初のシュートを放ってから、ずっとレヴァークーゼンの時間帯が続いた。この試合はひたすらゴール前にバスを停めることになりそうだ。12分にはレヴァークーゼンがカウンターからディアビーがイバニェスを剥がしてシュートを打つ。これは辛くもバーに救われる。
マッチアップで個々で強さは出しているローマだが、握ったボールを攻撃には使わず、高い位置でポゼッションを選択して、ファウルをもらおうという内容。
前半が終了して、スタッツはシュート本数は、レヴァークーゼン14本に対してローマは前述のペッレグリーニの1本のみ。『何もしない』をローマは選択した。これはイタリアンサッカーの守備戦が好きなぼくにとってはたまらない展開でもある。
では『何もしない』為に何をすべきか、これはより明確なポゼッションの意思だろう。HTでベロッティに代えてワイナルドゥム投入。この試合に於ける非ポゼッション時、5バックで構えるローマは、その上のミドルブロックにワイナルドゥムを入れることで、ペッレグリーニを前線に置いて守備の負担を減らした。
77分にゼキ・チェリクが痛んで、スモーリング投入。ラスト10分でシュート本数はレヴァークーゼン19本に対してローマは変わらず1本のまま。最高である。
後半アディショナルタイムは8分。永遠とも言える長い時間をローマは防戦に費やす。そして、得点は動かず、試合終了の笛が鳴りローマがヨーロッパリーグ決勝に駒を進めた。モウリーニョ監督は細かくガッツポーズをしながらローマティフォージの応援するエリアの前まで行き喜びを爆発させる。
この試合、ローマのポゼッション率は28%、シュートはレヴァークーゼンがトータル31本、ローマは1本のまま。この意思統一感、最高である。
もうひとつの準決勝、セヴィージャ対ユヴェントスにチャンネルを変えた瞬間、元ローマのエリク・ラメラがゴールを決めていた。ローマは決勝をハンガリーのプシュカーシュ・アレーナでセヴィージャと戦う。
ヨーロッパリーグ王者のセヴィージャと満身創痍のローマ。経験値、戦力共に分は悪い。しかし、ここまで来たらあと1勝で昨年に続き、モウリーニョ監督は首都に美しい記憶と記録を持ち帰ることができる。決戦は6月1日。絶対勝とう!
コメント
浦和レッズサポでもある私はよく知っています
大陸大会の決勝で結果を決するのは戦力でも経験値でもありません
この一戦に対して払ったチームとサポーターの覚悟の総量です
チームのために、ローマのために、決勝までの日を日々戦いましょう